フィリピン情報続報です。
支援する会からの情報です。
第202歩兵旅団 分遣隊によるTMPCWA攻撃を厳しく糾弾する!
2008年2月5日
フィリピントヨタ労働組合
第202歩兵旅団分遣隊の設置
我々は、去る2008年1月10日に、フィリピン陸軍第202歩兵旅団とフィリピン
軍の軍人が、ラグナ州サンタロサ市サンタクルスバランガイ・プロングブックロッド・
ディワ、サン・クリスピン・ストリート24区ブロック1にある我々の組合事務所の脇近
くに、地域社会組織化と開発(略称「CODE」)を行うためとして駐留することを、市
長が承認したことを知りました。第202歩兵旅団はホビト・パルパラン将軍を司令長官
とする軍隊組織の1つであり、パルパランはグロリア・アロヨ政権下の750人以上に達
する議員、牧師からジャーナリスト、組合指導者などに対する無法殺人、また活動家の行
方不明の黒幕と名指されている人物である。
第202歩兵旅団分遣隊によるフィリピントヨタ労組への圧力
2008年1月24日午前10時30分頃、名札を着けていない制服姿の3名の軍人が
TMPCWAの組合事務所にやって来て、事務所に滞在している者全員の行き先を調べよ
うとした。その時、事務所には、1つのベッドを借りているトヨタ労働者(実習生)1名
だけしか残っていなかった。軍人たちは、恐れを抱いたこの実習生に、自分たち(軍)は
この組合事務所でKMU(5月1日運動)のデモで使われている旗のぼりはすべて作られ
ているという情報を得ているがどうなのかと訊いてきた。制服軍人たちは居住者全員の名
前を訊き出そうとし、軍人たちは彼に、事務所に滞在している者は全員働いているのか
と、別の質問をしてきた。実習生は、そうです、皆なトヨタの労働者ですと答えた。軍人
たちは、自分たちは、新人民軍の標識を着けた人間が何人かここに滞在しているという情
報を得ている、と言ってきた。実習生は、そのことについては知りません、知っているの
は、事務所に滞在している人たちは全員トヨタの労働者であるということだけです、と
言った。
2008年2月4日、制服軍人たちが再度TMPCWAの組合事務所にやって来た。滞
在者は一人しかいなかったが、幸いなことに、居住者としての法的権利について知識が
あったので、軍人たちの中の一人の名前をなんとか聞き出すことが出来た。姓はサランド
で、フィリピン陸軍から来ているということであった。現在もトヨタ内部で働いているこ
のTMPCWA組合員は、軍人たちを招じ入れることなく、どんな情報の聞き出しも許さ
なかった。この組合員は、偶然、この軍人たちが隣家の持ち主に尋ねているのを耳にし
た。隣人は、居住者たちは全員家を賃借していて、大家は遠いところに住んでいると答え
ていた。
トヨタの警察行動グループ配備と軍隊との結合
トヨタ内部にも新しい動きが起きています。トヨタは以前から会社正面右に警察分遣隊
(フィリピン国家警察)を置いてきた。これ自体がフィリピンでは特例だが、トヨタは昨
年ラグナ工業団地警察支援グループ(LIPPAG=Laguna Industrial Park Police
Assistance Group)の本部を会社内に配備した。我々TMPCWAが会社前で抗議行動を
展開すると、そのたびに、フィリピン国家警察とラグナ工業団地警察行動グループとが、
いち早く対応してくる。その有様は我々のホームページ上に掲載している写真から見て取
ることが出来る。
また、現在も会社内で働いているTMPCWA組合員に会社の警備員が漏らしたところ
によれば、第202歩兵旅団の軍人たちは、トヨタの構内に入ることが許され、殆どの時
間、トヨタ社内にいることが見て取れるということです。
アロヨ政権の自由防衛作戦計画
我々、TMPCWAの分析では、軍の駐留は、OPLAN BANTAY LAYA Ⅱ(自由防衛作戦
計画Ⅱ)という政府の監視の一環としてなされているものであり、トヨタもまた、この監
視の一環としてTMPCWAの活動に対する監視を行っているのである。自由防衛作戦計
画Ⅱでは、活動家や組合活動家を含めて、新人民軍(フィリピン共産党の軍隊)の烙印を
押された容疑者は、すべて、アロヨ体制の反乱阻止計画の標的であるとされる。
南タガログ地域(ルソン島南部)の現状として、サンタロサは、多くの輸出加工区域を擁
していることから莫大な利益を得ている第2の市となっており、この市にトヨタがある。
南タガログ地域は、この地域に住む多くの民衆の根強い抵抗、とりわけ、多くの闘う組合
が地域全体の中に今も健在であることから、自由防衛作戦計画Ⅱ反乱阻止計画の、第2の
標的にされているのである。
フィリピントヨタ労組とフィリピン労働運動へ攻撃
労働組合の状況からは、軍事化は労働組合抑圧の一環をなしている。南タガログ地域で
はそのように見て取ることが出来る。地域センターが3大闘争(ネスレ、日産、トヨタ闘
争)を発表して以来、ここ数週間の間に多くの大衆動員が行われてきた。この闘争は、地
域全体の民衆の間により一層知れわたるようになっている。
トヨタ労組が、強い闘う組合であり、また反グロリア・アロヨ勢力であることはよく知
られている。日産労組はトヨタ労組と地理的にも接近している。これが、今監視が強化さ
れている理由である。
われわれは脅しに屈しない!
