20代のころの『男の魅力』をもう一度呼び覚まそう

1997年に心筋梗塞を患い、2006年までEDだった私。
2007年にある漢方に出会い、37歳差の彼女をゲット。

アブダビGP-決勝

2024-12-09 20:29:51 | F1レース
12月8日、2024年F1第24戦アブダビGPの決勝レースが行われ、ノリス(マクラーレン)ポール・トゥ・ウインで今季4勝目/キャリア通算4勝目を飾った。



 2位にサインツ(フェラーリ)、3位にルクレール(フェラーリ)が続き、マクラーレンが1998年以来26年ぶりとなるコンストラクターズタイトルを獲得した。角田(RB)は12位となった。

 アラブ首長国連邦・アブダビに位置するヤス・マリーナ・サーキットを舞台に開催された2024年シーズン最終戦。スタートタイヤは19台がミディアムタイヤ(C4/イエロー)を選択。16番グリッドのハミルトン(メルセデス)だけがハードタイヤ(C3/ホワイト)をチョイスした。

 現地時間17時(日本時間22時)を過ぎ、陽が傾くトワイライトのなか、気温27度、路面温度33度、湿度46%というコンディションで58周の決勝レースはスタートを迎えた。

 ノリスが順調にスタートを切る一方で、フロントロウスタートのピアストリ(マクラーレン)のインにフェルスタッペン(レッドブル)がやや強引な飛び込みの末に2台は接触から揃ってスピン。

 フェルスタッペンは11番手後退すると、ピアストリは最後方まで後退。フェルスタッペンには10秒のタイムペナルティという裁定が下った。さらには11番グリッドの角田がストールを喫したか大きく出遅れ、スタートで一気に17番手までポジションを下げてしまう。

 また、1周目のターン6でペレス(レッドブル)がボッタス(キック・ザウバー)と接触しスピン。マシンにダメージを負ったペレスはセクター3でマシンを止め、早々にレースを終えることに。なお、このアクシデントについてはボッタスに10秒のタイムペナルティが下っている。

 これでバーチャル・セーフティカー(VSC)導入となると、サインツ、ガスリー(アルピーヌ)、ラッセル(メルセデス)、ヒュルケンベルグ(ハース)というトップ5に。なお、唯一のハードタイヤスタートのハミルトンは12番手までポジションを上げている。

 また、19番グリッドスタートのルクレールは巧みなオーバーテイクを続けて1周目に8番手に浮上。さらには、7周目にマグヌッセン(ハース)、10周目にアロンソ(アストンマーティン)、12周目にヒュルケンベルグをかわして5番手と、コンストラクターズ逆転を目指した猛烈な追い上げを見せる。

 VSC解除後、4番手ラッセルが積極的に3番手ガスリーに仕掛けるが、この日のメルセデスはなかなかアルピーヌをかわすことができない。この間に首位ノリスと2番手サインツは後続を引き離す展開に。

 15周目、上位勢では真っ先に3番手ガスリーがハードタイヤに交換し、2ストップ戦略を取ることに。これでラッセルが見た目上3番手、ルクレールが4番手に浮上する。

 ルクレールは21周目にハードタイヤに履き替えた。一方、ルクレールの1秒先を走行していたラッセルはステイ。タイヤを変えたルクレールは24周目のターン6でガスリーをパスし、タイヤ交換組首位のポジションを手にする。

 なお、24周目にはローソンがタイヤを交換。しかし、左フロントタイヤが正しく装着できておらず、25周目には再度ピットに入る事態に。これでローソンの築いたギャップは消えることに。

 26周目に2番手のサインツ、27周目に首位ノリス、3番手ラッセルがハードタイヤに交換。ラッセルは一旦はガスリーの後方でコース復帰となるが、28周目にはラッセルが交換組4位に浮上する。

 ノリスとサインツの首位争いは、ミディアムタイヤでのファーストスティントではノリスに軍配が上がり、ピットストップまでは4秒近いギャップが開いていた。ただ、ハードタイヤに履き替えてからはサインツのペースが良く、30周目には両者のギャップが2秒まで縮まった。

 31周目、ターン6でマグヌッセンがボッタスをオーバーテイクしようとしたところ、ボッタスがブレーキをロックしマグヌッセンに接触。マグヌッセンは緊急ピットののちソフトタイヤでコースに復帰できたが、キック・ザウバーでの最後のレースを迎えたボッタスは、ここでレースを終えることになった。

