キャラバン サライ

夢は大空へ、努力は足元で、世界に目を向けながら足元から子供たちを見直していきたいと思っています。

日本のいちばん長い日

2015年06月22日 | Weblog

終戦から70年ということで、今年は特に太平洋戦争と戦後の歴史についての本や映画をみようと心がけています。
その中でも映画 『日本のいちばん長い日』 は観てよかったと思いました。

原作は半藤一利で、1945年8月14日に天皇と内閣がポツダム宣言受諾を決めてから、それが天皇の声(玉音)として8月15日にラジオで国民に知らされるまでの24時間を描いたもの。


その1日の間に、陸軍の一部がクーデターを起こし、近衛師団長が殺害され、御所が占拠され、首相の私邸が焼かれ、陸軍大臣が自決した。
そのうちの一つも知らなかった。

それまで命を捨ててでも国を守れと教えられてきた軍人たちが、近代以降初めて戦争に負けるという経験をすることの反動の大きさと狂気。
200万の軍人が国を守るために命を落とし、100万の民間人が犠牲になったにもかかわらず、負けてしまったことへの失望とやり場のない悲しみ。

この衝撃の大きさこそ、敗戦を経験した日本人が伝えていかないといけないことだと思う。