アウトドローモ・インテルナツィオナーレ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ、通称イモラ・サーキットにて17日(土)、シーズン第2戦エミリア・ロマーニャGP予選が実施され、メルセデスのハミルトンがポールポジションを獲得した。
初日はメルセデスのボッタスがトップの座をキープしたものの、相棒のハミルトンを含む上位勢が100分の数秒差で連なったほか、中団グループの各車もギャップは少なく混戦模様が予想されていた。予選前に実施された土曜フリー走行ではレッドブルのフェルスタッペンが2番手以下に0.4秒以上のリードを築く最速タイムを刻み、マクラーレンのノリスとハミルトンがトップ3に並んでいる。
晴れ間が見えつつも雲の広がるイモラで気温12.6℃、路面温度27.6℃、湿度51.7%のドライコンディションでスタートした予選Q1はハースF1のシューマッハとマゼピンが先陣を切ってコースに入り、アルファロメオ・レーシングやウィリアムズ、アストンマーティンらが続く。アルファタウリ勢に続いてフェラーリはサインツ、ルクレールの順でコースに送り出し、メルセデスもソフトタイヤを装着した2台を見送った。
レッドブルはペレスが先に出陣し、少し間をおいてフェルスタッペンがガレージを離れるも、その直後、アルファタウリの角田裕毅がバランスを崩してタイヤウオールにぶつかってしまい、赤旗が振られてセッションは中断を余儀なくされる。角田はターン15の手前でリアのグリップを失ったようで、スピンを喫しながらタイヤバリアに突進、マシンリアに大きなダメージを受けたものの、角田自身にケガはないようで自力でマシンを降りている。
Q1は残り12分01秒の状態で時計が止められ、コースに出ていたマシンは全車がピットに帰還。唯一、ウィリアムズのラティフィだけはガレージにとどまったままだったが、約9分後にセッションが再開されるとソフトタイヤを履いて早々にアウトラップに臨んだ。リスタート時点でタイムを残していたのは6名。1分16秒フラットを刻んだストロール(アストンマーティン)をトップに、ライコネン(アルファロメオ・レーシング)、シューマッハ、ラッセル(ウィリアムズ)、マゼピン、ノリスが6番手だった。
クラッシュを喫した角田以外ではストロールが走行に参加せず、ガレージでライバルたちのタイムアタックを見守っていたが、ノータイムだった上位勢が最初のアタックを完了するとポジションは13番手まで後退。
残り5分を切ったところでトップに立っていたのは1分14秒672をマークしたボッタスで、ハミルトンが0.283秒差の2番手、ノリス、フェルスタッペン、ペレス(レッドブル)がトップ5に並んでいた。ノックアウトゾーンの16番手以下にはシューマッハ、ラティフィ、マゼピン、ラッセル、すでに予選を終えている角田の名前があった。
最初のタイムアタックを終えた各車がピットに引き上げる中、再びアタックに向かったストロールは1分15秒台に入れて7番手にポジションアップ。シューマッハはタイムを削れずにノックアウトゾーンを抜け出せていない。
トップ8に並ぶドライバーのうち5人がガレージで次のセッションの準備を進めた一方、ペースアップを狙ってタイムアタックに挑んだドライバーの中には1分14秒台を残しているメルセデスの2人も含まれており、ボッタスは流したものの、ハミルトンは自己ベストタイムを刻んで僚友とのギャップを0.151秒に縮めている。
18分間のセッションを終えてノックアウトされたのはライコネン、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ・レーシング)、シューマッハ、マゼピン、角田だ。Q1のトップはボッタス、ハミルトンに次いでノリスが3番手、フェルスタッペン、オコン(アルピーヌ)が5番手につけたが、オコンから9番手に入ったベッテル(アストンマーティン)までの5台は0.074秒差しかなく、13番手だったリカルド(マクラーレン)までを含めてもその差は0.284秒と超混戦の展開だった。
Q2開始直後はどの陣営も動かず、50秒ほど経過してウィリアムズ、アルファタウリ、メルセデスのガレージからマシンが出発し、それ以外も順次、アウトラップをスタートさせる。メルセデスの2台とフェルスタッペン、さらにウィリアムズ勢がミディアムタイヤを選択し、それ以外はソフトタイヤをチョイスしたが、ソフト勢のうちベッテル、アロンソ、オコン、リカルドはユーズドセットを履いており、新品のソフトはQ2後半のアタックに温存することにしたようだ。
Q2序盤はソフトタイヤで1分14秒718をマークしたノリスがトップに立ち、ミディアムのハミルトンが0.099秒差の2番手、同じくミディアムを履くフェルスタッペンは0.166秒遅れの3番手につけていた。
