夜の帳が下りたバーレーン・インターナショナル・サーキットで6日(金)、2018年FIA F1世界選手権第2戦バーレーンGP金曜フリー走行2回目が実施され、人工照明の下でフェラーリのライコネンが最速タイムをマークした。
ピレリのミディアム、ソフト、スーパーソフトのドライタイヤが持ち込まれた今週末、現地午後に行われた初回セッションはレッドブルのリカルドが1分31秒フラットを刻んでトップに立ち、メルセデスのボッタス、フェラーリ勢を挟んでハミルトンと続くトップ5だった。
日没を迎えて気温27度、路面温度32度、湿度51%のドライコンディションでスタートした2回目のフリー走行はハースF1のマグヌッセンが最初にコースインし、チームメイトのグロージャンが後を追う。
他陣営も次々にプログラムを開始し、初回セッションで電気系のトラブルに見舞われ、インストレーションラップを2周走るにとどまったレッドブルのフェルスタッペンも開始から10分が経過する頃に出陣し、マシンの感触を確かめた後、タイム計測に移った。
ハミルトンやフェラーリ勢は序盤に使用済みのタイヤセットを用いて作業に取り組んだが、ライコネンはユーズドながら1分30秒689をたたき出している。数分後に始動したボッタスが最速タイムを更新した後、ベッテルが0.4秒速くラップをまとめてタイムシート最上位のポジションを奪取。
各車が序盤の走行プログラムを終えた時点でトップ5にはベッテル、ボッタス、ライコネン、リカルド(レッドブル)、ハミルトンが並んでいた。
他の19台がガレージで調整に励む中、スーパーソフトタイヤを投入したライコネンは1分29秒817を刻んでトップに浮上。遅れてバーレーンGP週末に用意された最も柔らかいコンパウンドに履き替えたライバル勢が予選シミュレーションに臨んだものの、ライコネンのタイムを上回るドライバーはおらず、0.011秒届かなかったチームメイトのベッテルが2番手につけてフェラーリが1-2態勢を築く。
3番手と4番手にはメルセデスの2台が並ぶも、ソフトタイヤのタイムから大幅な改善を実現できず、フェラーリからは0.5秒以上遅れている。搭載していた燃料量は不明ながらボッタスとハミルトンのギャップは0.092秒しかなかった。3番手チームの座をキープするレッドブルもフェルスタッペンとリカルドのタイム差は1,000分の6秒だったが、トップからは0.9秒離されている。
フリー走行2回目の終盤は普段通りレースを想定したロングランに取り組む陣営が多く、タイムシートに目立った変化は見られなかった。
残り15分を切ってタイヤ交換に向かったライコネンがコースに戻った直後にコース脇にマシンを止めてしまう。タイヤが適切に装着されていない状態でピットアウトしてしまい、チームから停車を指示された。
想定外のアクシデントに見舞われはしたものの、ライコネンがトップのままセッションは終了し、ベッテルが2番手で初日を締めくくっている。予選に向けてメルセデスが0.5秒のギャップをどう埋めてくるかに注目が集まる。
トロ・ロッソ・ホンダのガスリーはトップから1.4秒差の8番手に食い込んだが、相棒のハートレーはトップに3秒遅れの最下位に沈んだ。
トロ・ロッソ・ホンダのガスリーが8番手、明日の予選、期待できますね!