1997年に心筋梗塞を患い、2006年までEDだった私。
2007年にある漢方に出会い、37歳差の彼女をゲット。
7月28日、2024年F1第14戦ベルギーGPの決勝レースが行われ、ラッセル(メルセデス)が今季2勝目、F1キャリア通算3勝目を飾った。2位にハミルトン(メルセデス)、3位にピアストリ(マクラーレン)が続いた。角田(RB)は17位となった。
※追記:レース後車検にてラッセルの63号車の車両重量が技術レギュレーションで定められた重量を下回っていたことが確認され、ラッセルに失格の裁定が下った。順位は1つずつ繰り上がりとなり、ハミルトンが今季2勝目、通算105勝目を記録する結果に変わっている。
スパ・フランコルシャンを舞台に開催された第14戦。決勝日は快晴のドライコンディションに恵まれた。
スタートタイヤは20台中17台がミディアムタイヤ(C3/イエロー)を選択。7番グリッドのサインツ(フェラーリ)、19番グリッドの周(キック・ザウバー)の2台がハードタイヤ(C2/ハード)、13番グリッドのリカルド(RB)はただひとりソフトタイヤ(C4/レッド)をチョイスした。
気温21度、路面温度42度、湿度49%となるなか、44周の決勝レースはスタートを迎えた。
3番グリッドから抜群の蹴り出しを見せたハミルトンがターン1でペレス(レッドブル)のインに仕掛ける。ターン1立ち上がりではペレスも応戦するが、ターン2への飛び込みでハミルトンが2番手の座を手にする。
3周目、DRSの後押しも得たハミルトンはケメルストレートでルクレールをパスしラップリーダーに浮上する。これで2番手ルクレール、3番手ペレス、4番手ピアストリ、5番手ラッセル、6番手にハードタイヤを履いたサインツというオーダーに。
一方11番グリッドスタートのフェルスタッペン(レッドブル)は、アルボン(ウイリアムズ)、オコン(アルピーヌ)、アロンソ(アストンマーティン)の3台をパスして8番手に浮上すると、スタートで3つ順位を失い7番手を走るノリス(マクラーレン)との間合い縮める。
トップのハミルトンは早々にルクレールとのギャップを1秒以上に広げ、ルクレールにDRSを使わせない。ただ、そんなルクレールを追う3番手ペレスのペースも、ルクレールに危機感を与えるものではなく、トップ3は膠着状態が続いた。
10周目、上位勢で真っ先に5番手のラッセル、8番手のフェルスタッペンがハードタイヤに交換する。その動きに呼応し、トップのハミルトン、3番手ペレス、4番手ピアストリが11周目に、ルクレールが12周目にタイヤを交換(ペレスのみミディアム/その他はハード)。ここでは順位は変わらず。
ただ、ハードタイヤのペレスはペースがあがらず。13周目のケメルストレートでピアストリがペレスをかわし、実質の3番手に浮上する。ミディアムタイヤで引っ張ったノリスは15周目にハードタイヤに交換し、フェルスタッペンの6秒後ろでコース復帰する。
ハードタイヤスタートのサインツは20周目にミディアムに交換。ターン15でわずかにグラベルにタイヤを落とすシーンなどもあり、フェルスタッペンとノリスに先行される。
21周目、ケメルストレートでラッセルがペレスをオーバーテイクし4番手に浮上する。これで5番手ペレス、6番手フェルスタッペンというオーダーとなったが、ペレスはこの22周に2度目のピットに入りハードタイヤに交換。8番手でコースに戻ったペレスはファステストを更新するペースで7番手サインツとの間合いを縮める。
※追記:レース後車検にてラッセルの63号車の車両重量が技術レギュレーションで定められた重量を下回っていたことが確認され、ラッセルに失格の裁定が下った。順位は1つずつ繰り上がりとなり、ハミルトンが今季2勝目、通算105勝目を記録する結果に変わっている。
スパ・フランコルシャンを舞台に開催された第14戦。決勝日は快晴のドライコンディションに恵まれた。
スタートタイヤは20台中17台がミディアムタイヤ(C3/イエロー)を選択。7番グリッドのサインツ(フェラーリ)、19番グリッドの周(キック・ザウバー)の2台がハードタイヤ(C2/ハード)、13番グリッドのリカルド(RB)はただひとりソフトタイヤ(C4/レッド)をチョイスした。
気温21度、路面温度42度、湿度49%となるなか、44周の決勝レースはスタートを迎えた。
3番グリッドから抜群の蹴り出しを見せたハミルトンがターン1でペレス(レッドブル)のインに仕掛ける。ターン1立ち上がりではペレスも応戦するが、ターン2への飛び込みでハミルトンが2番手の座を手にする。
3周目、DRSの後押しも得たハミルトンはケメルストレートでルクレールをパスしラップリーダーに浮上する。これで2番手ルクレール、3番手ペレス、4番手ピアストリ、5番手ラッセル、6番手にハードタイヤを履いたサインツというオーダーに。
