全トヨタ労働組合(ATU)

トヨタ自動車および関連企業で働く労働者の企業横断型労働組合です。一人でも加入できます。

ニッパツ争議解決報告集会

2018年03月12日 16時27分31秒 | 組合創立10周年


 3月12日(日)午後1時30分から愛知県豊田市内にて、日本発条株式会社(ニッパツ)で働く13名のブラジル人労働者が、裁判を闘い企業と和解となって終息した報告会がありました。ブラジル人労働者は2013年から2016年にかけて相次いで雇止めにあい首を切られました。
 17年5月に名古屋地裁岡崎支部の判決では、労働契約上の地位を認める勝利判決でした。しかし双方が控訴して名古屋高裁で争われていました。裁判と団体交渉を並行して進めてきた結果、争議が長引くことを懸念したニッパツは、団交の席上で合意に達したことで、一気に控訴審での和解も進み合意に至ったものです。
 合意内容は、会社側に解決金を支払わせ雇止め期日をもって退職するものでした。ニッパツは契約通りの雇止めであったと主張してきましたが、今回の合意によって、ニッパツは非を認めることとなったのです。
 非正規労働者は、雇用の調整弁として人間扱いされず、雇用の継続を期待させながら、トヨタかんばん方式ではところてんのように人員整理をしてきます。今回の闘いは、人間の尊厳をかけた戦いであり、13名の労働者が団結を崩さず、多くの人たちに支援を受けてたたかったことに勝利の方程式があったと思います。13名の労働者は、異国の地で一生懸命働いてきたのに、理不尽なことに怒りを覚え、JMITUの労働組合に加入して支援を受けてきました。「日本人の仲間が親身になって支援してくれたことに感謝している」との言葉に感銘を受けました。
 この闘いで人として労働者として成長した糧を、社会や仲間のために発揮してほしいものです。

日本発条株式会社
代表取締役社長 茅本 隆司
ばね製品を製造
本社は横浜市
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39年目のトヨタ総行動に参加しょう

2018年02月06日 20時12分22秒 | 組合創立10周年
昨年の総行動でのデモ行進

第39回トヨタ総行動準備

 2018春闘勝利・トヨタ総決起集会&デモ行進

① 意義・目的: グローバル企業の象徴である“トヨタ”に、社会的責任を追及するとり くみの重要性と必要性が増しています。トヨタ自動車の地元で  声を上げ ることによって、地域住民、地元商店や下請け企業への働き方を強める こと。また、連合の大企業労働者の一発回答で収束するような国民  春闘 ではなく、中小の労働者が賃上げを勝ちとるなど底上げを図ることも大 切です。中小・下請企業への単価の切り下げを許さず、情勢を切り拓   く春闘決起の場となるようとりくみをおこないます。

② 日 時:2月12日(月・休)13:00~

③ 集 会 場 所:豊田市・山ノ手公園(山之手町10丁目)

④ 規 模:1,000人

 ⑤ 参 加:内 容:主催者あいさつ、激励あいさつ、情勢報告、決意表明、決議文採択、団結頑張

集会終了後トヨタ本社まで春闘アピール行進を行います。  
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トヨタ社員の労災認定裁判に傍聴を

2018年01月08日 15時50分47秒 | 組合創立10周年
2018年を迎えました、今年も宜しくお願いいたします。
一人はみんなのために、みんなは一人のために!をモットーに今年も労働組合の存在をアピールします。

