オーデック ブログ

写真好きの建築女子が綴る、日々のあれこれ!

御薬園(会津松平氏庭園)

2024年08月03日 | 庭園・ガーデンへ行こう!
先日、磐梯山方面へ出かけながら「御薬園」という庭園を見てきました。御薬園の歴史は古く、約600年前に遡ります。詳しい歴史については、御薬園のホームページをご覧ください。


最初は別荘のようでしたが、会津松平藩の二代藩主正経が、疫病から領民を救い、病気の予防や治療などに使用する薬草の研究のために薬草園を設けたとのことです。

薬園は整備拡充され、朝鮮人参(オタネニンジン)を試植し、これを広く民間に奨励したことから、領民からお殿様の薬園、御薬園(おやくえん)と呼ばれるようになったそうです。

約1.7ヘクタールの敷地の中央に心字の池がある、池泉式回遊式大庭園です。庭園の北側には藩政時代の薬草栽培跡地を利用した薬用植物標本園があります。全体を散策するのは、広すぎず疲れないで見て回れる大きさのように感じました。


「重陽閣」と命名された建物
1973年(昭和四八年) 秩父宮妃勢津子妃殿下御一家が泊まられた新滝旅館別館が、御薬園に移築されたものです。(薬用植物標本園の入口にあります)


中央に写る建物が御茶屋御殿で、ここからは庭園が一望できます。今はこの場所でお抹茶と和菓子を愉しめます。



池の中島(亀島)は数寄屋風茅葺の平屋で、かつては藩主や藩重役などの納涼や茶席、密議等の場として使われたそうです。










お庭好きの方、会津や磐梯山方面へお出かけの際は、寄ってみるのはいかがでしょうか。


国指定名勝会津松平氏庭園「御薬園」




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足利フラワーパーク

2023年04月25日 | 庭園・ガーデンへ行こう!
ご紹介が遅くなりましたが、先週4月20日に足利フラワーパークへ
激混みを予想し、早めに到着。大藤が見ごろで大変な賑わいでした。



管理が行き届き、どこを見ても美しく、キレイだね~すごいね~他の言葉が出てきません。






都市開発により現在の場所に移ったのが1997年です。
その際の大藤の移植は、ニュースでも話題になりましたね。

その移植のプロジェクトに関わったのが、女性樹木医第1号の塚本こなみさんです。
当時樹齢130年もの移植は前例もなく、使われた方法も斬新です。

骨折の際のギブスにヒントを得て、石膏包帯で幹を保護する方法です。

この大藤が今では600畳の広さとなりました。
息をのむほどの圧倒時な美しさを放ち、植物の生命力に感動するばかりです。

敷地面積が100,000㎡、水辺も多く、様々な工夫があってとても楽しく見て回れます。










こちらは4色のカラーがテーマとなったガーデンで、パラソルの下での休憩もホッとします。













これからはバラも楽しめるので、また出かけたくなりますね~
車は大変混み合うので、電車がおすすめ、駅もすぐそばですよ!


足利フラワーパーク
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チャツボミゴケ公園(群馬県中之条町)

2022年07月06日 | 庭園・ガーデンへ行こう!
四万温泉に出かけたら、チャツボミゴケ公園は外せません。
強酸性の水を好むチャツボミゴケの、国内最大級の群生地として国の天然記念物にも指定。

かつてこの地では鉄鉱石の鉱床があり、昭和41年(1966年)まで露天掘りが行われていたそうです。
最盛期には2000人以上が従事し、創業から閉山までに約300万トンの鉄鉱石を産出したとのこと。

