快晴に恵まれたインテルラゴス・サーキットで現地時間11日(日)、2018年FIA F1世界選手権第20戦ブラジルGP決勝レースが開催され、一度はリードを奪われながらもメルセデスのハミルトンがポール・トゥ・ウインを達成、メルセデスが5年連続でのコンストラクターズ選手権制覇を成し遂げた。
フィールド全体が接近したタイムを刻み、大接戦の展開を見せた予選は前戦でチャンピオンシップ制覇を達成したメルセデスのハミルトンが1分07秒281をたたき出してポールポジションを獲得。メルセデスとフェラーリが100分の数秒を争い、ハミルトンと1年を通してタイトルを争ってきたライバルのベッテルが0.093秒差の2番手となった。2列目にはそれぞれの相棒であるボッタスとライコネンが並んでいる。
予選6番手だったリカルド(レッドブル)はエンジンペナルティで5グリッド降格処分を受けて11番手からスタートし、フォース・インディアのオコンはギアボックス交換に伴うペナルティにより予選13番手から5つ後退して18番グリッドに下がった。
全長4.309kmのアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ、通称インテルラゴス・サーキットの一戦は71周で争われ、スタート時は気温25.1度、路面温度41.3度、湿度69.5%のドライコンディション。ピレリはインテルラゴスにミディアム、ソフト、スーパーソフトのドライタイヤを用意しており、レースではミディアムもしくはソフトのいずれかを使用することが義務付けられている。
緊迫したレーススタートはシグナル消灯と同時にフロントローの2台が好発進するも、硬いタイヤを履くベッテルより蹴り出しが良かったボッタス(メルセデス)がターン1を前に2番手に浮上。ベッテルと同じくソフトタイヤでスタートした相棒ライコネンも走り初めのスピードが遅く、レッドブルのフェルスタッペンに追い抜かれている。
ライコネンはオープニングラップでフェルスタッペンを抜き返したが、やはりコンパウンドのパフォーマンス差があるのか再びフェルスタッペンにポジションを奪われた。フェルスタッペンはさらにベッテルを料理し、グリップに苦しんでいる様子のベッテルがわずかにタイヤをロックアップしたスキにライコネンもオーバーテイクを成功させる。
予選ペースはメルセデスやフェラーリに及ばなかったものの、レースになってパフォーマンスを発揮するレッドブル。ボッタスがペースに苦戦していたこともあるが、フェルスタッペンは早々とメルセデスマシンを追い抜いてハミルトンとの勝負に持ち込んでいった。
ペースが上がらないボッタスにライコネンも迫っていったものの、これ以上はポジションを落とすまいと粘るボッタスがうまく防御してポジションを死守。それでも、19周目の終わりにボッタスがピットインすると、前が開けたライコネンがペースを上げて本来の速さを見せつけている。
メルセデスはボッタスに続いて21周目のタイミングでハミルトンのピットストップも完了。メルセデス勢はスーパーソフトからミディアムのタイヤセットに履き替えた。
ライバルのフェラーリが動いたのは28周目、まずはベッテルのタイヤをソフトからミディアムに交換し、4周後にライコネンをピットに呼び入れてミディアムタイヤを履かせている。一度はベッテルの前に出ていたライコネンだが、ピットストップを終えて合流したのは相棒の後ろだった。ただ、ペースはライコネンの方が良く、フェラーリコンビがボッタスに追いついた段階でフェラーリがチームオーダーを発令し、ベッテルとライコネンのポジションを入れ替えた。
レースの折り返し地点を過ぎるまで第1スティントを継続したレッドブルはフェルスタッペンのピットストップを先行させ、コンパウンドはソフトを選んでいる。ハミルトンと約3秒差で隊列に合流したフェルスタッペンは速さを維持して徐々に接近、新しいタイヤに履き替えて3周後にはハミルトンに対するオーバーテイクを成功させてラップリーダーに躍り出た。その間にリカルドが最初のピットストップを完了し、僚友と同じくソフトタイヤで第2スティントを開始する。