 唯一のハードタイヤスタートで3番手につけていたハミルトンは35周目にミディアムタイヤに履き替え7番手でコースに復帰。これで全車が1回のストップを終えた時点でノリス、サインツ、ルクレール、ガスリー、ヒュルケンベルグ、ハミルトン、フェルスタッペンというオーダーに。

 ピアストリが入賞圏外に下がるなか、フェラーリ勢は2番手、3番手についた。あとはサインツがノリスをかわせば、21ポイント差を跳ね除けて、フェラーリがコンストラクターズ選手権を勢する計算となる。

 一旦は2秒まで縮まったノリスとサインツのギャップは37周目には3.3秒まで広がった。さらに、ノリスはペースを上げるが、タイヤのデグラデーション(性能劣化)の崖がいつ来るのかが、2台にとって最大の懸念事項だ。それだけに、サインツもペースコントロールに専念し、仕掛けるタイミングを計りつつ、ギャップ拡大を防ぐ走りに徹した。

 一方で接触とペナルティで後退したピアストリは49周目のターン9で11番手に浮上。あと1ポジション上げれば入賞圏内というところまで来たが、10番手アロンソは2ストップ勢で好ペースを刻んでいた。アロンソをかわすことは叶わずも、その後アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)をかわし10番手に浮上が叶う。

 そんななか、52周目にサインツが「デブリの上を走ってパンクがあるかもしれない、確認してくれ」と無線。それでも、サインツはルクレールを上回るペースを維持するが、ノリスとは1周1秒近いギャップが開いてしまう状況となり、フェラーリの逆転コンストラクターズへのアプローチはここまで。

 スタートから完璧なレースを見せたノリスが、58周目終わりのトップチェッカーを受け、ポール・トゥ・ウインでシーズン4勝目/キャリア通算4勝目を飾った。2位にサインツ、3位にルクレールが続いた。なお、ドライバー・オブ・ザ・デイはルクレールが手にした。

 ハミルトンはファイナルラップでチームメイトを攻略し4位獲得。5位ラッセル、6位フェルスタッペン、7位ガスリー、8位ヒュルケンベルグ、9位アロンソ、10位ピアストリまでがポイント獲得となった。

 角田は12位でポイント獲得には届かず。また、ローソンはファイナルラップで白煙を巻き上げマシンを止めることになり、RBは最終戦を無得点で終えた。

 2025年シーズンのF1では引き続き、全24戦が予定されている。FIA F2からステップアップを果たす新人ドライバーが複数名加わるなか、どのようなシーズンとなるだろうか。

2025年F1第1戦オーストラリアGPは3月14〜16日に開催され、第3戦日本GPは4月4〜6日に三重県の鈴鹿サーキットで開催される。



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カタールGP-決勝

2024-12-04 20:12:48 | F1レース
 現地時間12月1日、2024年F1第23戦カタールGPの決勝レースが行われ、フェルスタッペン(レッドブル)が今季9勝目、自身通算63勝目を飾った。



 2位にルクレール(フェラーリ)、3位にピアストリ(マクラーレン)が続いた。角田(RB)は13位となった。

 カタールの首都ドーハ近郊に位置するルサイル・インターナショナル・サーキットを舞台に開催された第23戦。スタートタイヤは20台中19台がミディアムタイヤ(C2/イエロー)を選択。18番グリッドのヒュルケンベルグ(ハース)だけがハードタイヤ(C1/ホワイト)を履いた。

 現地時間1日19時(日本時間2日1時)を過ぎ、気温19度、路面温度23度、湿度55%というコンディションで57周の決勝レースはスタートを迎えた。抜群の蹴り出しをみせたフェルスタッペン(レッドブル)がフロントロウからターン1のホールショットを掴み、ラップリーダーに浮上する。

 そしてノリスが2番手に浮上し、ポールシッターのラッセル(メルセデス)は隙をつかれ3番手に後退。また、14番グリッドスタートの角田は10番手までジャンプアップを果たす。

 その後方、ターン1でヒュルケンベルグとコラピント(ウイリアムズ)、オコン(アルピーヌ)の3台が絡むアクシデントが発生。ヒュルケンベルグは左リヤタイヤのパンクで済んだが、コラピントとオコンはコースサイドにマシンを止めセーフティカー(SC)導入に。

 なお、1周目のターン4ではストロール(アストンマーティン)とアルボン(ウイリアムズ)が接触し、2台ともにポジションを下げることに。

 5周目にリスタートを迎えるとターン1で角田がアロンソ(アストンマーティン)を攻略し9番手に浮上。一方14番手につけていたローソンも同じくターン1でボッタス(キック・ザウバー)に仕掛けるも、単独スピンを喫し18番手に後退する。

