朝日カルチャーセンター☆ブログ

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●りももレポート~文楽鑑賞会編 【中之島】

2009年11月09日 15時38分45秒 | 中之島教室
こんにちは、プロジェクト事業部のりももです
(10月から一社化に伴って、部の名前がかっこよくなりました)。

先週末、快晴のなか芸術の秋を体験してきました。

まず11月7日(土)、「第38回文楽鑑賞会」講座へ。


事業部に入ったばかりの新人ちゃんと一緒に同行しました。
三ヶ月に一度開催している講座で、私は文楽を鑑賞すること自体初めての体験でした。

今回の演目は『心中天網島』です。
享保5年10月14日に、実際に起きた男女の心中事件を題材に、近松門左衛門が
描いた作品です。事件後すぐ、その年の12月に初演されているらしく、当時は
最新のニュースを、娯楽として文楽で楽しまれていたんですね。

最近読んだ松本侑子著『恋の蛍 山富栄と太宰治』のなかで、太宰治が
青年期に義太夫に親しんでおり、太宰が男女の心中を描いた作品名に、
この文楽作品に登場する、心中する紙屋治兵衛の妻の名を取って『おさん』と名づけた。
というのが出てきたばかりでしたので、少し身近に感じていた演目です。
(太宰治生誕百年講座 松本侑子講師「太宰治~その文学と生涯、最後の恋」を、12月12日 中之島教室で開催)

講座は、開演の1時間前に集合し、国立文楽劇場内の一室で
人形浄瑠璃因(ちなみ)協会理事 田結荘 哲治(たゆいのしょう てつじ)先生の解説を伺います。

その後、文楽を鑑賞。
間に30分の休憩時間があります。休憩時間は売店が込むので、
開演前に昼食を購入することをお勧めします。
席に着いて食事をすることもできますが、広々とした二階ロビーには
ソファーがたくさん並んでいいて、ゆったりとくつろげます。

舞台中、重要無形文化財保持者の竹本住大夫さんなどが登場すると、
掛け声(正しくはなんて言うか不確か)がかかっていました。
観客は老若男女、着物の方も、外国人の方もいらっしゃいました。
人形は三人がかりで操作されて、まさに人間のような動きです。
最後の「道行名残の橋づくし」の段の、クライマックス、
治兵衛が心中相手の小春を刀で刺す場面では息を呑む緊張感・迫力がありました。

舞台終了後は国立文楽劇場スタッフによる舞台裏見学です。
太夫や三味線の方が座る回転式の台の裏側を見学したり、
舞台にも上がらせていただけます。





通路に飾られている人形(舞台で使われているもの)は約110cmもあるそうです。

人形のお話や舞台での裏話、文楽業界のお話など、
貴重な解説を伺い、15時30分ころ解散となりました。

毎回好評をいただいているこの講座、
次回は1月23日(土)、新春文楽公演の1部を鑑賞。
仙台藩伊達家のお家騒動を素材にして乳母政岡の忠節をえがく『伽羅千代萩』等
が演目です。

11月27日(金)より受付開始です

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「まず」というからには、りももちゃんレポには続きがあります
明日は何のレポートでしょうか?お楽しみに
コメント
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