いま放送中のNHK大河ドラマ「篤姫」。大変な人気だそうですが、みなさまご覧になっていますか?
10月10日(金)は、見事な秋晴れのなか京都教室の「ドラマチック幕末~篤姫ゆかりの地を訪ねて」講座に行って参りました。
京都市営地下鉄「丸太町」駅に集合し、まずは「関白・九条尚忠邸跡」にある
九条家の茶室「拾翠亭(しゅうすいてい)」へ。
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五摂家(※)の1つであった九条家の当時の敷地は約1万700坪。建物も、最盛期には3800坪あったそうですが、ほとんどは明治の初めに取り壊され、40坪余りの「拾翠亭」のみが残されたとのこと。
※五摂家とは、鎌倉時代以来の摂政・関白になる資格を持つ5つの家柄で、近衛、九条、鷹司、二条、一条家の総称。前には、「九条池」を中心としたお庭が広がっています。
「拾翠亭」2階のお座敷からみた「九条池」
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現存する貴族の茶室としては、数少ない中の1つで、優雅な気分を味わえます。
「九条池」にかかる「高倉橋」から眺める「拾翠亭」。
この日は緑がきれいでしたが、紅葉の頃も、また美しいそうです。
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講師は、幕末・維新の専門歴史博物館である霊山歴史館の学芸員、木村武仁先生。
最初にお配りいただいた幕末の頃の地図をみながら移動します。
親幕派である九条家のお向かいには、皮肉なことに尊王派の鷹司家のお屋敷がありました。激動の時代には、血なまぐさい事件も起きた「鷹司邸跡」。穏やかな木の下で、先生のお話を聞きながら、当時の物語に思いを馳せます。
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正面に見えるのが、御所の南門になる「建礼門」。時代祭りは、この門から出発します。
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最大の激戦だったと言われる「禁門の変」で、長州藩士・来島又兵衛が討死したという場所にある「清水谷家の椋」
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「禁門の変」は「蛤御門の変」とも言われます。
元は「新在家御門」と呼ばれていた開かずの門が、火事のときに開いたため、まるで火にかけられて口を開いたハマグリのようだということで、「蛤御門」と呼ばれることになったそうです。柱には今も鉄砲の跡が残っています。
少ない兵で、門を突破して御所に入ったものの、その後はなす術もなかったとか。
烏丸通に面して立つ「蛤御門」
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禁裏御所の鬼門にあたる北東の角は、塀がカギ型になっており、見上げるとサルがいて、「猿ケ辻」と呼ばれます。網に閉じ込められているのは、おさるさんが夜中にうろうろするからだそうです。
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ここは、尊王攘夷派の姉小路公知という公家が殺された「猿ケ辻事件」が起こった場所。誰の犯行かはハッキリせず、薩摩藩の田中新兵衛(人斬り新兵衛)が犯人であるとか本当は長州の犯行だというウワサもあったりで、ここからまた幕末・維新のドラマが加速していくようです。
明治天皇がお生まれになった「中山邸跡」には、2歳のときに掘られた井戸「祐ノ井」が残っています。
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和宮が一時期暮らしていた「桂宮邸跡」のこれまた向かいに、篤姫の養父であった
「近衛忠煕邸跡」が。縁とは、そういうものなのでしょうね。
「今出川御門」からわたしたちが一般に御所と呼んでいる「京都御苑」を出ると、
今出川通の向かいに現在あるのが同志社大学です。敷地の半分は薩摩藩の敷地の跡になるそうです。
史跡めぐりの最後は、同志社大学・寒梅館の最上階にあるレストランでのランチで
締めくくり。とても眺めの良いお店で、京都の街を見わたせます。
ここのフレンチがお目当てで、今回参加してくださったという方もいらっしゃいました
メインディッシュです
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幕末ファンにも、そうでもない方にもお楽しみいただけた「ドラマチック幕末」講座。次回は春に行う予定です。
今回を逃した幕末ファン、「篤姫」フリークのみなさまにぜひおすすめしたいのは、
11月8日(土)の「篤姫と江戸開城」講座。
こちらは、朝日カルチャーセンター京都教室にて行います。お申し込みをお待ちしております