一方11番グリッドスタートのフェルスタッペン(レッドブル)は、アルボン(ウイリアムズ)、オコン(アルピーヌ)、アロンソ(アストンマーティン)の3台をパスして8番手に浮上すると、スタートで3つ順位を失い7番手を走るノリス(マクラーレン)との間合い縮める。
トップのハミルトンは早々にルクレールとのギャップを1秒以上に広げ、ルクレールにDRSを使わせない。ただ、そんなルクレールを追う3番手ペレスのペースも、ルクレールに危機感を与えるものではなく、トップ3は膠着状態が続いた。
10周目、上位勢で真っ先に5番手のラッセル、8番手のフェルスタッペンがハードタイヤに交換する。その動きに呼応し、トップのハミルトン、3番手ペレス、4番手ピアストリが11周目に、ルクレールが12周目にタイヤを交換(ペレスのみミディアム/その他はハード)。ここでは順位は変わらず。
ただ、ハードタイヤのペレスはペースがあがらず。13周目のケメルストレートでピアストリがペレスをかわし、実質の3番手に浮上する。ミディアムタイヤで引っ張ったノリスは15周目にハードタイヤに交換し、フェルスタッペンの6秒後ろでコース復帰する。
ハードタイヤスタートのサインツは20周目にミディアムに交換。ターン15でわずかにグラベルにタイヤを落とすシーンなどもあり、フェルスタッペンとノリスに先行される。
21周目、ケメルストレートでラッセルがペレスをオーバーテイクし4番手に浮上する。これで5番手ペレス、6番手フェルスタッペンというオーダーとなったが、ペレスはこの22周に2度目のピットに入りハードタイヤに交換。8番手でコースに戻ったペレスはファステストを更新するペースで7番手サインツとの間合いを縮める。
レースも折り返しを過ぎた25周目、ルクレールが2回目のピットストップで新品のハードタイヤに履き替える。その動きを見たハミルトンは翌26周目にハードタイヤに交換し、ルクレールのアンダーカットを阻止する。
前方がクリアとなったピアストリは27周目に1分47秒024という、この時点でのファステストを更新する走りでハミルトン、ルクレールに対するオーバーカットに挑んだ。
28周目にフェルスタッペンがミディアム、サインツがハード、そして29周目にノリスがハードに交換する。フェルスタッペンは30周目のターン10でペレスとの順位を入れ替える。これでノリスの前にペレスが入ることになったが、31周目のケメルストレートでノリスがペレスをかわし6番手に浮上する。
残り13周という32周目のオーダーは、1ストップのラッセルが首位、2番手ハミルトン、3番手ルクレール、4番手ピストリ、5番手フェルスタッペン、6番手ノリス、7番手ペレス、8番手サインツとなった。
ラッセルはハミルトンの6秒先を0.5秒遅れというペースで周回。もし1ストップが成功すればメルセデスのワンツーも視野に入る展開となった。ただ、気温は22度、路面温度は44度と高めであり、メルセデス勢も決して楽観視できる状況ではなかった。
36周目、ケメルストレートエンドでピアストリがルクレールをかわし3番手に浮上する。ポールスタートのルクレールだったが、ドライのレースペースではメルセデスとマクラーレンに届かなかった。なお、39周目にはサインツがペレスを攻略し7番手に浮上と、フロントロウスタートのふたりはともに苦戦。
残り5周となった40周目、2番手ハミルトンはラッセルの1秒以内に入った。DRSが使えるようになったハミルトンは、着々と間合いを縮める。しかし、ラッセルはハミルトンからトップの座を守る。
2台が接近するなか3番手のピアストリまでがハミルトンのDRS圏内に入ってファイナルラップを迎えた。ハミルトン、ピアストリがDRSを使えるなか、ラッセルはケメルストレートエンドでも猛追する後続の行手を防いだ。
44周目を終え、1ストップ作戦を成功させたラッセルがトップチェッカーを受け、今季2勝目を飾った。2位にハミルトン、3位にピアストリが続いた。トップ3台は1.173秒差の僅差だった。
4位ルクレール、5位フェルスタッペン、6位ノリス、7位サインツ、8位ペレス、9位アロンソ、10位オコンまでがポイントを獲得。なお、ファステストラップは終盤にソフトに履き替えたペレスが記録している。最後尾スタートの角田は17位となった。
※追記:レース後車検にてラッセルの63号車の車両重量が技術レギュレーションで定められた重量を下回っていたことが確認され、ラッセルに失格の裁定が下った。順位は1つずつ繰り上がりとなり、ハミルトンが今季2勝目、通算105勝目を記録する結果に変わっている。
次戦となる2024年F1第15戦オランダGPは、サマーブレイク明けの8月23〜25日にザントフォールト・サーキットで開催される。
7月21日、2024年F1第13戦ハンガリーGPの決勝レースが行われ、ピアストリ(マクラーレン)がF1初優勝を飾った。2位にノリス(マクラーレン)、3位にハミルトン(メルセデス)が続いた。角田(RB)は9位となり、今季8回目(スプリント含む)の入賞を果たした。