ボッタスとライコネンが3番手を争い、ベッテルとリカルドが5番手を争う攻防戦は数周にわたって続いたが、2組のバトルが激しさを増す中、ラップリーダーのフェルスタッペンに周回遅れにされたオコンがポジションを取り戻そうとして2台が接触してしまい、共にスピンを喫してコース外に飛び出す。怒り狂うフェルスタッペンをよそにハミルトンが再びリードを手に入れ、急いで体勢を立て直したフェルスタッペンは2番手でコースに戻った。マシンにダメージを抱えながらも、ペースにはそれほど影響がなかったようでフェルスタッペンはそのまま最後までレースを続けている。
フェルスタッペンとオコンの一件についてはスチュワードの審議の結果、オコンに10秒のストップ・アンド・ゴーペナルティが科された。
チームメイトを不運が襲う一方、もう1台のレッドブルを駆るリカルドはベッテルに対するオーバーテイクを成功させて5番手に上がり、目の前にいたボッタスをターゲットに切り替えて攻撃のタイミングを図っていく。ストレートで速さを発揮するメルセデスを抜きあぐねていたリカルドがついにボッタスのリアを捕らえたのは59周目。ターン1にかけてマシンを前に出すとそのままポジションをキープして4番手に上がった。抜かれたボッタスはタイヤを交換して最終スティントに入っている。
リカルドはさらに表彰台を狙って3番手のライコネンに近づき、好ペースを維持したフェルスタッペンも終盤にかけてハミルトンとの距離を縮めたが、ポジションが入れ替わることはなく、71周の激闘はハミルトンが優勝で締めくくり、フェルスタッペンが2位、ライコネンが3位で表彰台に上った。
4位以下、入賞はリカルド、ボッタス、ベッテル、ルクレール、グロージャン、マグヌッセン、ペレス(フォース・インディア)だ。
トロ・ロッソ・ホンダは残り2周でピエール・ガスリーを追い抜いたブレンドン・ハートレーが11位に入り、ルノーのカルロス・サインツにもポジションを奪われたガスリーは13位フィニッシュとなった。
トロ・ロッソ・ホンダは残念な結果になりましたが、次のアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで、2018年シーズンフィナーレを飾る最終戦アブダビGPでは頑張って欲しいですね!
フィールド全体が接近したタイムを刻み、大接戦の展開を見せた予選は前戦でチャンピオンシップ制覇を達成したメルセデスのハミルトンが1分07秒281をたたき出してポールポジションを獲得。メルセデスとフェラーリが100分の数秒を争い、ハミルトンと1年を通してタイトルを争ってきたライバルのベッテルが0.093秒差の2番手となった。2列目にはそれぞれの相棒であるボッタスとライコネンが並んでいる。
予選6番手だったリカルド(レッドブル)はエンジンペナルティで5グリッド降格処分を受けて11番手からスタートし、フォース・インディアのオコンはギアボックス交換に伴うペナルティにより予選13番手から5つ後退して18番グリッドに下がった。
全長4.309kmのアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ、通称インテルラゴス・サーキットの一戦は71周で争われ、スタート時は気温25.1度、路面温度41.3度、湿度69.5%のドライコンディション。ピレリはインテルラゴスにミディアム、ソフト、スーパーソフトのドライタイヤを用意しており、レースではミディアムもしくはソフトのいずれかを使用することが義務付けられている。
緊迫したレーススタートはシグナル消灯と同時にフロントローの2台が好発進するも、硬いタイヤを履くベッテルより蹴り出しが良かったボッタス(メルセデス)がターン1を前に2番手に浮上。ベッテルと同じくソフトタイヤでスタートした相棒ライコネンも走り初めのスピードが遅く、レッドブルのフェルスタッペンに追い抜かれている。
ライコネンはオープニングラップでフェルスタッペンを抜き返したが、やはりコンパウンドのパフォーマンス差があるのか再びフェルスタッペンにポジションを奪われた。フェルスタッペンはさらにベッテルを料理し、グリップに苦しんでいる様子のベッテルがわずかにタイヤをロックアップしたスキにライコネンもオーバーテイクを成功させる。