ノリスは終盤のアタックに参加しなかったが、ボッタスは新しいミディアムのセット、フェルスタッペンはミディアムからソフトに履き替えてコースに入る。ハミルトンもソフトタイヤでコースインしたが、ボッタスが自己ベストタイムを更新した一方でハミルトンとフェルスタッペンはセクター2まで好ペースながら全体のタイムは更新せずにガレージに引き上げている。
Q2が終了して11番手に下がったサインツがノックアウトされ、ラッセル、ベッテル、ラティフィ、アロンソの予選順位がここで決した。サインツと10番手でQ3進出を決めたストロールのギャップは0.061秒しかなく、サインツは9番手のオコンと比較しても0.082秒という僅差だった。Q2の最速タイムはペレスがソフトでマークした1分14秒716、ノリスのタイムを0.002秒上回っている。ウィリアムズ勢がQ2敗退となったため、決勝レースのスタートでミディアムを履くのはメルセデス勢とフェルスタッペンの3人だけだ。
ポールシッターが決するQ3はストロールが先頭でコースに向かい、ノリスとリカルドのマクラーレン勢が合流した後、他のドライバーたちも続いた。ストロール、リカルド、ガスリー、オコンの4人はユーズドのソフトタイヤ、それ以外は新品のソフトコンパウンドでアタックしている。
1分14秒875を刻んだノリスが暫定トップに立つも、ペレス、ハミルトン、フェルスタッペンらが上回り、9人のタイムが出そろった時点でハミルトンがタイムシート最上位、フェルスタッペン、ペレス、ノリス、ルクレール、ボッタス、ガスリー、オコン、リカルドのオーダーだった。ストロールは1分16秒台のタイムを刻んでいたが、コースリミットをオーバーしてしまったため当該のタイムは抹消されている。
ボッタスとハミルトンが新品のソフトタイヤで再びコースに向かうと、ライバルたちも新しいタイヤセットに履き替えて合流。ボッタスは自己ベストを刻むもハミルトンは自身が残していた最速タイムに0.022秒届かず、ノリスが2番手に飛び込むペースでコントロールラインを通過したものの、コースリミットを超えてしまったためこのタイムは抹消された。
最終的にはハミルトンが最初に刻んでいたタイムでポールポジションを獲得し、0.035秒差に近づいたペレスが2番手でフロントローに食い込んだ。フェルスタッペンはトップに0,087秒差、ペレスとは0.052秒差の3番手となり、ルクレール、ガスリー、リカルド、ノリス、ボッタス、オコンが9番手、ストロールはQ3でタイムを残せずに10番手で予選を終えた。
ホンダPU勢、ペレスが2番手、フェルスタッペンが3番手、ガスリーが5番手、角田は残念ながらクラッシュでノータイム20番手と3台がトップ5に並んでいます。
メルセデス包囲網で決勝が楽しみですね!
初日はメルセデスのボッタスがトップの座をキープしたものの、相棒のハミルトンを含む上位勢が100分の数秒差で連なったほか、中団グループの各車もギャップは少なく混戦模様が予想されていた。予選前に実施された土曜フリー走行ではレッドブルのフェルスタッペンが2番手以下に0.4秒以上のリードを築く最速タイムを刻み、マクラーレンのノリスとハミルトンがトップ3に並んでいる。
晴れ間が見えつつも雲の広がるイモラで気温12.6℃、路面温度27.6℃、湿度51.7%のドライコンディションでスタートした予選Q1はハースF1のシューマッハとマゼピンが先陣を切ってコースに入り、アルファロメオ・レーシングやウィリアムズ、アストンマーティンらが続く。アルファタウリ勢に続いてフェラーリはサインツ、ルクレールの順でコースに送り出し、メルセデスもソフトタイヤを装着した2台を見送った。
レッドブルはペレスが先に出陣し、少し間をおいてフェルスタッペンがガレージを離れるも、その直後、アルファタウリの角田裕毅がバランスを崩してタイヤウオールにぶつかってしまい、赤旗が振られてセッションは中断を余儀なくされる。角田はターン15の手前でリアのグリップを失ったようで、スピンを喫しながらタイヤバリアに突進、マシンリアに大きなダメージを受けたものの、角田自身にケガはないようで自力でマシンを降りている。
Q1は残り12分01秒の状態で時計が止められ、コースに出ていたマシンは全車がピットに帰還。唯一、ウィリアムズのラティフィだけはガレージにとどまったままだったが、約9分後にセッションが再開されるとソフトタイヤを履いて早々にアウトラップに臨んだ。リスタート時点でタイムを残していたのは6名。1分16秒フラットを刻んだストロール(アストンマーティン)をトップに、ライコネン(アルファロメオ・レーシング)、シューマッハ、ラッセル(ウィリアムズ)、マゼピン、ノリスが6番手だった。
クラッシュを喫した角田以外ではストロールが走行に参加せず、ガレージでライバルたちのタイムアタックを見守っていたが、ノータイムだった上位勢が最初のアタックを完了するとポジションは13番手まで後退。