組合事務所に対する軍の監視については、我々は、それは軍の通常の日常的任務ではな
く、また特に地域社会区域の中に軍の分遣隊を配備するなどということにいたっては、通
常の駐留ではない。軍隊は戦時においてだけ展開することが出来るのである。地域社会は
地域社会である。今地域社会には戦争はなく、しかもこの地域社会は平和的である。現
在、トヨタと政府は、一緒になって、TMPCWAに対し圧力と嫌がらせを加えているだ
けでなく、指導者たちの命までも脅かしているのである。トヨタがバランガイの役員に財
政的援助を与えているために、バランガイの役員も我々がこの地に留まることを快く思っ
ていない。
強い圧力を受けてはいるが、我々は、地域社会から組合事務所を撤去することは出来な
い。我々は、この種の嫌がらせとTMPCWAの指導者たちの命に対する脅しを暴露して
いく必要がある。そして、このような問題が起こった以上、我々は、TMPCWAの指導
者として、より一層注意深くなるべきである。
我々はトヨタ日本本社がこのフィリピントヨタ従業員と被解雇者からなるフィリピント
ヨタ労組への軍事的抑圧に対してどのような態度をとるか注視している。
* TMPCWAと労働組合に対する軍事的抑圧に反対し、暴露する!
* 軍事的抑圧のためのトヨタ・地方政府・フィリピン陸軍の結託を許さない!
* フィリピン陸軍を配備するグロリア・アロヨ政府を糾弾する!
* サンタロサ市の地方政府を糾弾する!
* トヨタ日本本社とフィリピントヨタを糾弾する!
以上
支援する会からの情報です。
第202歩兵旅団 分遣隊によるTMPCWA攻撃を厳しく糾弾する!
2008年2月5日
フィリピントヨタ労働組合
第202歩兵旅団分遣隊の設置
我々は、去る2008年1月10日に、フィリピン陸軍第202歩兵旅団とフィリピン
軍の軍人が、ラグナ州サンタロサ市サンタクルスバランガイ・プロングブックロッド・
ディワ、サン・クリスピン・ストリート24区ブロック1にある我々の組合事務所の脇近
くに、地域社会組織化と開発(略称「CODE」)を行うためとして駐留することを、市
長が承認したことを知りました。第202歩兵旅団はホビト・パルパラン将軍を司令長官
とする軍隊組織の1つであり、パルパランはグロリア・アロヨ政権下の750人以上に達
する議員、牧師からジャーナリスト、組合指導者などに対する無法殺人、また活動家の行
方不明の黒幕と名指されている人物である。
第202歩兵旅団分遣隊によるフィリピントヨタ労組への圧力
2008年1月24日午前10時30分頃、名札を着けていない制服姿の3名の軍人が
TMPCWAの組合事務所にやって来て、事務所に滞在している者全員の行き先を調べよ
うとした。その時、事務所には、1つのベッドを借りているトヨタ労働者(実習生)1名
だけしか残っていなかった。軍人たちは、恐れを抱いたこの実習生に、自分たち(軍)は
この組合事務所でKMU(5月1日運動)のデモで使われている旗のぼりはすべて作られ
ているという情報を得ているがどうなのかと訊いてきた。制服軍人たちは居住者全員の名
前を訊き出そうとし、軍人たちは彼に、事務所に滞在している者は全員働いているのか
と、別の質問をしてきた。実習生は、そうです、皆なトヨタの労働者ですと答えた。軍人
たちは、自分たちは、新人民軍の標識を着けた人間が何人かここに滞在しているという情
報を得ている、と言ってきた。実習生は、そのことについては知りません、知っているの
は、事務所に滞在している人たちは全員トヨタの労働者であるということだけです、と
言った。
2008年2月4日、制服軍人たちが再度TMPCWAの組合事務所にやって来た。滞
在者は一人しかいなかったが、幸いなことに、居住者としての法的権利について知識が
あったので、軍人たちの中の一人の名前をなんとか聞き出すことが出来た。姓はサランド
で、フィリピン陸軍から来ているということであった。現在もトヨタ内部で働いているこ
のTMPCWA組合員は、軍人たちを招じ入れることなく、どんな情報の聞き出しも許さ
なかった。この組合員は、偶然、この軍人たちが隣家の持ち主に尋ねているのを耳にし
