駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

機能不全に陥っている

2020年04月24日 | 町医者診言

              

 

 日本政府は新型コロナに対して機能不全に陥っている。

 昨日台湾の新型コロナ対策報告を見ていて日本は足下にも及ばない、韓国にも及ばない事が分かった。現在、日本がそこそこ感染拡大を防げているのは、自治体と国民の努力に依るもので、安倍総理を始めとする内閣は口だけで実行が伴っていない。

 三ヶ月というのは危機管理ではお釣りがくるほど十分の時間だ。首相はオリンピック実施のため三月半ばまで危機感を逸らし、ちぐはぐな対応でやってる感を演出してきた。スピード感を持ってという言葉遣いに象徴されるように言葉でやっている感じを出すだけで、スピードは出ていない。アベノマスクも昨日患者さんがいみじくもご機嫌取りマスクと看破していた。あげくに危機管理でだんだん冴えてきた小池都知事の足を引っ張っている。

 とにかくノーベル賞受賞医師が促しているようにPCR検査を少なくとも五倍は実行しなければならない。そうしなければ何が起きているか分からない。何が起きているか分からなければどうすれば良いか分からない。

  勿論、安倍首相は精一杯やっていると思うが仲間を重用するあまり取り巻きに取り込まれ、壁が破れなくなっている。異論を入れることができなければ自滅する。共倒れはまっぴら御免だ。国民、自治体、医師会で頑張らねばならない。

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ユーチューバーの世界

2020年04月23日 | 小験

                

 

 インターネットにユーチューブというものがある。今までは時々音楽を聴くぐらいで、ユーチューバーの世界に触れたことはなかった。昨日、アマゾンで面白そうな本はないかなあと物色していたら、この本の内容はユーチューブで講義されていますというのがあり、鈴木貫太郎さんという人物の存在を知った。彼の講義を二つばかり見て成る程よく分かると思ったのだが、それ以上に世の中には不思議な人(悪い意味ではない)が居るんだと嬉しくなり、自分の世間の狭いのを痛感した。

 自分は色々知っていると思っても、知っていることしか知らず、世界は自分が思っているよりもうんと広く深い。ユーチューバーを探索すれば驚く世界が一杯ありそうだとインターネットを始めて初めて気付いた。尤もユーチューブというものがいつからあるかは知らない。知らないものは存在しないも同然なのだ。

 目を見開かされたと言っても、年寄りの私に残された時間は限られている。これからユーチューバーの世界にのめり込むことはなさそうだが、コロナでステイホームには楽しめそうな世界と思われますと宣伝?したい。 

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記憶にない経験

2020年04月22日 | 小考

            

 

 今週は気温が低めで、4月半ば過ぎなのに肌寒い。植物は気温よりも日照時間なのか、庭木に花が咲き始めている。花は美しいのに、以前よりも昆虫が減った感じで花に虫が寄っていない。どこにでも居る蟻もあまり見かけない。昆虫が特別好きなわけではないが、物足りない感じがする。植木屋が薬を撒いたせいだろうか。この現象がどの程度普遍的なもので、長期的にどのような影響があるのかよく分からない。地球環境が高々五十年で明らかに変わってきているのが、五十年前を憶えている人間には分かる。

 医院の受診患者数はどんどん減るわけではなく二割までは減っていないようだ。唯、長期処方と電話再診が増えている。もう経営者ではないので、収入減少はあまり気にならないのだが、たとえ10%の減収でも赤字になるので院長は不安だろう。この二十年間患者数の変化は数%以内で推移してきた。多くの医療機関の経営状態を知っている会計事務所の人も安定していますねえと驚き不思議がっていた。インフルエンザが流行しても年間では3,4%増だったのだ。

 五十年の記憶では間に合わない尋常ならざる事が起きている。どうすれば良いのか?。平時でなく有事の人物が求められる。

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勝負の分かれ目は

2020年04月21日 | 人生

               

 

 囲碁や将棋のタイトル戦で勝った方の棋士にどこで勝利を意識しましたかという質問をすると大抵アマでも形勢が分かるような終盤を答えることが多い。あれそんなに形勢がはっきりしないと分からないものかと思う。負けた方の棋士にどこでおかしくしたかと聞けば大抵アマには分からない序中盤の場面を挙げることが多い。これもそんな手前の所に問題があったかと不思議に思うことが多い。

 囲碁や将棋は複雑深遠でもコンピュータが人間より強くなったくらいだから、理詰めの世界に思えるがそれでも敗因というのは終盤にはなく、混沌とした中盤以前に勝負の分かれ目があるのだ。

 新型コロナのような難敵と戦うにも同様のことが言えると思う。形勢がはっきりしてから盛り返そうとしても被害が甚大になるのを避けるのは難しい。政治の世界では様々な利害が絡み、序中盤に他のことに目を奪われ易く、しばしば後手を踏んでしまう。厄介なのは政治家には囲碁将棋のプロ棋士のように潔ぎよくなく、はぐらかしたり他を責めて責任転嫁を謀ったりするような人物が少なくないことだ。政策にはプロはあっても、政治は人生に似てブロアマの差はない。あるのは気質の違いくらいのものだ。朝三暮四で騙されないようにしたい。

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空が澄んできた

2020年04月20日 | 小考

           

 

 今朝は雨が降っているが、昨日は家に居るのが勿体ないような青空の見える好天だった。新型コロナ対策で大気汚染が減っているのか、空がいつもより青く澄んで見えた気がする。

 日曜日になると東京の新型コロナ感染者数が減る。どうもCOVID19は日曜日が安息日だと知っているらしい。とすれば中国産ではなく、アメリカ産の可能性が出てくるとトランプに教えてやりたい。

 ニューク州知事のクオモがトランプの政策を口先ばかりと非難すると直ぐトランプが喋ってばかりいないで仕事をしろとツイッターで非難する。クオモもすかさず、あなたこそテレビなんか見ていないで仕事をしなさいと切り返す。これが世界最強国アメリカの大統領とニューヨーク州の知事の遣り取りだから呆れてしまう。

 しかしまあ、マスクもしないで外出制限反対のデモを三密状態で仕掛ける人達が居る国だから、COVID19が広がるように見える。意外なこと?に中国では町内会のような組織が不要不急の人の出入りを監視してウイルスの拡散を防いだらしい。中国の情報は様々な規制がされており、正確なところは分かりにくいが、現地在住の日本人からの情報でも新型コロナ感染が沈静化しているのは本当と思われる。日本政府の対応は後手後手で遅いけれども、国民の衛生意識は高くまとまりは良いので、爆発的な感染は防げるかもしれない?。

 新型コロナが未曾有の災禍であるのは間違いないが、人間が活動を休止して見えてくる澄んだ青い空を見上げると、見直すこと見出すことは数多いと思えてくる。

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