ハンガリーの首都ブダペスト近郊に位置するハンガロリンクを舞台に開催された第13戦決勝。スタートタイヤは上位6台を含む13台がミディアムタイヤ(C4/イエロー)を選択。
7番グリッドのフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、8番グリッドのランス・ストロール(アストンマーティン)、13番グリッドのアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、15番グリッドのケビン・マグヌッセン(ハース)の4台がソフトタイヤ(C5/レッド)。
そして16番グリッドのペレス(レッドブル)、17番グリッドのラッセル(メルセデス)、ピットスタートのガスリー(アルピーヌ)の3台ハードタイヤ(C3/ホワイト)をチョイスした。
青空広がる快晴のもと、気温29度、路面温度43度、湿度48%というドライコンディションのなか、70周の決勝レースはスタートを迎えた。
ポールシッターのノリスがわずかに出遅れるなか、イン側からピアストリ、ノリス、フェルスタッペン(レッドブル)の3ワイドでターン1に。接触ギリギリの見応えあるポジション争いのなか、イン側に入ったピアストリがホールショットを奪う。
一方、アウト側にいたフェルスタッペンはエスケープに飛び出すと、そのまま加速してコース外からノリスの前でコース復帰する。このフェルスタッペンの動きに対し、ノリスは「彼はポジションを戻すべきだ!」と無線を飛ばす。
フェルスタッペンのコース外からのオーバーテイクがレースディレクターに記録されたこともあり、フェルスタッペンに対しチームから「ノリスを先に行かせるんだ」と指示が飛ぶと、2台は4周目のターン2でポジションを入れ替える。しかし、フェルスタッペンはこの指示に対し、不満を露わにする。
この間にトップのピアストリは2番手ノリスに2.5秒のギャップを築いて7周目を迎えた。2番手ノリスも10周目には3番手フェルスタッペンに2秒のギャップを築き、トップ3台はいずれもDRSが使えないなか、ミディアムタイヤのタイヤマネジメントに徹する展開に。
ただ、ミディアムタイヤのピットウインドウ(13〜21周目)が近づくにつれて、ピアストリは0.2〜0.3秒づつノリスとフェルスタッペンのペースを上回り、着々とギャップを広げた。
17周目には4番手のルイス・ハミルトン(メルセデス)がハードタイヤに交換し、上位3台に対しアンダーカットを計った。このハミルトンの動きに真っ先に呼応したのは2番手のノリスで18周目にハードタイヤに交換。停車時間2.8秒でハミルトンの前でコースに復帰した。
19周目にはフェルスタッペンを8.3秒リードしていたピアストリが停車時間2.5秒でハードタイヤに交換。対するフェルスタッペンは22周目に停車時間3.0秒でハードタイヤに交換する。しかし、ハミルトンにアンダーカットを許すかたちとなり、フェルスタッペンは事実上の4番手に後退するかたちに。
フェルスタッペンは6秒先を走るハミルトンに対し、5周分若いハードタイヤでプッシュ。23周目には1分22秒769というこの時点でのファステストを更新する走りを見せ、徐々にそのギャップを縮めにかかった。
一方のピアストリは26周目に1分22秒654と、この時点でのファステストを更新しノリスを3.8秒引き離す。ノリスも自己ベストを更新しながら周回を重ねるが、あと一歩、ピアストリのペースに届かない状況が続いた。
一方、ミディアムタイヤを履き10番グリッドからスタートした角田は、30周目にハードタイヤに交換すると10番手でコース復帰。残る40周をハードタイヤで走り切る1ストップ作戦に臨んだ。
35周目、ターン1でハミルトンがブレーキングミスからアンダーを出してしまう。その間隙をついたフェルスタッペンが一旦はハミルトンを先行するも、ターン2で今度はフェルスタッペンがオーバーシュートし、ハミルトンが3番手を取り戻す。フェルスタッペンは無線で「ブレーキバランスが変わらない」と不満を口にする。
その一方でトップ争いに変化があった。34周目のターン11でピアストリがわずかにコースオフを喫し、2秒ほどタイムを失う。これでピアストリとノリスのギャップは1.5秒にまで縮まった。
その後、ノリスには「ピアストリと勝負していいよ」と無線が飛ぶ。しかし、ピアストリもペースコントロールに徹し、2台のギャップは僅かに広がりつつあった。
41周目に4番手ハミルトン、5番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)が上位勢で真っ先に2度目のタイヤ交換へ。ハミルトンはハード、ルクレールはミディアムに履き替えた。
そんななか、マクラーレンはなぜか2番手のノリスを先にピットに入れ、46周目にミディアムタイヤに交換した。
さらに、ピアストリは翌周にはピットに入らず、ノリスから2周後の48周目というタイミングでミディアムタイヤに交換。その結果、ピット前は2秒ノリスを先行していたピアストリは、ノリスの3秒後方で復帰することに。