10月10日(金)は、見事な秋晴れのなか京都教室の「ドラマチック幕末~篤姫ゆかりの地を訪ねて」講座に行って参りました。
京都市営地下鉄「丸太町」駅に集合し、まずは「関白・九条尚忠邸跡」にある
九条家の茶室「拾翠亭(しゅうすいてい)」へ。
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五摂家(※)の1つであった九条家の当時の敷地は約1万700坪。建物も、最盛期には3800坪あったそうですが、ほとんどは明治の初めに取り壊され、40坪余りの「拾翠亭」のみが残されたとのこと。
※五摂家とは、鎌倉時代以来の摂政・関白になる資格を持つ5つの家柄で、近衛、九条、鷹司、二条、一条家の総称。前には、「九条池」を中心としたお庭が広がっています。
「拾翠亭」2階のお座敷からみた「九条池」
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現存する貴族の茶室としては、数少ない中の1つで、優雅な気分を味わえます。
「九条池」にかかる「高倉橋」から眺める「拾翠亭」。
この日は緑がきれいでしたが、紅葉の頃も、また美しいそうです。
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講師は、幕末・維新の専門歴史博物館である霊山歴史館の学芸員、木村武仁先生。
最初にお配りいただいた幕末の頃の地図をみながら移動します。
親幕派である九条家のお向かいには、皮肉なことに尊王派の鷹司家のお屋敷がありました。激動の時代には、血なまぐさい事件も起きた「鷹司邸跡」。穏やかな木の下で、先生のお話を聞きながら、当時の物語に思いを馳せます。
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正面に見えるのが、御所の南門になる「建礼門」。時代祭りは、この門から出発します。
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最大の激戦だったと言われる「禁門の変」で、長州藩士・来島又兵衛が討死したという場所にある「清水谷家の椋」
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「禁門の変」は「蛤御門の変」とも言われます。
元は「新在家御門」と呼ばれていた開かずの門が、火事のときに開いたため、まるで火にかけられて口を開いたハマグリのようだということで、「蛤御門」と呼ばれることになったそうです。柱には今も鉄砲の跡が残っています。
少ない兵で、門を突破して御所に入ったものの、その後はなす術もなかったとか。
烏丸通に面して立つ「蛤御門」
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禁裏御所の鬼門にあたる北東の角は、塀がカギ型になっており、見上げるとサルがいて、「猿ケ辻」と呼ばれます。網に閉じ込められているのは、おさるさんが夜中にうろうろするからだそうです。
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ここは、尊王攘夷派の姉小路公知という公家が殺された「猿ケ辻事件」が起こった場所。誰の犯行かはハッキリせず、薩摩藩の田中新兵衛(人斬り新兵衛)が犯人であるとか本当は長州の犯行だというウワサもあったりで、ここからまた幕末・維新のドラマが加速していくようです。
明治天皇がお生まれになった「中山邸跡」には、2歳のときに掘られた井戸「祐ノ井」が残っています。
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和宮が一時期暮らしていた「桂宮邸跡」のこれまた向かいに、篤姫の養父であった
「近衛忠煕邸跡」が。縁とは、そういうものなのでしょうね。
「今出川御門」からわたしたちが一般に御所と呼んでいる「京都御苑」を出ると、
今出川通の向かいに現在あるのが同志社大学です。敷地の半分は薩摩藩の敷地の跡になるそうです。
史跡めぐりの最後は、同志社大学・寒梅館の最上階にあるレストランでのランチで
締めくくり。とても眺めの良いお店で、京都の街を見わたせます。
ここのフレンチがお目当てで、今回参加してくださったという方もいらっしゃいました
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メインディッシュです
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幕末ファンにも、そうでもない方にもお楽しみいただけた「ドラマチック幕末」講座。次回は春に行う予定です。
今回を逃した幕末ファン、「篤姫」フリークのみなさまにぜひおすすめしたいのは、
11月8日(土)の「篤姫と江戸開城」講座。
こちらは、朝日カルチャーセンター京都教室にて行います。お申し込みをお待ちしております
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