露天掘りの窪み「穴地獄」に自然が回復し、チャツボミゴケの群生地に。
閉山後、旧日本鋼管から、2012年町に譲渡され公園として管理。

2015年には芳ケ平湿地湿地群 穴地獄として、ラムサール条約に登録されています。
長くなりましたが、この地の歴史と産業を知ると見かたや楽しみ方も深まります。

入園料は600円、受付を済ませ専用の巡回バスで約1キロ移動です。




広~い待合室があるので、紅葉の時期はかなり混み合いそうです。


バスを降りて、展望スポットまでは約300m。途中にはこんな看板も





建築業界には馴染みのあるベンガラの材料です。
川のせせらぎや鳥の声を聞きながら、どんな景色が広がっているのか、遊歩道を歩きながらワクワク。










自然の作ったコケの景色に感動。
展望スポットのまわりは木道でとても歩きやすいです。






この場所が町に譲渡されたことで、貴重な自然が保護されてよかったです。

今の時期でも十分キレイですが、秋はコケの緑と紅葉でより一層美しくなり、映えますよ~
今度は、草津温泉に行きながら、秋も楽しみたいですね。


チャツボミゴケ公園
見学の期間:4月22日~11月30日まで
      (積雪の状態で変わります)
入園料:600円

中之条ガーデンズの記事はこちら

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中之条ガーデンズ(群馬県)

2022年06月22日 | 庭園・ガーデンへ行こう!
四万温泉に行きながら、初めて訪ねた中之条ガーデンズ。
想像以上の素晴らしさで感動でした!

元々の運営者から中之条町に譲渡され、2016年から整備をはじめ、2021年4月にリニュアルオープン。






標高が高く冷涼な気候のため、まだバラが充分楽しめました。



ローズガーデンのエリアだけでも、様々なコンセプトがあり、ワクワクがとまりません。






バラの背景の樹木や下草とのバランス、アーチや構造物なども洗練されていて、植栽の組み合わせも勉強になります。
ローズガーデンのなかで、最も気に入ったのがこのコーナーです。




下には水盤が作られ、切り取られた壁の向こうには、別の景色が広がっていました。



ここのテーマは「ふる里の野山」



渦巻き状の植栽はスパイラルフィールド、今は小麦が色付いていました。



好きな本を見つけて、ゆっくり緑の中で過ごせる「森の文庫」



レストランのメニューも充実で美味しく、ショップも楽しくお買い物できます。






ローズガーデンには、カフェコーナーもあります。



庭園全体の設計デザインを担当したのが、吉谷博光さんです。
もちろん奥様である英国園芸研究家の吉谷桂子さんも、スパイラルガーデンとナチュラルガーデンの植栽を担当しています。

あしかがフラワーパークの園長だった、樹木医の塚本こなみさんは庭園全体の運営や植栽、大藤棚の植栽を担当しています。

ローズガーデンでは、バラの専門家河合伸志さんが植栽デザインを担当。
季節ごとに何度でも出かけたくなる、素敵なガーデンで一日中過ごせます。
是非、お出かけください!!


中之条ガーデンズ
群馬県吾妻郡中之条町大字折田2411
休園日:年末年始
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ホテルニユーオータニの日本庭園

2020年10月22日 | 庭園・ガーデンへ行こう!
先週、東京へ出かける用事があったので奮発してホテルニューオータニに宿泊。
ガーデンタワー29階からの景色、高速道路の北西側に見えるのが迎賓館赤坂離宮です。



ホテルニューオータニのシンボルともなっているのが、約400年の歴史を持つ日本庭園。
かつては加藤清正の下屋敷や井伊家の庭園だったという。



その後、伏見宮邸宅となり、第二次世界大戦後に外国人に買われそうになるところを、ホテルニューオータニの創業者である故大谷米太郎氏が買取り自邸に。そして、1964年政府の依頼に応じて、東京オリンピックのために「ホテルニューオータニ」を建設し、庭もホテルの一部になったそうです。


詳しくはホームページでご覧ください。美しい季節ごとの様子が見られます。
あいにくの天気でしたが、庭を少し散策しました。












庭園内のレストラン、残念ながら高級すぎて、宿泊代より高かそうなので見るだけ。
メインの建物から、ガーデンタワー、ガーデンコートと3つの建物がロビー階でつながっています。距離が長いのが、やや大変でした。


ホテルニューオータニの日本庭園
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