ピアストリとノリスのポジションを入れ替えるかたちとなった、このマクラーレンの判断の意図は不明だ。
一方のフェルスタッペンは50周目にミディアムに履き替えたが、ハミルトン、ルクレールにアンダーカットを許し、5番手でコース復帰となった。
ただ、遅めのタイミングでフレッシュなミディアムタイヤを履いたフェルスタッペンは、ファステストを更新するペースで一気にルクレールとの間合いを詰める。時折マシンに対する不満を無線で口にするも果敢なアタックを仕掛け、57周目には4番手の座を取り戻す。
続いてフェルスタッペンはハードタイヤを履いたハミルトンを射程に捉えると、63周目のターン1でオーバーテイクを仕掛けた。しかし、このオーバーテイクでフェルスタッペンは止まりきれず、2台のタイヤが接触し、フェルスタッペンのマシンは宙を舞うことに。
幸い両車に目立ったダメージはなかったようだが、ハミルトンは3番手を守る一方、フェルスタッペンはルクレールに先行を許し5番手に後退してしまうことに。
終盤、タイヤが厳しくなる状況のなか、ノリスはピアストリを6秒近く引き離した。2台にはチームからしきりにペースを下げるように指示が飛ぶ。それでも2台はプッシュをやめなかった。
そんななか、マクラーレンからノリスに対しチームオーダーが飛んだ。ノリスは68周目のホームストレートでスローダウンし、ピアストリを先行させた。ラップリーダーとなったピアストリはそのままトップチェッカーを受け、F1初優勝を飾った。2位にノリス、3位にハミルトンが続いた。
マクラーレンはワンツーフィニッシュでハンガリーGPを終えた。しかし、なぜ2回目のピットストップの際に先行するピアストリではなく、後続のノリスを先に入れたのか。その意図やチームオーダーに至る経緯など、疑問も残る一戦となった。
4位ルクレール、5位フェルスタッペン、6位サインツ、7位ペレス、8位ラッセル、9位角田、10位ストロールまでがポイント獲得。
角田は巧みなタイヤマネジメントで唯一1ストップ作戦を決めて、今季8回目(スプリント含む)の入賞を果たした。
次戦となる2024年F1第14戦ベルギーGPは、7月26〜28日にスパ・フランコルシャンで開催される。
7月7日、2024年F1第12戦イギリスGPの決勝レースが行われ、ハミルトン(メルセデス)が母国で3シーズンぶりの勝利を飾った。2位にフェルスタッペン(レッドブル)、3位にノリス(マクラーレン)が続いた。角田(RB)は10位となり、4戦ぶりの入賞を果たした。
スタートタイヤは上位13台を含む17台がミディアムタイヤ(C2/イエロー)をチョイス。14番グリッドの周(キック・ザウバー)と18番グリッドのオコン(アルピーヌ)がソフトタイヤ(C3/レッド)、ピットスタートのペレス(レッドブル)はハードタイヤ(C1/ホワイト)を選択した。
なお、19番グリッドからスタートするはずだったガスリー(アルピーヌ)はマシントラブルにより、フォーメーションラップ終了時にガレージに入り、そのままスタートすることなくレースを終えている。
曇り空のもと、気温16度、路面温度33度、湿度63%というドライコンディションのなか、52周の決勝レースはスタートを迎えた。
メルセデス勢がワンツーを守るなか、4番グリッドスタートのフェルスタッペンがオープニングラップでノリスをかわし3番手に浮上する。一方、13番グリッドスタートの角田は混戦のさなかウイリアムズ勢2台をパスし、11番手でオープニングラップを終えた。
予選のダメージから修復が叶ったフェルスタッペンは比較的快調なペースでメルセデスの背中を追うが、ラッセル、ハミルトンはともにフェルスタッペンを上回るペースで周回し、早々にフェルスタッペンはDRSが使えない状況に。逆に、フェルスタッペンは1秒前後にノリスを従える展開が続いた。
13周目を迎えて、ラッセルとハミルトンのギャップは1.5秒。一方、ハミルトンとフェルスタッペンは3秒まで広がり、フェルスタッペンはメルセデス勢とのギャップを詰めることができない。
そんななか、ノリスが13周目に自己ベストを更新しフェルスタッペンのDRS圏内に入った。2台の戦いはテール・トゥ・ノーズとなり、シルバーストン・サーキットに詰めかけたファンは歓喜の声を上げる。
そうして迎えた15周目のターン15(ストウ)でノリスはインに飛び込み3番手を取り戻す。フェルスタッペンはタイヤのデグラデーション(性能劣化)が厳しいのか、ノリスのペースに着いていくことができない。
小雨が降り始めた17周目、同じくターン15でピアストリ(マクラーレン)がフェルスタッペンを易々とオーバーテイクし、メルセデスパワーユニット勢がトップ4を占める状況となった。
雨脚が徐々に強まるなか、ベテランのハミルトンが18周目のハンガーストレートでラッセルをパス。歓喜の声援が轟くなか、急激に雨脚は強まり、19周目のターン1でメルセデスの2台はわずかにコースオフ。
