石原元東京都知事が元同士亀井静香を精神薄弱のようだと評している。こうした言葉使いに石原慎太郎がどういう人物かが端的に表れている。彼の広い視野で物を見る能力を評価してきたが、それは結局上から物を見る尊大な考え方に使われてしまっている。それでは折角の広い視野が国民の為に生かされることはない。国民というのは一部でなく全ての日本人のことだ。
世の中は理不尽に満ちている。亀井静香は怪しげに見えても実は情理のバランスのとれた味のある男で傾聴すべき考えの持ち主だ。しかしながらイケ面でないばかりに、元イケ面の石原慎太郎に人気の面で大きな差を付けられてしまっている。だみ声で悪役面で訥弁だと、残念ながら人気が出ない。
一体人気というのは何だろう。まともで内容のあることを主張しても支持が得られず、イケ面で張りのある声で受け狙い当意即妙に応えれば支持される。ミーハーと言えば反発があるかも知れないが、女性心理が効いて女性支持を得ているのだろうか(玄人筋の意見は違う気もする)。小沢、亀井、山田トリオは容姿と話し方で後塵を浴び、石原、橋下、前原トリオは容姿と声と弁舌で先行している。
政治は政策と実行力、外見では分からない中身の吟味なくして評価は出来ないと思うのだが。