オーデック ブログ

写真好きの建築女子が綴る、日々のあれこれ!

「ブラタモリ」で知ったソテツの秘密

2017年03月09日 | 植物
皆さんはNHKの「ブラタモリ」見ていますか?偕楽園の梅まつりが始まる前の1月後半には、水戸が特集され地元では大盛り上がりだったようです。

先週土曜日は奄美大島でした。
私にとって奄美大島といえばやはり大島紬。そして、日本のゴーギャンと言われる田中一村が最後に暮らした場所。一村については、以前紹介しましたが今回紹介するのは、大島紬について。着物好きなのでとても興味深く見ました。

大島紬は、独特の黒色が特徴。鉄分の含んだ泥で染めることは知っていましたが・・・正しくはテーチ木(シャリンバイ)と泥染めを何度も繰り返して、キレイな黒色となります。





テーチ木で染める段階を経ないと、黒色にならないようです。



時間を経るごとに泥に含まれる鉄分も減ってきます。こんな時使うのが、奄美大島に自生するソテツ。



ソテツの葉を泥田に入れておくと、鉄分が補充できるとのこと。詳しい理由はよく分からないらしいが、ソテツの漢字にその秘密が?

ソテツ=「蘇鉄」
自然を生かした大島紬、工夫が生んだ奄美の宝ですね。




これは沖縄で撮影したソテツ(雄株)
雌雄別株で、赤い実をつけます。奄美大島では戦後の食糧難の時に、有毒な実を毒抜きをしながら、食料として飢えをしのいだそうです。

ブラタモリでは、ソテツの実で作ったおかゆ(でんぷん)も紹介されました。歴史の中の植物の逸話も、なかなか興味深いものがあります。

ブラタモリの番組の中で、タコノキ科のアダンをデザインした大島紬が画面に写りましたが、きっと田中一村の影響が大きいのではと・・・ひとりほくそ笑みました。
ブラタモリ、なかなか良い番組です。



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コメント (2)
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