 リスタート後のフェルスタッペンは毎周ファステストを更新する走りで、早々にノリスに対し1秒以上のギャップを築き、ノリスにDRSを使わせない。

 スタートから5つポジションを上げていた角田だったが、RBのマシンはレースペースが上がらず、マグヌッセン(ハース)に10周目のターン1でアウトからオーバーテイクされてしまい、角田は10番手に後退する。

 続いて13周目のターン1でガスリー(アルピーヌ)、14周目のターン1でアロンソ(アストンマーティン)、15周目のターン1で周(キック・ザウバー)にかわされて13番手に後退。「100パーセントプッシュしてるんだ!」と無線を飛ばすほど、角田は苦しい戦いが続いた。

 20周目、ターン1で角田はボッタスにまで易々とオーバーテイクを許してしまい14番手に。これで角田の後方には接触やアクシデントで後退したアルボン、ヒュルケンベルグ、ローソンのみという辛い状況となったが、その3台の方が角田よりもいいペースで周回を重ねた。

 一方、2番手ノリスがフェルスタッペンから2秒前後のポジションをキープするなか、3番手のラッセルは先行する2台のペースについていくことができず、23周目にはノリスに7秒差をあけられてしまう。

 そんな状況もあってか、ラッセルが真っ先に24周目にハードタイヤに履き替える。しかし、右リヤタイヤの交換でタイムロスを喫し停車時間は7秒に。これで4番手につけていたピアストリに先行を許すことに。

 30周目にアルボンのマシンからミラーが飛び、ホームストレート上に落下。これで一時セクター1にイエローが振られていたが、この間にフェルスタッペンとノリスのギャップが0.6秒ほど縮まった。

 フェルスタッペンは31周目に1分24秒413でこの時点のファステストを更新して、そのギャップを取り戻すが「彼はイエローで減速していないはずだ。レポートしてくれ!」と無線を飛ばす。このイエロー区間で減速しなかったことについて、のちにノリスに対し10秒のストップ・アンド・ゴーというかなり厳しいペナルティが下る。

 そんななか、34周目に7番手走行中のハミルトン、35周目に4番手走行のサインツ(フェラーリ)が、揃って左フロントタイヤをパンク。2台のパンクとの関連性は現状不明だが、ホームストレート上のデブリ(アルボンから脱落したミラーをボッタスが踏んで破片が散らばった)を回収するべく、2度目のSCが導入され、SC中の36周目にフェルスタッペン、ノリス、ルクレール、ラッセル(2度目)らがハードタイヤに履き替える。

 なお、2セット目のハードを履いたラッセルは「なんでハードなんだ!」と無線で怒りをあらわにする。これでフェルスタッペン、ノリス、ルクレール、ピアストリ、ペレス(レッドブル)、ガスリー、ラッセル、サインツ、周冠宇、アロンソというトップ10に。

 しかしリスタート直前の39周目、5番手ペレスがトラブルでマシンを止め、ペレスを除く隊列で40周目のリスタートを迎えた。ターン1でノリスがフェルスタッペンに仕掛けるがここはフェルスタッペンが抑える。ただリスタート直後、ヒュルケンベルグが単独スピンを喫しターン10でマシンを止めて、3度目のSC導入に。残り周回数が少なくなるなか、この3度目のSC中に角田とローソンはともにソフトタイヤに履き替える賭けに出た。

 43周目にリスタートを迎えると、ノリスに対し、このタイミングで先述した10秒のストップ・アンド・ゴーのペナルティが下った。ノリスは46周目にペナスティを消化。さらには、ハミルトンに対してもピットレーンスピード違反に伴うドライブスルーペナルティが下り、マクラーレンとメルセデスの1台がポイント圏外に。

 これでルクレールが2番手、サインツが6番手につけるフェラーリがマクラーレンとのポイント差を縮める結果となる。

 スタートから完璧なレースを見せたフェルスタッペンが、57周目終わりのトップチェッカーを受け、今季9勝目、自身通算63勝目を飾った。2位にルクレール、3位にピアストリが続いた。

 4位ラッセル、5位ガスリー、6位サインツ、7位アロンソ、8位周冠宇、9位マグヌッセン、10位ノリスまでがポイント獲得となった。なお、ファステストラップポイントはノリスが獲得している。

 周、そしてキック・ザウバーは23戦目にして2024年シーズン初ポイント獲得。周冠宇はドライバー・オブ・ザ・デイも獲得した。一方ソフトタイヤに履き替えたRB勢はペースが改善することなく、また終盤はタイヤのデグラデーション(性能劣化)に悩まされ、角田が13位、ローソンが14位に終わった。