続くターン4でノリスがラッセルをパスし2番手に浮上すると、さらに20周目のターン1でノリスがハミルトンをインからパスし、ノリスがラップリーダーへと変わった。さらにはピアストリもラッセル、ハミルトンを続けてパスし、降雨を経た21周目にはマクラーレンがワンツーを形成する。
20周目にはルクレール(フェラーリ)、ペレスら4台が浅溝のインターミディエイトタイヤに履き替えたが、ハミルトンは「まだ乾いてる部分は多いよ」と無線。その言葉のとおり、上位勢はミディアムのままステイを選択。
インターミディエイトに履き替えたペレスは「乾きすぎているよ」と無線を飛ばし、早々にギャンブルは失敗だったことを示唆した。
雨脚が強まったのは一時的なものだった。それを証明するかのように22周目にはノリスがファステストを更新する。“ちょい濡れ”と表せるダンプコンディションで際立った速さを見せたマクラーレン勢だったが、路面が乾くとメルセデス勢もペースを取り戻す。
ただ、レースも後半に差し掛かった26周目、再び雨粒がシルバーストンに注ぎ始めた。27周目に5番手のフェルスタッペン、6番手のサインツ(フェラーリ)、7番手ヒュルケンベルグ(ハース)、9番手ストロール(アストンマーティン)がインターミディエイトに履き替えた。
28周目にはトップのノリス、3番手ハミルトン、4番手ラッセルがインターミディエイトに履き替えるなか、ピアストリはダブルピットを避けるべくステイ。
しかし、状況は27周目にインターミディエイトに履き替えた車両に優位に働いた。29周目にピアストリがインターミディエイトに履き替えるも、トップ10オーダーはノリス(28)、ハミルトン(28)、フェルスタッペン(27)、ラッセル(28)、サインツ(27)、ピアストリ(29)、ヒュルケンベルグ(27)、ストロール(27)、アロンソ(28)、角田(28)、へと変わりピアストリは一気に4つポジションを失う結果に。
そんななか、4番手のラッセルに「リタイアしよう」と無線が飛んだ。冷却系にトラブルが出たというラッセルは34周目にガレージに入り、そのままポールシッターはレースを終えてしまう。
一時は4秒近く開いたノリスとハミルトンだったが、37周目にはその差が1.6秒まで縮まった。そして日差しも照りつけはじめた39周目、2番手ハミルトン、3番手フェルスタッペン、5番手ピアストリらがドライタイヤに履き替えた。
40周目にはノリス、サインツがドライタイヤに履き替えるが、すでにドライタイヤとインターミディエイトでは1周2秒ペース差があり、1周早めにドライタイヤに履き替えたハミルトンがアンダーカットに成功し、ノリスを2.5秒先行することが叶った。なお、ピアストリもサインツに対しアンダーカットを成功させ4番手に浮上している。
残り11周となった42周目のトップ10オーダーとタイヤはハミルトン(ソフト)、ノリス(ソフト)、フェルスタッペン(ハード)、ピアストリ(ミディアム)、サインツ(ハード)、ヒュルケンベルグ(ソフト)、ストロール(ミディアム)、アロンソ(ミディアム)、角田(ソフト)、アルボン(ミディアム)となった。
ノリスとフェルスタッペンはそれぞれファステストを更新するペースを刻むが、ハミルトンはノリスとの2秒のギャップをキープする。一方、46周目に角田はアルボンにかわされ10番手に後退する。
角田はペース不足に悩まされるが、11番手サージェントまでは9秒のギャップが開いており、ここはポジションを守りきる。
48周目、ソフトタイヤの限界を迎えたか、ハードタイヤを履いたフェルスタッペンがノリスの背後に急接近。ターン15で易々とオーバーテイクし、フェルスタッペンが2番手に浮上するが追い上げはここまで。
波乱の52周を終え、ハミルトンが3シーズンぶりに、F1キャリア104勝目となる勝利を飾った。2位にフェルスタッペン、3位にノリスが続いた。
4位ピアストリ、5位サインツ、6位ヒュルケンベルグ、7位ストロール、8位アロンソ、9位アルボン、10位角田までがポイント獲得。角田は10位で4戦ぶり、今季7度目(スプリント含む)の入賞を果たした。
なお、サインツは51周目にソフトタイヤに履き替えて、ファイナルラップの52周目に1分28秒293を叩き出し、ファステストラップポイントの1点を獲得した。
チェッカー後、ハミルトンは涙を流した。ヘルメットを脱ぎ、涙を拭ったイギリスの英雄は観客席に近づくと、ユニオンジャックを掲げて笑顔を見せた。
次戦となる2024年F1第13戦ハンガリーGPは、7月19〜21日にハンガロリンクで開催される。
6月30日、2024年F1第11戦オーストリアGPの決勝レースが行われ、ラッセル(メルセデス)が2年ぶり、キャリア2勝目を飾った。2位にピアストリ(マクラーレン)、3位にサインツ(フェラーリ)が続いた。角田(RB)は14位となった。
終盤に首位争いを展開していたフェルスタッペン(レッドブル)とノリス(マクラーレン)が意地とプライドのぶつかり合いの末接触するという波乱のレースとなった。