お知らせ


トヨタ社員労災認定裁判傍聴のお願い

口頭弁論(第12回)
1月31日(水)13:15から
名古屋地方裁判所 11階1103号法廷です

 
地下鉄名城線「名古屋市役所」下車5番出口から真直ぐ西へ徒歩10分

第11回口頭弁論を終えて
 11月27日の第10回口頭弁論では、これまで原告側は、仕事の内容について国が情報を持っていないとしてもトヨタが持っているはずであるとして、裁判所からトヨタに対して、業務内容の分かる書類等を、マスキングをせずにトヨタから裁判所に送るように求める文書送付嘱託の申立を行いました。裁判所はそれを採用しました。
 11月27日の第10回口頭弁論では、上記の求めに対して、トヨタは書類等を提出してきました。ブラックだった被災者が担当していた三好工場のライン担当などは明らかになりました。しかし、被災者が記録していた「週報」なるものの内容が全く「空白」になっており、マル秘扱いで公開できないと言っています。しかし、もうすでに7年が経過しておりマル秘の必要性があるのか疑問であり改めて「内容証明」を求めることになりました。
 今回の裁判は、原告側から明らかになった被災者の業務について陳述します。また、同僚だった人の証言を陳述として提出します。さらに被災者が精神疾患にあったことを証明する医師の陳述書も提出する予定です。
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安倍政権の労働法制の狙いを勉強

2017年09月27日 21時42分15秒 | 組合創立10周年


労働法制改悪反対を掲げ、名古屋でシンポジュームとデモ
 9月23日名古屋市内で、「労働改悪反対実行委員会」と「人間らしい生活の保障を求める共同行動実行委員会」の共催で「人間らしい生活と労働の保障を」という題でシンポジュームが行われました。集会では日本労働弁護団幹事長の棗弁護士が基調講演を行うとともに、様々な職場での悲惨な働かされ方について当事者からの報告が行われました。棗さんは膨大なレジュメを用意され、講演ではその要旨しか話せませんでしたが、非常にわかりやすいお話をされ一同うなずけました。

事実を知ることは大事
 各当事者からの発言は全て当事者ならではの迫力ある話でしたが、とりわけ子息を入社7ヶ月で過労自死でなくしたお母さんの発言は心に迫るものでした。中電に入社した息子さんは入社1年目から法人営業(今回の労働法制の改定で新たに裁量労働制の対象にされようとしている職務)の主担当に付けられ、しかも上司からは指導もないまま罵倒だけ浴びせられ、仕事に行き詰まって自死したそうです。入社1年目からこのような職務につけ過労自死させた中電は絶対に許されるべきではありません。そして、二度とこのような悲劇を繰り返さないためには労働法制の改悪を阻止しなければならないという決意を新たにさせる発言でした。

市民にアピール行動
 シンポジュームの終了後、参加者は矢場公園に移動して再度集会を開き、名古屋市内をデモ行進しました。また、集会に先立ってATUも参加しているコミュニティユニオン東海ネット(愛知・三重・岐阜・静岡)の主催で栄噴水前で集会と市民アピールを行いました。
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トヨタ社員労災認定裁判 口頭弁論

2017年09月19日 12時38分21秒 | 組合創立10周年
10回目の口頭弁論です
 
 トヨタ社員の労災認定裁判が、9月27日(水)午前10時から名古屋地裁にて10回目の公判が行われます。傍聴宜しくお願いいたします。
 今回は、前回原告側は裁判所からトヨタ自動車に対して、会社側が持っている資料を出すように「求釈明」をもとめていました。その回答が出されるはずです。このことが焦点となります。

提訴の経緯 
 被災者は、トヨタ自動車株式会社本社において、生産準備の業務に従事していました。そして、リーマンショック(2008年9月ころ)の約1年後、うつ病を発症し、2010年1月に自殺をしました。被災者の遺族は、豊田労働基準監督署に労災の申請をしましたが、認められませんでした。さらに、この取消を求めて、愛知労働局に審査請求、労働保険審査会に再審査請求をしましたが、認められませんでした。そこで、2015年7月に、労災としなかった豊田労働基準監督署長の決定の取消を求めて、名古屋地方裁判所に提訴しているものです。

今後の展望
 おそらくトヨタは、企業秘密を盾に証言を拒んでくるだろうと思われます。少し先になりますが、証人尋問が重要になってきます。ベールに包まれた部分をどうえぐり裏付けを図るかが問われてきます。
 昨年の7月に裁判を支える支援団体を立ち上げて活動をしています。確実に輪が広がり、原告への激励にもなっています。