 コンストラクターズ争いは最終戦へ持ち越しとなった。なお、4位のラッセルにSC手順違反によりチェッカー直後に5秒ペナルティが下ったが、7.678秒のギャップがあったため4位をキープすることが叶った。2024年シーズンのF1も次戦がいよいよシーズン最終戦となる。第24戦アブダビGPは、ヤス・マリーナ・サーキットで12月6〜8日に開催される。



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ラスベガスGP - 決勝

2024-11-27 21:06:01 | F1レース
 日本時間11月24日、2024年F1第22戦ラスベガスGPの決勝レースが行われ、ラッセル(メルセデス)がポール・トゥ・ウインで今季2勝目、通算3勝目を飾った。



3位にサインツ(フェラーリ)が続いた。角田(RB)は9位となった。

 そして5位となったフェルスタッペン(レッドブル)が2024年シーズンのドライバーズタイトルを獲得し、自身4連覇を果たした。

 アメリカ合衆国ネバダ州の市街地コース、ラスベガス・ストリップ・サーキットを舞台に開催された第22戦。スタートタイヤは20台中16台がミディアムタイヤ(C4/イエロー)を選択。

 一方、15番グリッドのペレス(レッドブル)、19番グリッドのボッタス(キック・ザウバー)、ピットスタートのコラピント(ウイリアムズ)の3台はハードタイヤ(C3/ホワイト)。16番グリッドのアロンソ(アストンマーティン)のみソフトタイヤ(C5/レッド)を履いた。

 現地時間23日22時(日本時間24日15時)を過ぎ、気温18度、路面温度19度、湿度50%というコンディションで50周の決勝レースはスタートを迎えた。

 ポールシッターのラッセルがホールショットを守る一方で、4番グリッドスタートのルクレール(フェラーリ)が抜群の蹴り出しを見せターン3で2番手に浮上。これでサインツ(フェラーリ)は3番手、ガスリー(アルピーヌ)は4番手に後退する。

 7番グリッドスタートの角田は、5番フェルスタッペン、6番ノリス(マクラーレン)に続く7番手をキープ。一方8番グリッドスタートのピアストリ(マクラーレン)はヒュルケンベルグ(ハース)にかわされ9番手に後退する。

 2カ所のDRSゾーンを含む3本のロングストレートを低速セクションで繋ぐレイアウトのラスベガス・ストリップ・サーキット。DRSの後押しも得たフェルスタッペンは4周目にガスリーを攻略し4番手に浮上する。

 一方で4周目の最終ターンで2番手ルクレールが首位のラッセルに仕掛ける。5周目のターン1で2台はサイド・バイ・サイドとなるが、ここはラッセルがポジションを死守。ルクレールのアプローチは一旦仕切り直しとなるが、タイヤを酷使した影響もあってかここでラッセルと1秒以上のギャップが開いてしまう。

 7周目のターン14でサインツがペースの下がったルクレールをかわし2番手の座を取り戻す。さらにルクレールは8周目ターン14手前のストレートでフェルスタッペンにかわされ4番手に後退。これでフェルスタッペンが3番手となり、タイトル獲得に向けて前進する。

 9周目のターン14で角田がハミルトンにかわされ8番手に後退。その直後4番手ルクレールと6番手ノリスがハードタイヤに交換。そんな10周目のターン14でフェルスタッペンがサインツをかわし2番手に浮上。

 サインツ、ガスリー、角田、ピアストリ(スタート違反で5秒ペナルティ有)が11周目にハードタイヤに交換。ガスリーのピットでタイムロスがあったこともあり、角田がガスリーを先行することに。

 13周目にラッセル、14周目にハミルトンがハードに履き替えると、ラッセルは首位をキープ。ハミルトンは角田の前、事実上の6番手でコース復帰する。

 そんななか、16周目に13番手走行中のガスリーが「ノーパワーだ!」と無線を飛ばした。アルピーヌは「モニターしている限りでは問題はない」と応えるが、その後マシンからは白煙が巻き上がり、ガスリーはガレージにマシンを納めた。予選3番手と好走を見せたガスリーだったが、失意のリタイアとなった。

 17周目、ハミルトンがノリスをかわし5番手に浮上。全車が最初のピットを終え、20周目時点でラッセル、フェルスタッペン、サインツ、ルクレール、ハミルトン、ノリス、角田、ピアストリ、アルボン(ウイリアムズ)、ヒュルケンベルグというトップ10に。

 メルセデス勢のレースペースは速く、ルクレールは21周目時点で2番手フェルスタッペンに10秒のギャップを築いた。また、10番グリッドから5番手までポジションを上げたハミルトンは、さらに4番手ルクレールに揺さぶりをかけ続ける。

 ただ、ルクレールのストレートスピードが速く。ハミルトンはトゥ(スリップストリーム)を使うもオーバーテイクには届かない。そんななか、レースも折り返しを迎えた26周目、角田の背後につけていたピアストリが2度目のピットインを敢行する。ただ、角田はこの動きには即座に呼応することなく、背後に迫るヒュルケンベルグを抑え続けながらステイを続ける。

 28周目、フェラーリはサインツとルクレールのポジションを入れ替え、ルクレールが3番手、サインツが4番手となる。その直後、2番手フェルスタッペンと5番手ハミルトンがピットイン。

 サインツも2台と同じタイミングでピットに入りたかったが、チーム側の準備ができておらず、1周ステイし29周目に入ることに。角田は30周目に2度目のピットを終え、ピアストリの4秒後方でコース復帰となる。

 31周目、ターン14手前のストレートでハミルトンがフェルスタッペンをかわし、ハミルトンが2番手に浮上。これでメルセデスの事実上のワンツー体制が構築された。3番手に後退したフェルスタッペンだが、ノリスの前でチェッカーを受け、ドライバーズタイトルを決めることを最優先としており、無理はしない。

 一方、33周目にラッセルが2度目のタイヤ交換でハードタイヤに履き替えると、ハミルトンの11秒前でコースに復帰。ポールから盤石の走りを続ける。

 34周目にヒュルケンベルグが2度目のピットに入ると、角田の1.3秒後ろでコースに戻った。角田の前にはまだ2回目のピットを終えていないローソンがいたため、RBは34周目に2台のポジションを入れ替える。

 これで残り15周を迎えた段階で角田は8番手までポジションを戻すが、ヒュルケンベルグもローソンをパスして9番手に浮上。2台はテール・トゥ・ノーズの戦いを続け、2点差のRBとハースによるコンストラクターズ7位争いは熾烈を極める。

 そんななか、40周目のターン14でヒュルケンベルグが角田をパス。しかし、角田は即座にポジションを取り戻す。さらには2台の背後に1秒近くペースのいいアロンソが接近するが、45周目のターン14でヒュルケンベルグが角田をオーバーテイク。これで角田は9番手に後退する。

 また、42周目にはターン14でサインツがフェルスタッペンをかわし3番手の座を取り戻す。フェルスタッペンも決して無理はしないが、6番手にノリスがいることもあり、5番手のルクレールに対しては簡単には道を譲ることはしない。

 ただ、46周目のターン14でルクレールが4番手に浮上。5番手に下がったフェルスタッペンだが、ノリスとのギャップは10秒近く開いていた。そのノリスにはソフトタイヤでファステストを記録するべく、ピットインの指示が飛ぶ。

 スタートから完璧なレースを見せたラッセルが、50周目終わりのトップチェッカーを受け、ポール・トゥ・ウインで今季2勝目、自身通算3勝目を飾った。2位にハミルトンが続き、メルセデスがワンツー。3位にサインツが続いた。

 4位ルクレール、5位フェルスタッペン、6位ノリス、7位ピアストリ、8位ヒュルケンベルグ、9位角田、10位ペレスまでがポイント獲得となった。角田はペレスの猛追を抑え切っての9位となった。なお、ファステストラップポイントの1点はファイナルラップに1分34秒876をマークしたノリスが獲得した。

 そして5位に入り、通算獲得ポイントでノリスに63点差をつけたフェルスタッペンが、2024年シーズンのF1ドライバーズタイトルを決め、自身4連覇を果たすことになった。

 フェルスタッペンはドライバーズタイトル獲得回数でプロスト、ベッテルと並んだ。4度の戴冠は、シューマッハー(7回)、ハミルトン(7回)、ファンジオ(5回)、プロスト(4回)、ベッテル(4回)に続くF1史上6人目となる。

 次戦となる2024年F1第23戦カタールGPは、ルサイル・インターナショナル・サーキットで11月29日〜12月1日に開催される。

 2024年シーズンのF1ドライバーズタイトルはフェルスタッペンで決したものの、まだコンストラクターズタイトル争いは続いている。2024年シーズンも残るはカタールGPとアブダビGPの2戦のみ。マクラーレンが首位を守り切るのか、フェラーリ、レッドブルが逆転を果たすのか、その行く末に世界中から注目が集まる。



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サンパウロGP(ブラジルGP)-決勝

2024-11-04 14:22:40 | F1レース
 現地時間11月3日、2024年F1第21戦サンパウロGP(ブラジルGP)の決勝レースが行われ、フェルスタッペン(レッドブル)が今季8勝目、自身通算62勝目を飾った。



 2位にオコン(アルピーヌ)、3位にガスリー(アルピーヌ)が続いた。自己ベストの3番グリッドからスタートした角田(RB)は7位となった。

 インテルラゴス・サーキットを舞台に開催された第21戦。決勝を前に雨は止んだが、依然として路面は濡れており、スタートタイヤは全車が浅溝のイ
ターミディエイトタイヤ(グリーン)を装着した。

 ただフォーメーションラップ中、ターン4でストロール(アストンマーティン)がスピンを喫し、ウォールにタッチしてしまう。さらに、コース復帰しようと試みたのか、ストロールは舗装路ではなくグラベル上にマシンを進めてそのままスタック。10番グリッドスタートのストロールだったが、ここでリタイアとなった。

 これでエクストラフォーメーションラップが導入されることになりレース周回数は1周減算に。ただ、混乱は続いた。

 フォーメーションラップを終えた各車がグリッドで静止するなか、ポールシッターのノリス(マクラーレン)が、ライトがグリーン(エクストラフォーメーションラップ開始)となる前にグリッドを離れてしまうという、スタート手順違反に関する混乱もあった。

 この影響もあってか、フォーメーションラップ開始が現地時間12時47分にディレイ、ノリス、そしてノリスの動きに反応して後を追うように動いたラッセル、角田、ローソンがレース後に審議されることに。

 改めてフォーメーションラップを迎えると小雨が降り始めた。そんななか、気温23度、路面温度25度、湿度79%というコンディションで69周の決勝レースはスタートを迎えた。

 イン側の2番グリッドスタートのラッセルがターン1のホールショットを奪うと、ノリスが2番手で続く。3番グリッドスタートの角田は4番手スタートのオコン(アルピーヌ)、5番グリッドスタートのローソン(RB)と3ワイドとなるなか、3番手を守り切る。オコンが4番手、そして混戦の最中ルクレールがローソンをパスし5番手に浮上する。

 また、17番グリッドスタートのフェルスタッペンは一気に10番手までポジションを上げたが、11番グリッドスタートのペレス(レッドブル)はオープニングラップでスピンを喫し最後尾/18番手に後退と、対照的なスタートとなってしまう。

 ラッセルとノリスはお互いにファステストを更新し合う走りでレースをリード。角田は7周目時点でノリスからは3秒差を開けられるも、4番手オコンに対して1.4秒差をキープする。

 雨が止み、路面が乾きつつある中で角田は先行する2台のペースにはついていくことができず、13周目には4番手オコンが0.7秒差まで接近する。路面が乾くにつれて角田にとってはかなり厳しい状況となったが、14周目ごろより雨足が再び強まりを見せ、16周目にはオコンに1.8秒差をつけることに。

 角田のタイヤはオーバーヒート気味だったのか、雨量が強まればラップタイムも回復。オコンの背後にはルクレール、フェルスタッペンが張り付く中、角田は3番手を守る。

 そんななか、7番手走行中だったローソンがピアストリとの接触で9番手に後退する。これでピアストリには10秒のタイムペナルティが課されることになった。一方、角田は27周目にオコンにかわされ4番手に後退。その直前に、ヒュルケンベルグ(ハース)がターン1でスピンを喫しマシンを止め、バーチャル・セーフティカー(VSC)導入に。

 路面の起伏により亀の子状態となっていたヒュルケンベルグはオフィシャルの手で再始動が叶ったが、のちに黒旗/失格が宣告された。

 上位勢がステイするなか、ピアストリ以下後続集団が一斉ピットに滑り込みインターミディエイトに交換。トップのラッセル、2番手のノリス、そして角田はその翌周にピットインする。

 雨足が強まるなか、多くの車両がインターミディエイトに履き替えるも、角田、ローソン、ペレスはウエットタイヤに交換。これでウエットを履いた角田はインターミディエイト勢とのギャップを急激に縮め、大チャンスを得る。

 そのまま角田はラッセル、ノリスをかわすかと思われたが、雨が強まりコースコンディションは走行も困難な状況となり、30周目にセーフティカー(SC)導入に。

 この時点でのトップ10オーダーはオコン(ステイ組)、フェルスタッペン(ステイ組)、ガスリー(ステイ組)、ノリス(インターへ交換)、ラッセル(インターへ交換)、角田(ウエットへ交換)、ルクレール(インターへ交換)、ピアストリ(インターへ交換)、アロンソ(インターへ交換)、ローソン(ウエットへ交換)となっていた。