た。隣人は、居住者たちは全員家を賃借していて、大家は遠いところに住んでいると答え
ていた。
トヨタの警察行動グループ配備と軍隊との結合
トヨタ内部にも新しい動きが起きています。トヨタは以前から会社正面右に警察分遣隊
(フィリピン国家警察)を置いてきた。これ自体がフィリピンでは特例だが、トヨタは昨
年ラグナ工業団地警察支援グループ(LIPPAG=Laguna Industrial Park Police
Assistance Group)の本部を会社内に配備した。我々TMPCWAが会社前で抗議行動を
展開すると、そのたびに、フィリピン国家警察とラグナ工業団地警察行動グループとが、
いち早く対応してくる。その有様は我々のホームページ上に掲載している写真から見て取
ることが出来る。
また、現在も会社内で働いているTMPCWA組合員に会社の警備員が漏らしたところ
によれば、第202歩兵旅団の軍人たちは、トヨタの構内に入ることが許され、殆どの時
間、トヨタ社内にいることが見て取れるということです。
アロヨ政権の自由防衛作戦計画
我々、TMPCWAの分析では、軍の駐留は、OPLAN BANTAY LAYA Ⅱ(自由防衛作戦
計画Ⅱ)という政府の監視の一環としてなされているものであり、トヨタもまた、この監
視の一環としてTMPCWAの活動に対する監視を行っているのである。自由防衛作戦計
画Ⅱでは、活動家や組合活動家を含めて、新人民軍(フィリピン共産党の軍隊)の烙印を
押された容疑者は、すべて、アロヨ体制の反乱阻止計画の標的であるとされる。
南タガログ地域(ルソン島南部)の現状として、サンタロサは、多くの輸出加工区域を擁
していることから莫大な利益を得ている第2の市となっており、この市にトヨタがある。
南タガログ地域は、この地域に住む多くの民衆の根強い抵抗、とりわけ、多くの闘う組合
が地域全体の中に今も健在であることから、自由防衛作戦計画Ⅱ反乱阻止計画の、第2の
標的にされているのである。
フィリピントヨタ労組とフィリピン労働運動へ攻撃
労働組合の状況からは、軍事化は労働組合抑圧の一環をなしている。南タガログ地域で
はそのように見て取ることが出来る。地域センターが3大闘争(ネスレ、日産、トヨタ闘
争)を発表して以来、ここ数週間の間に多くの大衆動員が行われてきた。この闘争は、地
域全体の民衆の間により一層知れわたるようになっている。
トヨタ労組が、強い闘う組合であり、また反グロリア・アロヨ勢力であることはよく知
られている。日産労組はトヨタ労組と地理的にも接近している。これが、今監視が強化さ
れている理由である。
われわれは脅しに屈しない!
組合事務所に対する軍の監視については、我々は、それは軍の通常の日常的任務ではな
く、また特に地域社会区域の中に軍の分遣隊を配備するなどということにいたっては、通
常の駐留ではない。軍隊は戦時においてだけ展開することが出来るのである。地域社会は
地域社会である。今地域社会には戦争はなく、しかもこの地域社会は平和的である。現
在、トヨタと政府は、一緒になって、TMPCWAに対し圧力と嫌がらせを加えているだ
けでなく、指導者たちの命までも脅かしているのである。トヨタがバランガイの役員に財
政的援助を与えているために、バランガイの役員も我々がこの地に留まることを快く思っ
ていない。
強い圧力を受けてはいるが、我々は、地域社会から組合事務所を撤去することは出来な
い。我々は、この種の嫌がらせとTMPCWAの指導者たちの命に対する脅しを暴露して
いく必要がある。そして、このような問題が起こった以上、我々は、TMPCWAの指導
者として、より一層注意深くなるべきである。
我々はトヨタ日本本社がこのフィリピントヨタ従業員と被解雇者からなるフィリピント
ヨタ労組への軍事的抑圧に対してどのような態度をとるか注視している。
* TMPCWAと労働組合に対する軍事的抑圧に反対し、暴露する!
* 軍事的抑圧のためのトヨタ・地方政府・フィリピン陸軍の結託を許さない!
* フィリピン陸軍を配備するグロリア・アロヨ政府を糾弾する!
* サンタロサ市の地方政府を糾弾する!
* トヨタ日本本社とフィリピントヨタを糾弾する!
以上