トベラの実の、ベタベタ作戦

渡辺篤史の建もの探訪を、録画で楽しんでおります。
先日見た番組では、この字型のおしゃれな家の玄関先に、ジューンベリーが植えられていました。

植込み部分を除いてコンクリート仕上げ。思わず、わ～大変と思いました。
赤い実が可愛らしく、シンボルツリーとして大変人気がある樹木のひとつです。

ところが、鳥たちも大好きな実。見つけたらたくさん鳥が寄ってきます。
大きくなって実がたくさんつくと、鳥の餌場となり鳥の糞に困ることも。
コンクリートにその赤い実が・・・想像してみてください。

鳥の大好きな実のなる樹木を植える場合、コンクリート土間にする場合は注意が必要かもしれませんね。
本題が遅くなりましたが、やはり木や実の特性を知っていないと、後で後悔することもあるので注意です。

今回、紹介するトベラは、なかなかの戦略家ですよ～

トベラは雌雄異株なので、こちらは雌株です。（イチョウも雌雄異株です）

赤い実は色的には目立つのに、実はあまり美味しくないようです。
なんとか鳥たちにタネを運んでもらおうと・・ねばねば、ベタベタ作戦を！

赤い実を熟してもすぐに落ちることがないんです。
それにはワケが・・・近づいた鳥たちにタネをくっつけて、遠くに運んでもらうんです。

美味しい実じゃないからこそ、進化したこの戦略には恐れ入ります。
人間も植物からの学びがありますね。

自分の欠点を知り、逆にそれを強みに変えることもありかもしれません。


渡辺篤史の建もの探訪

昭和レトロ看板「ムヒ」

なかなか味わいのあるレトロな看板。
あまり人目につかない場所でひっそりと。

皆さんの薬箱にも入っているのでは？
「ムヒ」の歴史は、かなり古いですよ～

虫さされやかゆみ止めといえばムヒ。
最初に作られたのは1926年、大正15年というから驚きですよね。

ムヒは無比・・・何のことって。名前の由来なんです。
比べるものがないほどすぐれた効き目、「唯一無比」「天下無比」が語源になっているそうです。

写真と同じ看板が、5000円でメルカリで売っていたのにはビックリ。
この看板が盗まれないといいのですが。


ムヒの情報館

ハガキの木「タラヨウ」

先日、郵便局で私をじっと見る男性・・・知っている人かな？マスクでよくわからず、気のせいかな？

用事を終えて駐車場で声をかけられ、はっとしました。
なんと・・・30年ぶりに以前の職場の方に再会。

お互い近況を話し合い、月日の早さに、改めて驚きました。声をかけていただき嬉しいですね。
そて、そんなことがあった郵便局。そこで、郵便局にまつわる雑学を。

ハガキを漢字で書くと「葉書」
葉書の原形になったのが、植物のタラヨウという木なんです。

那珂市にある県の植物園を散歩中、タラヨウが実を付けているのを発見。
植物の存在は知っていましたが、実は初めてみました。

モチノキ科の常緑広葉樹。楕円形で葉の長さも15～20cmと大きく、肉厚で表面はツヤツヤ。
裏側も滑らかで、尖ったもので字や絵を描くと、茶色っぽく浮かび上がります。

戦国時代には、通信にも使われたそうですよ。
平成9年には、環境保全や緑化を推進するために、タラヨウを「郵便局の木」として定め、全国の郵便局に植栽を推奨したそうです。

会社のある茨城県ひたちなか市の本局郵便局、玄関横にもありましたよ。
案内板に由来も書かれています。

皆さんの近くの郵便局にも、タラヨウがあるかもしれません。
実は、このタラヨウに切手を貼れば、ハガキとして送れるんですよ。

是非、ハガキの由来を自慢してください！