 そんななか、32周目にコラピント(ウイリアムズ)がターン14でクラッシュ。これでレースは赤旗中断となった。赤旗中はタイヤ交換が認められるため、ピットインせずにステイしていた首位オコン、2番手フェルスタッペン、3番手ガスリーの3台は大きなチャンスを得ることに。

 長時間の中断を経て、レースは再開。雨脚が弱まったこともあり、全車がインターミディエイトを装着。SC先導による1周の走行を経て、ローリングスタートにより34周目から再開されたが、リスタートで角田がオーバーラン。ルクレールとピアストリに先行を許し、8番手に後退する。

 角田以外にもノリスをはじめ数台がコースオフを喫するシーンもあり、リスタート直後はインターミディエイトでは厳しい雨量だったが、雨は数周で収まると予測され、全車インターミディエイトで周回を続けた。

 一方、トップでクリアラップを取れるオコンは快走を続け、残り30週となった39周目にはフェルスタッペンに2.7秒のギャップを築いていた。そんな39周目のターン8でサインツがタイヤバリアにクラッシュし、再びSC導入に。

43周目にリスタートを迎えると、フェルスタッペンがターン1でオコンのインに飛び込みトップに浮上する。また、4番手につけていたノリスはターン1でオーバーランを喫し、角田の前7番手まで後退する。

 46周目、マクラーレンはチームオーダーを発動し、ノリスが6番手、ピアストリが7番手へとポジションを入れ替える。一方、トップに浮上したフェルスタッペンは視界もクリアななか、2番手オコンとのギャップを一気に広げ、47周目から3周連続でファステストを更新する。

 そんななか、51周目のターン13でピアストリがオーバーラン。これで角田が52周目のターン1でオーバーテイクの機会を伺うが、ここでは先行ならず。そこからはピアストリのペースについていくことができず、60周目を迎えることには6秒までギャップが広がってしまった。

 レース終盤は上位勢も均衡状態が続くなか、ローソン、ハミルトン、ペレスによる9番手争いが白熱。ファイナルラップまでテール・トゥ・ノーズの戦いが続いたが、ここはローソンが守り切った。

17番グリッドスタートのフェルスタッペンが69周目終わりのトップチェッカーを受け、今季8勝目、自身通算62勝目を飾った。2位にオコン、3位にガスリーが続いた。なお、ダブル表彰台獲得によりアルピーヌはコンストラクターズ選手権でハースとRBを上回り6位に浮上を果たしている。

 4位ラッセル、5位ルクレール、6位ノリスが続いた。7位角田、ピアストリは7番手でチェッカーを受けたが、ローソンへの追突による10秒ペナルティを受けて8位に後退。9位ローソン、10位ハミルトンまでがポイント獲得となった。

 次戦となる2024年F1第22戦ラスベガスGPは、アメリカ・ネバダ州の市街地コース、ラスベガス・ストリップ・サーキットで11月21〜23日に開催される。








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メキシコGP-決勝

2024-10-29 21:26:22 | F1レース
 現地時間10月27日、2024年F1第20戦メキシコシティGPの決勝レースが行われ、サインツ(フェラーリ)がポール・トゥ・ウインで今季2勝目/通算4勝目を飾った。



 2位にノリス(マクラーレン)、3位にルクレール(フェラーリ)が続いた。角田(RB)はリタイアとなった。

 標高約2300メートルという高地に位置するアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスを舞台に開催された第19戦。スタートタイヤは20台中14台がミディアムタイヤ(C4/イエロー)を選択。一方、12番グリッドのローソン(RB)を筆頭に後続の6台はハードタイヤをチョイスした。

 気温20度、路面温度37度、湿度52%となるなか、71周の決勝レースはスタートを迎えた。

 フロントロウ2番グリッドのフェルスタッペン(レッドブル)が抜群の蹴り出しでトップ浮上。2番手にポールシッターのサインツ、3番手にノリスが続いて最初のシケインを迎えた。

 そんななか、後方では波乱。ターン1のブレーキング時にサイド・バイ・サイドとなった角田とアルボン(ウイリアムズ)が接触し、角田はホームストレート横のウォールにクラッシュ。アルボンも左フロントを損傷し、ターン3を立ち上がった2本目のストレートでマシンを止めた。

 予選のクラッシュからチームの懸命な修復を経て決勝に臨んだ角田だったが、スタート直後にレースを終えることに。なお、アルボンと角田のリタイアにより、ハードタイヤ勢首位のローソンが入賞圏内の10番手に浮上する。