スタートタイヤは19台がミディアムタイヤ(C4/イエロー)をチョイス。ピットレーンスタートの周(キック・ザウバー)のみハードタイヤ(C3/ホワイト)を選択した。
気温29度、路面温度48度、湿度37%というドライコンディションのなか、71周のス決勝レースはスタートを迎えた。ポールシッターのフェルスタッペンが好スタートを決めてターン1のホールショットを守る。
その後方では至るところで接近戦が展開された。そんななか、ルクレール(フェラーリ)がピアストリとの接触によりフロントウイングを破損。オープニングラップ終わりに緊急ピットインを強いられる。
5番グリッドスタートのハミルトン(メルセデス)はオープニングラップのターン1でオーバーシュートしつつサインツをパスし、4番手に浮上すると、3番手を走行するチームメイトのラッセルを追う展開に。
しかし、ハミルトンがサインツをパスした際に、ターン1アウト側のコース外に出ていたことが審議対象となったため、ハミルトンは7周目にサインツを先行させ、ポジションを戻すことに。その後ろではピアストリが7周目のターン7でペレス(レッドブル)を攻略し6番手に浮上する。
11周目にはマグヌッセン(ハース)、リカルド(RB)が早々にハードタイヤに履き替える。12周目にはヒュルケンベルグ(ハース)、アロンソ(アストンマーティン)がピットイン。なお、アロンソはミディアムからミディアムに履き替えている。
14番手スタートの角田は新品のハードタイヤを1セットしか残せていないという事情も影響してか、ミディアムタイヤで周回を重ねる。しかし、15周を過ぎる頃にはハードタイヤに履き替えたリカルドらのペースが角田を1秒近く上回る。
22周目にハミルトン、ペレス、角田が、23周目にラッセル、サインツ、そして24周目にフェルスタッペンとノリスがピットインする。そんななか、ピットエントリーで白線を踏んでしまった5番手ハミルトンに対し10秒のタイムペナルティが科せられることに。
1回目のピットストップを終えてトップのフェルスタッペンは30周目にはノリスを7秒引き離し独走状態に。一方、7番手走行中のペレスに対し、ピットレーン速度超過により5秒のタイムペナルティが下ることに。
レースも後半戦に入った38周目、ターン3で角田がアルボン(ウイリアムズ)をパスし12番手に浮上する。
その角田の前ではアルピーヌ同士のチームメイトバトルが白熱。タイヤとタイヤが触れ合おうかというサイド・バイ・サイドの末ガスリーがオコンを先行。オコンを下したガスリーは「チャオ」と無線を飛ばす。
角田は46周目に2度目のピットイン。ハードから2周ユーズドのハードタイヤに履き替えた。また、48周目にはピアストリがターン3でハミルトンを攻略する。
52周目にフェルスタッペン、そして7.5秒差で追うノリスがピットイン。2台はミディアムタイヤに履き替えるが、停車時間はノリスが2.9秒、リヤタイヤの交換に手間取ったフェルスタッペンが6.5秒となり、2台のギャップは1.6秒まで縮まる。
さらにフェルスタッペンはターン4であわやコースオフかというシーンも。ピットでのタイムロス、そして精彩を欠いたアウトラップにより、ノリスがフェルスタッペンのDRS圏内に入った。ノリスはファステストを更新し、フェルスタッペンの背中を捉えようとする。
55周目のターン3でノリスがインに飛び込む仕草を見せると、フェルスタッペンはターンインの最中にラインを変えて応戦。ノリスは「そりゃないでしょ」と無線で呟く。
一方のフェルスタッペンはグリップ不足を無線でチームに訴える。2台の激しい攻防は続き、59周目にはノリスに対しトラックリミット違反の黒白旗が提示される。あと1度でもトラックリミットが確認された場合、ノリスはペナルティを受けるという追い込まれた状況の中、ノリスは59周目のターン3で勝負に出た。
ノリスは一旦はフェルスタッペンを先行するが、ターン3で止まりきれずコース外に出てしまう。これでノリスはフェルスタッペンに対しポジションを戻すが、ノリスに対し5回目のトラックリミット違反に対する調査が行われることに。
63周目のターン3でノリスは再度インに飛び込むが、フェルスタッペンはコース外に出ながらポジションを守る。この行為に対し「エイペックスでは僕が前にいた。彼はポジションを戻すべきだ」とノリスは苛立ちをあらわにする。
そして事態は急変する。64周目のターン3でフェルスタッペンとノリスが接触し、フェルスタッペンは左リヤタイヤをパンク。ノリスはピットに戻るもマシンのダメージが大きく、ここでリタイアとなった。なお、この接触によりフェルスタッペンに対し10秒のタイムペナルティが下っている。
これで代わってトップに浮上したのはメルセデスのラッセル。ただ、2番手にはミディアムタイヤを履くピアストリが浮上し、67周目時点で2台の差は約3秒となった。終盤ピアストリはミディアムタイヤの利を活かして1.9秒まで近づくもチェッカーまでにラッセルを捉えるには至らず。
