おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

リンゴに授粉のマメコバチ 卵はヨシの中

2014年09月08日 00時00分00秒 | 農業

写真1 リンゴ受粉を促すマメコバチ、ヨシの中に産卵


写真2 マメコバチの卵が並び入るヨシの束 販売されるヨシ束もある


写真3 リンゴ樹の下、マメコバチの卵が入ったヨシ束入り箱 保温材とネットが張られている


写真4 リンゴの低樹高栽培(矮化・わい化栽培)についてJICA研修員に説明する高野卓郎氏


人気ブログランキングへ ← Please click this green banner.
           ブログランキングに登録しています。よろしければ、左の緑色部をクリックしてください。

 “Apple Apple”と叫んでいたJICA研修員(弊ブログ2014年08月29日
 岩手県江刺区の紅果園(高野豪・寛子夫妻の共同経営)に伺う
 奥州農業改良普及センターの案内で

 紅果園の先代高野卓郎氏は、リンゴの矮化栽培に全国で初めて取組み、現在に至る
 また、リンゴ新品種の紅ロマン・ゴールドロマン・藤原ロマン・奥州ロマンなどを育種
 さらに、当地のリンゴ栽培を先導し、江刺リンゴを全国有数のブランドに育てた

 筆者は、卓郎氏の説明を聞きながら、箱の中に束ねられたヨシに目が向く(写真2)
 次のように教えていただく
   卓郎氏は「ふじ」と同じ年齢、73歳
   ヨシの中にはマメコバチの卵が入っている(写真1)

   リンゴは自花の花粉では受精・着果せず、他品種の花粉が必要
   その他品種の花粉を運ぶのがマメコバチやミツバチなど

   マメコバチは半径50mの範囲で花粉を集める
   ミツバチは半径4kmの範囲で蜜を集める

   マメコバチは花粉をリンゴ園に置いたヨシ(写真3)に貯める
   そこに産卵し(写真2)、命をまっとうする
   翌年、羽化したマメコバチは花粉を集めながらリンゴの雌しべに授粉

 引用・参考文献等:弊ブログ2013年06月01日2014年06月10日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2014年08月21日 撮影地:岩手県奥州市江刺区愛宕(おだき)・紅果園

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする