キャラバン サライ

夢は大空へ、努力は足元で、世界に目を向けながら足元から子供たちを見直していきたいと思っています。

マララ

2014年11月15日 | Weblog
パキスタンで女性の教育を訴え、タリバンに襲撃されたマララさんの本を読んだ。
パキスタンの渓谷での美しい平和な暮らし、そこへ徐々にタリバンの影が入り込み、多くの人が殺されていく恐ろしい日々が、子供のまっすぐな視点で書かれているのが印象的。
イスラム社会には女性が常に日陰者だという保守的な家庭からマララさんのような自由で進歩的な考えを持つ家庭までさまざまな人たちが共存していることも知った。みんな同じような文化、考え方をしていると漠然と思っていたため。
マララさんがこれほどに広い視野で強く前に進み続けられるのは、お父さんの影響がとても強い。
パキスタンの家系図には女の子が生まれても名前を書き込まないそうだが、マララさんのお父さんはマララさんが生まれたとき、初めて女性の名前を家系図に書き込んだそうだ。
それほど進歩的でかつ敬虔なイスラム教徒だったお父さん。
親の振る舞いは子供にとって本当に大事だと思いました。