予期せぬ波乱のあった71周を終え、ラッセルが2022年第21戦サンパウロGP以来となる2年ぶり、F1キャリア2勝目を飾った。2位にピアストリ、3位にサインツが続いた。
4位ハミルトン、5位フェルスタッペン、6位ヒュルケンベルグ、7位ペレス、8位マグヌッセン、9位リカルド、10位ガスリーまでがポイント獲得。角田は14位でポイント獲得には至らなかった。
なお、ノリスとの接触後のフェルスタッペンはソフトタイヤに履き替えファステストを狙ったが、このレースのファステストは70周目にアロンソがミディアムタイヤで記録している。
次戦となる2024年F1第12戦イギリスGPは、7月5〜7日にシルバーストン・サーキットで開催される。
現地時間6月9日、2024年F1第9戦カナダGPの決勝レースが行われ、天候がめまぐるしく変化するコンディションのなか、フェルスタッペン(レッドブル)が今季6勝目、自身通算60勝目を飾った。2位にノリス(マクラーレン)、3位にポールシッターのラッセル(メルセデス)が続いた。角田(RB)は14位となっ
レースウイーク初日から降雨に見舞われたカナダGP。予選日はドライコンディションとなるも、決勝日は再び雨模様に。スタートタイヤは14番グリッドのマグヌッセン、17番グリッドのヒュルケンベルグと、小松礼雄チーム代表率いるハース勢2台は深溝のウエットタイヤを選択。
そのほか18台は浅溝のインターミディエイトタイヤを装着し、気温16度、路面温度18度、小雨が降り、路面はフルウエットコンディションとなるなか、70周の決勝レースはスタートを迎えた。
トップ5台は予選順位のままオープニングラップを終える。そんななか、ウエットタイヤを履くマグヌッセンがわずか1周で14番手から8番手、ヒュルケンベルグが17番手から13番手まで浮上。
コンディションはウエットタイヤがベストマッチであり、3周目にはマグヌッセンが4番手、ヒュルケンベルグが8番手まで浮上し、ハース2台は3周で10ポジションアップに成功する。
ただ、ハース勢の猛烈な追い上げはここまで。6周目を迎えるころにはインターミディエイト勢のペースがハース勢2台を上回る。とはいえ、6周目のターン7でサージェント(ウイリアムズ)がコースオフするなど、数台がコースオフする難しいコンディションが続いた。
7周目、4番手のマグヌッセンがインターミディエイトに履き替えるべくピットイン。ただ、チームはタイヤ交換の準備が出来ておらず停車時間は8.6秒に及び、マグヌッセンは14番手でコースに復帰した。
ウエットコンディションでスタートしたレースは10周目を迎えるころには、雲の隙間から青空が見え、路面もレコードライン上が乾き始める。トップのラッセルから5秒落ちというペースまで落ちたヒュルケンベルグはなかなかピットに入らず、ヒュルケンベルグを先頭に6台が数珠繋ぎとなる。
11周目にはリカルド(RB)がヒュルケンベルグを攻略し7番手に浮上。しかし、そんなリカルドにはスタート違反により5秒のタイムペナルティが下る。ヒュルケンベルグは12周目にインターミディエイトに履き替え、19番手に後退する。
2番手のフェルスタッペンは、17周目のターン1でブレーキロックからコースオフ。これで3番手ノリスとのギャップが一気に縮まる。このチャンスを物にしたいノリスはフェルスタッペンの背後でハードプッシュを続ける。
また、ノリスの6秒後方につける4番手のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)もノリスとファステストを更新し合うなど、路面コンディションの改善が一気に進むなか、オレンジのマクラーレンが速さを見せた。
勢いそのままノリスは20周目の最終シケイン入口(ターン13)でフェルスタッペンをオーバーテイクすると、続く21周目の同じく最終シケイン入口でラッセルを攻略し、トップに浮上する。
さらにラッセルは最終シケインでオーバーシュートし、その間にフェルスタッペンが先行。ラッセルは一気に3番手まで後退することに。
一方、8番手スタートから10番手を走行していた角田は20周目にアルボン(ウイリアムズ)にかわされ11番手に後退する。ただ、角田はペースの上がらないルクレール(フェラーリ)を攻略し10番手を死守する。
トップに浮上したノリスは25周目にはフェルスタッペンに7秒差をつけ、独走状態に。そんななか、1周遅れで最後尾を走行していたサージェントがターン4でスピンを喫し、25周目にセーフティカー(SC)が導入されることに。
これで25周目終わりにフェルスタッペン、ラッセル、ピアストリらが続々とピットイン。ノリスはここで1周ステイするかたちとなり26周目終わりにピットインする結果となり、フェルスタッペン、ラッセル、ノリス、ピアストリ、ハミルトン、アロンソというトップ6となった。
16台がインターミディエイトに履き替えたなか、雨雲接近も予想されたため、ここで角田、オコン(アルピーヌ)、ボッタス(キック・ザウバー)3台がステイを選択。角田が7番手、オコンが9番手、ボッタスが12番手でリスタートを迎えた。
