Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

1月のお花

2025-02-01 14:37:23 | お花
「ああそのときでした。見えない天の川のずうっと川下に青や橙やもうあらゆる光でちりばめられた十字架がまるで一本の木という風に川の中から立ってかがやきその上には青白い雲がまるい環になって后光のようにかかっているのでした。」(『銀河鉄道の夜』九 ジョバンニの切符)



新年初のお花。100均で入手した試験管にワイヤーを巻き付けたものを吊り下げてお花を生けました。試験管が抜け落ちないように底に引っ掛かりをつけるようにワイヤーを巻いて、重くならないようお花も少なめに…。ワイヤーがもっとあれば、後光のような大きな輪っかを作ったりしてまた面白い作品ができたかもしれません。ちなみにガーベラを生けた青いお花器は、昨年秋の土澤アートクラフトフェアで購入した、まつのみき さんの作品。美しいブルーに一目惚れしました

 

この日はネコヤナギと松を頂いたので、お家でもお稽古。松は庭の南天、白菊と合わせて正月花に。何と、2週間近く経っても全然元気!この日使わなかったニューサイランと、頂いたユキヤナギを活けたものは、ギリギリまで少ない花材を自立させるのがいかに大変かがわかった気がします。

「そして、そら、光が湧いているでしょう。おお、湧きあがる、湧きあがる、花の盃をあふれてひろがり湧きあがりひろがりひろがりもう青ぞらも光の波で一ぱいです。山脈の雪も光の中で機嫌よく空へ笑っています。湧きます、湧きます。ふう、チュウリップの光の酒。どうです。チュウリップの光の酒。ほめて下さい。」
(宮沢賢治「チュウリップの幻術」)



新年2回目のお花は、水差しのような形のお花器に、チューリップとユキヤナギをあまり何も考えずのびのびと生けてみました。植物本来の形を活かす感じで、たまにはこういうのも良いですね



↑と同じ日に活けたもの。昨年連れ合いが本を出版したので、教会員さん達がお祝い会を開いて下さいました。その会のための祝い花です。お花屋さんで見つけた立派なダリアと、桜、南天、かすみ草、お花器も華やかな赤で紅白でまとめています。1週間前に買った桜はちょうど満開に。庭の南天の実はこれでほぼ取り尽くしました(笑)今年もお花とステンドグラスのコラボを続けていけたら嬉しいです。




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