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写真1 リンゴ受粉を促すマメコバチ、ヨシの中に産卵
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写真2 マメコバチの卵が並び入るヨシの束 販売されるヨシ束もある
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写真3 リンゴ樹の下、マメコバチの卵が入ったヨシ束入り箱 保温材とネットが張られている
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写真4 リンゴの低樹高栽培(矮化・わい化栽培)についてJICA研修員に説明する高野卓郎氏
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“Apple Apple”と叫んでいたJICA研修員(弊ブログ2014年08月29日)
岩手県江刺区の紅果園(高野豪・寛子夫妻の共同経営)に伺う
奥州農業改良普及センターの案内で
紅果園の先代高野卓郎氏は、リンゴの矮化栽培に全国で初めて取組み、現在に至る
また、リンゴ新品種の紅ロマン・ゴールドロマン・藤原ロマン・奥州ロマンなどを育種
さらに、当地のリンゴ栽培を先導し、江刺リンゴを全国有数のブランドに育てた
筆者は、卓郎氏の説明を聞きながら、箱の中に束ねられたヨシに目が向く(写真2)
次のように教えていただく
卓郎氏は「ふじ」と同じ年齢、73歳
ヨシの中にはマメコバチの卵が入っている(写真1)
リンゴは自花の花粉では受精・着果せず、他品種の花粉が必要
その他品種の花粉を運ぶのがマメコバチやミツバチなど
マメコバチは半径50mの範囲で花粉を集める
ミツバチは半径4kmの範囲で蜜を集める
マメコバチは花粉をリンゴ園に置いたヨシ(写真3)に貯める
そこに産卵し(写真2)、命をまっとうする
翌年、羽化したマメコバチは花粉を集めながらリンゴの雌しべに授粉
引用・参考文献等:弊ブログ2013年06月01日・2014年06月10日
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2014年08月21日 撮影地:岩手県奥州市江刺区愛宕(おだき)・紅果園