キャラバン サライ

夢は大空へ、努力は足元で、世界に目を向けながら足元から子供たちを見直していきたいと思っています。

らまだん・ホリデー

2008年10月02日 | Weblog
想像してみてください。

一国全ての会社や学校が今この時点で明日休みかどうかわからないって状況。
誰も明日が休みかどうか知らない。

その判断基準は、今夜月が見えるかどうか。
見えなければ明日休み。まだ見えれば休みは明後日に持ち越し(月齢を計算して出した予測は使わない)。
どこかの偉いイスラム学者が天体望遠鏡を覗いて、
「ラマダン(断食月)終わり!」
というかどうか。

それがラマダン明けの休暇(EID Holiday)が始まる合図。

こんな現代社会では嘘みたいな事が起きた。

もし明日が休暇なら、会議やテスト、現場での作業、バスの運行時間など変更になることがたくさんあるんだから、さすがに前日には公式に連絡があるだろうと思っていたら、まったくそんな連絡なしで、夜に友達から
「ラマダン休暇、明日からに決まったみたいだよ」
って電話があって驚いた(そのときにはもう、明日は働く予定を組んでいた)。

その時点で、業者や部下に片っ端から電話して明日が休みになることを連絡した。
人によっては、そんなの信用できないからちゃんとメールで連絡してくれって言われた(まあ、当然か)。

それでも、やっぱり翌日には、その日が休日になったなんて知らなかった人たちがたくさん出社したみたいだ。
どう考えたって、今の社会にはそぐわない慣習だけど、それでも続いていくっていうのはすごいパワーだと思う。


写真は冬の山の上グランド。
あの、ロンタイ、ロンシャツの姿が身を切る寒さを想像させていい。
(たぶん)100mのインターバル中で、吸う息は冷たく、吐く息は白く、体はえらくて熱いけど、手足の先は冷たい。
それ以上に、みんなで走ってる。
そんな感じが伝わってくるお気に入り写真。