茨城県建築士会女性委員会の仕事で、春風萬里荘へ取材に行ってきました。
(記事が遅くなりましたが夏前のこと)
春風萬里荘は、昭和40年(1965年)に、北大路魯山人が住居としていた建物を、北鎌倉から移築したものです。日動美術館の分館として、一般に開放されています。
茅葺き入母屋造り、江戸時代中期の建物です。
(詳しくはホームページを)
石庭に面した縁側では、お抹茶をいただくことができます。
建物内部には、万事に凝り性であった魯山人自らが作ったものも見られます。
馬屋を改造した洋間には、魯山人作の手斧削りのベンチにケヤキの小口を見せた木レンガの床。
こちらも魯山人作の、青竹を模した半円筒型の織部陶板を張り込んだ長州風呂。
さらに、トイレには、魯山人作の陶製のアサガオ。
茶室は千宗旦によって作られた「又隠」をお手本に魯山人が設計
とにかく、見どころ満載です。
2018年から2020年にわたった、庭園庭園改修工事。
高低差を利用した奥行きのある眺めをつくり、回遊式庭園が出来上がりました。
また、庭を散策した先には、地元の豪農から移築された江戸期の長屋門があります。
長屋門の内部には部屋があり、事前予約が必要ですが食事もできます。
庭には湧水を生かし、石組を活用した大小の池があります。
桜や梅、モミジ等が多数植えられ、四季折々の散策が楽しめます。
笠間市へお出かけの際には、是非立ち寄ってみてください。
魯山人の審美眼に触れ、古民家の良さを味わいながらお庭もゆっくり散策してみてください。
春風萬里荘