ただ、29周ユーズドのタイヤでのリスタートは難しく、オコンは早々にアルボンにパスされ10番手に後退する。一方、同じくステイを選択した角田はアロンソとのギャップが徐々に広がるも、8番手ストロールを1秒以内に従えて7番手を守る。
なお、ペースが上がらないルクレールはSC中に再びピットに入り、ドライのハードタイヤに交換し19番手でリスタートを迎えたが、1周9〜15秒遅れるペースとなり、32周目にインターミディエイトに履き替え勝負権失うと、その後42周目にリタイアとなった。
レースも後半に差し掛かった38周目のトップ10オーダーはフェルスタッペン、ラッセル、ノリス、ピアストリ、ハミルトン、アロンソ、角田、ストロール、アルボン、オコン。
天候変化に的確な判断が下せるかが勝負の鍵となるなか、上位勢はペースコントロールもあり、しばし均衡状態が続いた。40周目に再びDRSが使用できるようになると、5番手ハミルトンがファステストを更新する。
41周目にはガスリーがハードタイヤ、42周目にマグヌッセンがミディアムタイヤに履き替える。コースはセクター2〜3を中心に路面の渇きが進み、43周目には5番手ハミルトンが上位勢で真っ先にミディアムに履き替えた。
この動きを見た4番手ピアストリを筆頭に、アロンソ、角田、ストロール、オコン、ヒュルケンベルグらが44周目に一気にピットへ。さらに45周目には2番手フェルスタッペン、3番手ラッセルがタイヤを履き替える。
ノリスは48周目というもっとも遅いタイミングでピットイン。これでフェルスタッペンがトップに浮上する。49周目にはラッセルがバックストレートでノリスをかわし2番手の座を取り戻す。
全車がドライタイヤに履き替えた50周目時点で、フェルスタッペン(ミディアム)、ラッセル(ハード)、ノリス(ミディアム)、ピアストリ(ミディアム)、ハミルトン(ミディアム)、アロンソ(ハード)、角田(ミディアム)、ストロール(ハード)、オコン(ミディアム)、アルボン(ミディアム)というトップ10。
2番手のラッセルは50周目にファステストを更新。トップのフェルスタッペンは「縁石に乗れない」と無線を飛ばす。ここで一気にギャップを縮めたいラッセルだったが、51周目のターン8でわずかにスライドしタイムロス、その間にノリスが2番手に浮上する。
また、52周目にはストロールが角田を攻略。これで角田は8番手に後退する。そんななか、13番手を走行していたペレスがターン6で単独スピンからクラッシュし、リヤウイングを損傷しガレージへ。
さらに54周目には10番手のサインツがターン6で単独スピンを喫し、11番手走行のアルボンが避けきれず接触。わずかな期間に3台がリタイアする事態に。これで2度目のSC導入となり、このSC中に2番手ラッセルがミディアムに、5番手ハミルトンがハードに交換する。
フェルスタッペン(ミディアム)、ノリス(ミディアム)、ピアストリ(ミディアム)、ラッセル(ミディアム/新品)、ハミルトン(ハード/新品)、アロンソ(ハード)、ストロール(ハード)、角田(ミディアム)、オコン(ミディアム)、リカルド(ミディアム)のトップ10オーダーで59周目、残り12周でリスタートを迎えた。
60周目にDRS使用可能となると、62周目にラッセルが勝負に出た。最終シケイン前のバックストレートでピアストリに並ぶもここでは順位は変わらず。続けて63周目にも同様に仕掛けたラッセルだったが、ターン13飛び込みでピアストリと接触。
これでラッセルはコースオフし、その間にハミルトンが4番手に浮上する。また、角田は62周目にオコンにかわされ9番手に後退。10番手にはリカルドが続き、そのリカルドに対して「裕毅と戦ってもいいよ」と無線が飛ぶ。
65周目のターン13でハミルトンがピアストリを攻略し3番手に浮上。さらにハミルトンはこの周ファステストを更新する走りでノリスの背中を追う。また、ペースの落ちたピアストリを攻略したラッセルが4番手に浮上する。
そんななか、66周目のターン8で9番手の角田がオーバーシュート。濡れた芝生の上で滑り、コース上でストップ。再始動は叶ったが、角田は14番手まで後退することに。
68周目、ターン13でラッセルがハミルトンから3番手の座を取り戻す。メルセデス2台は最後までテール・トゥ・ノーズの戦いを繰り広げたが順位は変わらず。
天候の変化、5台がリタイアする大波乱の70周を終え、フェルスタッペンが今季6勝目、自身通算60勝目を飾った。2位ノリス、3位ラッセルまでが表彰台に登壇。4位ハミルトン、5位ピアストリ、6位アロンソ、7位ストロール、8位リカルド、9位ガスリー、10位オコンまでがポイント獲得。角田は14位でポイント獲得には至らなかった。
次戦となる2024年F1第10戦スペインGPは、6月21〜23日にカタルーニャ州バルセロナに位置するカタロニア・サーキットで開催される。