 このアクシデントで1周目からセーフティカー(SC)導入となった。なお、18番グリッドから13番手までジャンプアップしたメキシコ出身のペレスだったが、スタート違反で5秒のタイムペナルティを課せられることに。

 レースは7周目に再開されるとフェルスタッペンが隊列をリード。ただ、DRS区間が3カ所あるアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスなだけに、8周目よりDRS使用可能となると、9周目のターン1でサインツがトップの座を取り戻す。

 さらに10周目のターン4でノリスがフェルスタッペンに仕掛けた。ここでフェルスタッペンがノリスをコース外に出すようなライン取りをとった。接触を避けるべくノリスはターン5をインカットするかたちでコース外に。

 さらに続くターン8でふたたび2台はサイド・バイ・サイドとなり、揃ってコースオフ。この間に4番グリッドスタートのルクレールが2番手に浮上する。

 そして13周目のターン4でふたたびフェルスタッペンがノリスをコース外に追いやり、3番手をキープした。ただ、そんなフェルスタッペンに対し10秒と10秒、計20秒という重いタイムペナルティが課されることになった。ペナルティの連絡を無線で受けたフェルスタッペンは「素晴らしいね」と返事をした。

 16周目、今回が400グランプリの記念レースとなったアロンソ(アストンマーティン)がマシンをガレージに収めてリタイアとなった。

 そんななか、11番手までポジションを上げたペレスがローソンの背後に着いた。しかし、ローソンはターン4、ターン6と続いたサイド・バイ・サイドと接触の末、ペレスの猛攻を退ける。

 同じレッドブルグループ傘下のドライバーによる遠慮のないバトルは見応えがあったが、ペレスはサイドポッドに穴が空いたほか、いくつかの空力パーツを失うことに。

 27周目に3番手フェルスタッペンがピットインし、タイヤをミディアムに交換。ピットでのペナルティ消化のため20秒静止し、停車時間は24秒に及ぶと15番手でコース復帰を果たした。
 
 フェルスタッペンとノリスの攻防もあって早々にワンツーを構築したフェラーリ勢は好ペースを刻み続け、サインツ、ルクレール、それぞれが単独走行を続けた。ルクレールが31周目、サインツが33周目にミディアムに履き替えてからも、フェラーリ勢はワンツーをキープする。

 38周目、ターン1でフェルスタッペンがローソンをかわし7番手に浮上する。ハードタイヤスタート勢上位のローソンは40周目にミディアムタイヤに履き替えると、ローソンが最後尾17番手でコース復帰となった。
 
 ここからタイヤ戦略の異なる車両を次々とかわし、入賞圏内に舞い戻る戦略のはずだったが、思うようにオーバーテイクが続かず、ローソンは11番手のストロール(アストンマーティン)に仕掛けるなかでミディアムタイヤを酷使してしまう。

 残り12周を迎えた59周目、バックマーカーの処理でタイムをロスした2番手ルクレールの1.2秒後方に3番手ノリスが接近。61周目にノリスがファステストを更新し、ルクレールのDRS圏内に入る。

 そんななか、62周目の最終ターンでリヤが暴れたルクレールがオーバーラン。あわやクラッシュかと思われたが、幸いルクレールは3番手で走行を続ける。これで2番手に浮上したノリスはさらに68周目に1分19秒691という好タイムを刻むが、トップのサインツまでは8秒近いギャップが開いており、猛追はここまで

 71周目を終えたサインツがトップチェッカーを受け、ポール・トゥ・ウインで今季2勝目/通算4勝目を飾った。4.705秒差の2位にノリスが続き、3位にルクレールが続いた。

 なお、70周目にルクレールとペレスがソフトタイヤ(C5/レッド)に履き替えてファイナルラップのファステストラップ獲得に動いたが、1分18秒336をマークしたルクレールがファステストの1点を手にした。

 4位ハミルトン(メルセデス)、5位ラッセル(メルセデス)、6位フェルスタッペン、7位マグヌッセン(ハース)、8位ピアストリ、9位ヒュルケンベルグ(ハース)、10位ガスリー(アルピーヌ)までがポイント獲得。これにより、フェラーリがレッドブルを上回り、コンストラクターズ2位に浮上している。

 ローソンは好バトルを見せるも66周目にはコラピントとの接触でフロントウイングを破損。戦略が外れたことに加え、緊急ピットインを余儀なくされたことで16位となり、ポイントを手にすることはできなかった。

 次戦となる2024年F1第21戦サンパウロGPは、ブラジルのインテルラゴス・サーキットで11月1〜3日に開催される。





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