予選ペースはメルセデスやフェラーリに及ばなかったものの、レースになってパフォーマンスを発揮するレッドブル。ボッタスがペースに苦戦していたこともあるが、フェルスタッペンは早々とメルセデスマシンを追い抜いてハミルトンとの勝負に持ち込んでいった。
ペースが上がらないボッタスにライコネンも迫っていったものの、これ以上はポジションを落とすまいと粘るボッタスがうまく防御してポジションを死守。それでも、19周目の終わりにボッタスがピットインすると、前が開けたライコネンがペースを上げて本来の速さを見せつけている。
メルセデスはボッタスに続いて21周目のタイミングでハミルトンのピットストップも完了。メルセデス勢はスーパーソフトからミディアムのタイヤセットに履き替えた。
ライバルのフェラーリが動いたのは28周目、まずはベッテルのタイヤをソフトからミディアムに交換し、4周後にライコネンをピットに呼び入れてミディアムタイヤを履かせている。一度はベッテルの前に出ていたライコネンだが、ピットストップを終えて合流したのは相棒の後ろだった。ただ、ペースはライコネンの方が良く、フェラーリコンビがボッタスに追いついた段階でフェラーリがチームオーダーを発令し、ベッテルとライコネンのポジションを入れ替えた。
レースの折り返し地点を過ぎるまで第1スティントを継続したレッドブルはフェルスタッペンのピットストップを先行させ、コンパウンドはソフトを選んでいる。ハミルトンと約3秒差で隊列に合流したフェルスタッペンは速さを維持して徐々に接近、新しいタイヤに履き替えて3周後にはハミルトンに対するオーバーテイクを成功させてラップリーダーに躍り出た。その間にリカルドが最初のピットストップを完了し、僚友と同じくソフトタイヤで第2スティントを開始する。
ボッタスとライコネンが3番手を争い、ベッテルとリカルドが5番手を争う攻防戦は数周にわたって続いたが、2組のバトルが激しさを増す中、ラップリーダーのフェルスタッペンに周回遅れにされたオコンがポジションを取り戻そうとして2台が接触してしまい、共にスピンを喫してコース外に飛び出す。怒り狂うフェルスタッペンをよそにハミルトンが再びリードを手に入れ、急いで体勢を立て直したフェルスタッペンは2番手でコースに戻った。マシンにダメージを抱えながらも、ペースにはそれほど影響がなかったようでフェルスタッペンはそのまま最後までレースを続けている。
フェルスタッペンとオコンの一件についてはスチュワードの審議の結果、オコンに10秒のストップ・アンド・ゴーペナルティが科された。
チームメイトを不運が襲う一方、もう1台のレッドブルを駆るリカルドはベッテルに対するオーバーテイクを成功させて5番手に上がり、目の前にいたボッタスをターゲットに切り替えて攻撃のタイミングを図っていく。ストレートで速さを発揮するメルセデスを抜きあぐねていたリカルドがついにボッタスのリアを捕らえたのは59周目。ターン1にかけてマシンを前に出すとそのままポジションをキープして4番手に上がった。抜かれたボッタスはタイヤを交換して最終スティントに入っている。
リカルドはさらに表彰台を狙って3番手のライコネンに近づき、好ペースを維持したフェルスタッペンも終盤にかけてハミルトンとの距離を縮めたが、ポジションが入れ替わることはなく、71周の激闘はハミルトンが優勝で締めくくり、フェルスタッペンが2位、ライコネンが3位で表彰台に上った。
4位以下、入賞はリカルド、ボッタス、ベッテル、ルクレール、グロージャン、マグヌッセン、ペレス(フォース・インディア)だ。
トロ・ロッソ・ホンダは残り2周でピエール・ガスリーを追い抜いたブレンドン・ハートレーが11位に入り、ルノーのカルロス・サインツにもポジションを奪われたガスリーは13位フィニッシュとなった。
トロ・ロッソ・ホンダは残念な結果になりましたが、次のアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで、2018年シーズンフィナーレを飾る最終戦アブダビGPでは頑張って欲しいですね!