傍聴お願いします

9月27日(水) 午前10時開廷

名古屋地方裁判所 11階03です

 
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トヨタ本社に労働災害の調査を申し入れ

2017年08月03日 11時59分07秒 | 組合創立10周年
 社内の労働安全衛生活動について、7月19日(水)付で会社に文書にて申し入れをしました。7月27日までに文書にて回答するよう伝えておきましたが回答はありませんでしたので公開します。
 労働安全衛生活動の中身の問題は、トヨタ自動車堤工場で労働災害隠しがあるので調査することを申し入れたものです。被災者は仕事中に指を挟まれて骨折しました。ところが複数の上司は、私病扱いにして治療に当たらせていたことが判明しました。労災があったのかなかったのかの問いに会社は、労働組合に応える必要はないと考えているようです。現場の同僚は皆知っていることです。なのに災害現場から会社の上層部には報告がされていません。つまり労災を隠しているのです。

http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/rousaikakushi/images/index_img_02.gif
労災隠しは犯罪です!
 労働基準監督署に行くと入り口にこんなポスターが張られています。トヨタ自動車では労災隠しが繰り返されてきました。なぜ?上司の保身のためです。何故私たちはこだわるのか、それは少なからぬ企業が不祥事で窮地に陥っているように、保身のために社会的自覚を忘れてしまっているのです。企業に悪い体質があればそれを正すのは労働組合の役割でもあります。
 直ちに会社は、被災現場に入り調査をするべきです。被災者の救済と労災を隠した上司に厳罰を検討し、これからは絶対に職場から労災隠しをしない対策を講じるべきです。皆さんの情報をお待ちしています。
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第88回働く者の祭典メーデー開催

2017年05月17日 12時10分40秒 | 組合創立10周年


安城(西三河地域)メーデーに250名。
5月1日、五月晴れの下全国各地でメーデー集会が行われ、ATUは安城地区メーデー(西三河労連、安城地区労などで実行委員会を構成)に参加しました。
 集会では実行委員長のあいさつのあと、まず来賓からの挨拶を受けました。野党は共闘して安倍政権を倒そうという合い言葉で、今年は例年になく多くの政党からの挨拶を受けました。挨拶に立ったのは共産党、社民党、新社会党、自由党の各政党で、民進党、緑の党からはメッセージが寄せられました。
 続いて各職場、団体からの報告を受けました。まず先日名古屋高裁で夫君の「労災認定」の逆転勝利判決を勝ち取った三輪香織さんが挨拶に立ちました。三輪さんは裁判への支援のお礼を述べるとともに、上限が100時間などという政府が進めている残業時間の上限規制は、むしろ過労死を容認するもので到底認められないと述べ、過労死などという悲惨な事態をなくしていきたいと心から訴えました。続いて、三河教労、年金者組合などが職場の状況や闘いの報告を行いました。最後にメーデー宣言を採択して集会を終えました。
 集会のあと全参加者は安城駅近くの公園までデモ行進しました。ATUは「過労死のおきない働き方を!」と大書きした神輿を担いでデモ行進をしました。
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今年もよろしくお願いいたします

2017年01月06日 16時33分23秒 | 組合創立10周年


新年あけましておめでとうございます。
 今年もどうぞよろしくお願いいたします。

「一人はみんなのために、みんなは一人のために」を理念に
今年も労働者を守る労働組合として存在感を発揮していきます。
全トヨタ労働組合
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ATU創立10周年に寄せてパート2

