キャラバン サライ

夢は大空へ、努力は足元で、世界に目を向けながら足元から子供たちを見直していきたいと思っています。

想像力を欠いたバカ

2011年06月02日 | Weblog
バカップルとか親バカとかそんな言葉あるけれど、往々にしてそれらは好意的な意味で使われることが多いように思う。
あのバカップル微笑ましいな、
あの人もやっぱり親バカだったか、くらいな感じで。

でも、そうではない、人を不快にさせるような、行き過ぎたバカもいるもんだと知った。

自分が結婚したこと、子供ができたこと、そして今現在の自分の環境。
それらが唯一の幸せの道で、それを歩んでいる自分は人生の成功者であり勝ち組であると声と顔を大にして言い切る人。
そして、最もやっかいで信じられない事実は、そうすることで傷ついたり不快に感じる人がいるということに全く気付いていないこと。

結婚をしていない若者に対して、
「君の○○なところや××なところがダメだから結婚できないんだよ」
と説教をする。

「結婚しても子供を作らないなんて信じられないよ」
と、それぞれの事情も考えず(考えられず)平気で言う。

「結婚をすれば、毎日こんなかわいい子を見れるんだよ」
と言って、無理やり子供の写真を見せる。
(子供の写真を見たくないと思ったのは初めてだ。)


恐ろしく想像力が弱くて、他人の気持ちを考えるということができないんだろう。

結婚も一つの幸せ、子供も一つの幸せ。
でも、人生の中でのその幸せの比重は人それぞれ。
土足で他人の心に入り込んで、自分とは違うところは全て否定して、それで相手を幸せにしていると思っている。
そんなバカ。

そうやって考えていたら、この前テレビで観たNHKスペシャルの『クジラと生きる』という番組を思い出した。

クジラ漁を昔から続けている和歌山県太地町に欧米の反捕鯨団体が乗り込んできて、太地町の人たちと衝突するドキュメンタリー。
そこで感じるのは、反捕鯨団体の視野の狭さと想像力の弱さ。

「クジラは他の生物よりも賢くて文化をもつので、食用に殺してはいけない」
というどうにもおかしな強い信念のもと、人を見下すような、差別するような、人権を侵害するような、そんな行為で太地町の人たちを傷つけ追い込んでいく。
自分たちがしている行為がどんなに子供じみたことか、そして多くの人を傷つけているか、そういうことを顧みたり想像したりする力がない。
少なくとも、あの番組を見るだけではそう思った。

極端な、バランスを欠いた、そんな心や行動はよくない。