残り5分を切ったところでトップに立っていたのは1分14秒672をマークしたボッタスで、ハミルトンが0.283秒差の2番手、ノリス、フェルスタッペン、ペレス(レッドブル)がトップ5に並んでいた。ノックアウトゾーンの16番手以下にはシューマッハ、ラティフィ、マゼピン、ラッセル、すでに予選を終えている角田の名前があった。
最初のタイムアタックを終えた各車がピットに引き上げる中、再びアタックに向かったストロールは1分15秒台に入れて7番手にポジションアップ。シューマッハはタイムを削れずにノックアウトゾーンを抜け出せていない。
トップ8に並ぶドライバーのうち5人がガレージで次のセッションの準備を進めた一方、ペースアップを狙ってタイムアタックに挑んだドライバーの中には1分14秒台を残しているメルセデスの2人も含まれており、ボッタスは流したものの、ハミルトンは自己ベストタイムを刻んで僚友とのギャップを0.151秒に縮めている。
18分間のセッションを終えてノックアウトされたのはライコネン、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ・レーシング)、シューマッハ、マゼピン、角田だ。Q1のトップはボッタス、ハミルトンに次いでノリスが3番手、フェルスタッペン、オコン(アルピーヌ)が5番手につけたが、オコンから9番手に入ったベッテル(アストンマーティン)までの5台は0.074秒差しかなく、13番手だったリカルド(マクラーレン)までを含めてもその差は0.284秒と超混戦の展開だった。
Q2開始直後はどの陣営も動かず、50秒ほど経過してウィリアムズ、アルファタウリ、メルセデスのガレージからマシンが出発し、それ以外も順次、アウトラップをスタートさせる。メルセデスの2台とフェルスタッペン、さらにウィリアムズ勢がミディアムタイヤを選択し、それ以外はソフトタイヤをチョイスしたが、ソフト勢のうちベッテル、アロンソ、オコン、リカルドはユーズドセットを履いており、新品のソフトはQ2後半のアタックに温存することにしたようだ。
Q2序盤はソフトタイヤで1分14秒718をマークしたノリスがトップに立ち、ミディアムのハミルトンが0.099秒差の2番手、同じくミディアムを履くフェルスタッペンは0.166秒遅れの3番手につけていた。
ノリスは終盤のアタックに参加しなかったが、ボッタスは新しいミディアムのセット、フェルスタッペンはミディアムからソフトに履き替えてコースに入る。ハミルトンもソフトタイヤでコースインしたが、ボッタスが自己ベストタイムを更新した一方でハミルトンとフェルスタッペンはセクター2まで好ペースながら全体のタイムは更新せずにガレージに引き上げている。
Q2が終了して11番手に下がったサインツがノックアウトされ、ラッセル、ベッテル、ラティフィ、アロンソの予選順位がここで決した。サインツと10番手でQ3進出を決めたストロールのギャップは0.061秒しかなく、サインツは9番手のオコンと比較しても0.082秒という僅差だった。Q2の最速タイムはペレスがソフトでマークした1分14秒716、ノリスのタイムを0.002秒上回っている。ウィリアムズ勢がQ2敗退となったため、決勝レースのスタートでミディアムを履くのはメルセデス勢とフェルスタッペンの3人だけだ。
ポールシッターが決するQ3はストロールが先頭でコースに向かい、ノリスとリカルドのマクラーレン勢が合流した後、他のドライバーたちも続いた。ストロール、リカルド、ガスリー、オコンの4人はユーズドのソフトタイヤ、それ以外は新品のソフトコンパウンドでアタックしている。
1分14秒875を刻んだノリスが暫定トップに立つも、ペレス、ハミルトン、フェルスタッペンらが上回り、9人のタイムが出そろった時点でハミルトンがタイムシート最上位、フェルスタッペン、ペレス、ノリス、ルクレール、ボッタス、ガスリー、オコン、リカルドのオーダーだった。ストロールは1分16秒台のタイムを刻んでいたが、コースリミットをオーバーしてしまったため当該のタイムは抹消されている。
ボッタスとハミルトンが新品のソフトタイヤで再びコースに向かうと、ライバルたちも新しいタイヤセットに履き替えて合流。ボッタスは自己ベストを刻むもハミルトンは自身が残していた最速タイムに0.022秒届かず、ノリスが2番手に飛び込むペースでコントロールラインを通過したものの、コースリミットを超えてしまったためこのタイムは抹消された。
最終的にはハミルトンが最初に刻んでいたタイムでポールポジションを獲得し、0.035秒差に近づいたペレスが2番手でフロントローに食い込んだ。フェルスタッペンはトップに0,087秒差、ペレスとは0.052秒差の3番手となり、ルクレール、ガスリー、リカルド、ノリス、ボッタス、オコンが9番手、ストロールはQ3でタイムを残せずに10番手で予選を終えた。
ホンダPU勢、ペレスが2番手、フェルスタッペンが3番手、ガスリーが5番手、角田は残念ながらクラッシュでノータイム20番手と3台がトップ5に並んでいます。
メルセデス包囲網で決勝が楽しみですね!