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パット・メセニーの2枚

2014-09-25 | JAZZ
パット・メセニー(g)は、1974年7月、ゲイリー・バートン(vib)の「RING」(ECM 1051)でレコーディング・デビュー、同じECMより75年12月「BRIGHT SIZE LIFE」(ECM 1073)で初リーダー作を発表し、既に独特のテイストを発揮しています。

以下は同じECMレーベルから、自身の6枚目のリーダー作、70年代のフュージョンの先にある“硬派”で、しかも爽快なアルバムです。
「80/81」 ECM 1180
    
PAT METHENY(g) MICHAEL BRECKER(ts) DEWEY REDMAN(ts)
CHARLIE HADEN(b) JACK DeJOHNETTE(ds)  録音 1980年5月26~29日 OSLO

このレコードは2枚組で、ダブル・ジャケットの内側に奏者と曲目、及びソリストがクレジットされています。
登場する2人のサックス奏者は、普段簡単に聞き分けできるのですが、ECMレーベルの特徴ある「音」だからでしょうか、どちらも同じように澄んだ音色に聴こえ、上手く判別できません。
パット・メセニーが、デューイ・レッドマンや、チャーリー・ヘイデンのような異質なタイプと共演することにより、お互いが刺激し合い、密度の濃い演奏が展開されています。

全9曲のうちの大半は、強力なベースとドラムスに支えられ、テーマ~アドリブの構成ですが、LP2枚目の最初の曲「オープン」は、全員のリレーによるフリーで最も激しい演奏が展開されています。
最後の「ゴーイン・アヘッド」は、メセニーのギター・ソロで締め括られ、3分56秒の牧歌的なサウンドが心地いいです。

この最後の曲の雰囲がそのまま繋がっているのが、下記のアルバム(邦題:ミズーリの空高く)です。


チャーリー・ヘイデンとパット・メセニーは、アルバム「80/81」が2人のコラボレーションの始まりで、それ以来幾度となく共演してきています。
そしてこの作品では、音楽的に最も相性の良い2人が、お互いの音楽性を尊重し合いながら感情を込めて演奏しています。
古いカントリー・ソングやフォークソング、更には映画音楽等々、様々なジャンルから集められた旋律が、2人のシンプルで奥深い「音」で綴られています。

「BEYOND THE MISSOURI SKY」 VERVE 537 130-2
    
CHARLIE HADEN(b) PAT METHENY(g) 録音 1996年 NY

録音は最初に2人のデュオで行われ、その後シンセサイザーやオーケストレーションが加えられています。
パット・メセニーのギターは、時にスパニッシュに、時にアメリカ大陸の響きを持っています。
因みに彼は、ミズーリ州リーズサミットの出身です。

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