2016年12月28日 19時31分08秒 | 組合創立10周年


トヨタ自動車過労死遺族の 内野さんから寄せていただきました。

「対外的な視野をもつ貴重な労働組合」

10周年おめでとうございます。
もう10年経つのですね。壮大な目標に向かってATUが設立された10年前の2006年を思い出すと、それは私にとって最悪な年でした。
 夫が2002年にトヨタ自動車の堤工場で過労死で亡くなったのにも関わらず、その過重労働やカイゼン活動が認められず、労災認定を求めて名古屋地裁に行政訴訟を起こしていた最中でした。しかも、2005年秋から2006年春にかけて祖父母と母が亡くなり、悲しみの中で混乱した親戚の支援も受けられない中、暗いトンネルを手探りで進んでいました。そんな中、健康センター、家族会、支援の会、うたごえのみなさんに続いて応援して下さったのがATUの皆様でした。
 トヨタ関連の組合が2つありましたが、労働環境を中から変えようとする組合と、外から変えようとする組合で、前者は取り合ってもらえなかったので、ATUは後者と理解して支援をいただき、おかげさまで2007年に勝訴しました。
 署名や傍聴応援はもちろん助かりましたが、私の裁判の場合は「トヨタ自動車」という会社の名前が大きいので、様々な取材や依頼が舞い込んできました。私は遺族としての意見は言えますが、会社の状況や労働環境などは分かりません。そんな時は、ATUのように外に門戸を解放している組合がとてもありがたく、いつも委員長さんに繋ぐことができ、とても助かりました。
 特に、外国特派員協会の記者会見は判決直後で大混乱の中、その意義も分からず準備もできない精神状態で行う事になり、思い返したくないほど恥ずかしい状況でしたが、労働組合として一緒に行動して下さり、とても心強かったことが思い出されます。
 ATUは会社の内外や日本に留まらず、世界に発信できるパイプを持つ意義ある労働組合でとても貴重だと思います。トヨタの研究者の方々も在籍しています。今後も、個人加盟の労働者など支援のない方にとっても強い味方ですので、その意義ある活動を継続していただきたいと思います。本当にありがとうございました。
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ATU創立10周年に寄せてパート1

2016年12月24日 19時00分09秒 | 組合創立10周年
東海道池鯉鮒付近の冬囲い

西三河地域労働組合総連合 足立議長より寄せていただきました。

全トヨタ労働組合(ATU)の結成10周年にお祝いの言葉を贈ります。
 この組合を立ち上げることになったのは,ある若い一人の労働者の過労死事件からだそうです。既存のトヨタ自動車労働組合は,組合員である,一人の労働者の命をも守る組織ではなかった。ましてやこの事件をきっかけに企業としてのトヨタ自動車の働かせ方を経営者に問うことはなかった。ここから企業・経営者と闘う,本来の労働組合の誕生を求める声が当然のごとく生まれたのでしょう。
 今現在,日本の労働者の働き方を見てみると,今までの企業・経営者と立ち向かってきた労働組合の姿勢というものが決定的な影響を与えてきた,ということがよく分かります。大企業のなかの御用組合は,本来の労働組合としての役目を果たしてこなかったからです。同一労働同一賃金という原則,均等待遇という原則,そして労働者の安全配慮義務に対して真剣に向き合って,労働者の権利を守ってきたという形跡はありません。そして何よりも同じ仲間の組合員に対して支援の手をどれだけ差し向けてきたというのでしょうか?
 資本に迎合することなく,どこまでも資本と対等の立場から労働者の権利を主張することこそが本来の労働組合のあるべき姿といえるでしょう。そのために団結権や団体行動権を憲法が保障しているのです。
 闘う労働組合としての全トヨタ労働組合の活動は西三河地域労働組合総連合においても誇りに思える存在だと思っています。一人の労働者が抱えることになった問題を労働者全体の問題としてとらえ,相談にのり,いろんな形で支援を続けていくという姿勢は労働組合の本来の姿だと思っています。
 私が西三労連議長として関わって印象のある裁判は,アイシン機工の吉田裁判であります。私もこの裁判でいろんな勉強をさせてもらいました。公務員であり教職員であった私には教科書の中の世界であったものが,初めて現実に痛みを感じかつ喜びを感じることになった良き教材でありました。
 労働者を取り巻く日本の状況はますます悪化していくように思われます。我々一人ひとりの労働者が創り出した富が一部の富裕層にかすめ取られ,大部分の労働者・国民はわずかばかりのお情けを恵んでもらっている有様であります。この状況を少しで改善の方向に向かせられるのは,我々一人ひとりの労働者であり,国民であります。未組織の労働者に働きかけ,ともに闘う労働組合員を一人でも多く増やすことが,労働組合に課せられた課題であります。私が日ごろ心がけている標語は,「運動は決して焦らず,しかし急いで」であります。西三労連の仲間としてともに頑張っていきたいと思います。
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