アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

マメグンバイナズナ、キキョウソウ - 6月の青空

2021-06-01 17:58:14 | みんなの花図鑑
マメグンバイナズナ

5月に梅雨入りしてしばらくは降ったが、最近は夏の空。



マメグンバイナズナがいい色に染め上がってきた。




北アメリカから明治時代に渡来したアブラナ科マメグンバイナズナ属の越年草です。



マメグンバイナズナはグンバイナズナより果実が小さいところからつけられました。
グンバイナズナの「グンバイ」は果実が 「軍配」に似ているところからつけられたのですが・・・



ところが このマメグンバイナズナの果実はそんなに「軍配」のかたちをしていません。




むしろ丸っこい果実が花のように群れて咲くところがこの植物をナズナやグンバイナズナと区別する特徴でしょうか






キキョウソウ

マメグンバイナズナの集落の中に きまり悪そうに咲いていたのが このキキョウソウです。
やはり北アメリカから渡ってきた帰化植物で、太平洋戦争のころ 東京で最初に見つかったということです。



花はキキョウと同じような色をしているのがほとんどだけど、ときに白っぽい花も咲くようです。



キキョウソウの別名は ダンダンキキョウ(段々桔梗)。
花と葉が 段々になってつきます。




下から順に咲きあがるのではなく、時に 1つ置きにとか2つ置きにとか適当な時間差で咲くようです。




初めは蕾のままで自家受粉する閉鎖花のみをつけ・・・




やがて 開放花?に転じ、今度はキキョウと同じように、雄しべ活動期とめしべ活動期をずらして自家受粉しないような咲き方をすると言います。



樹に咲く花 (63) クリの赤ちゃん

2021-06-01 09:17:29 | みんなの花図鑑

クリの花といえば、この雄花ですね。特有のにおいはこの雄しべから出ています。
クリの花は雌雄異花で、同じ株に 雄花と雌花が咲きます。
じつは・・・
上の画像にも ちゃんと雌花が写っているのですよ
(5月28日撮影)




クリの花というと こんなイメージですよね
クリはブナ科の木で、ブナ科の木というとたいてい雌花がわっと咲く、こんなイメージですよね




これは 上の画像の1週間前(5月21日)に撮影した同じ株の花です。
雄花もまだ成熟していないものが多いですが、実はこの画像にも 雌花が写っています。
私も 後になって 見つけました (^^ゞ




これは ひとつ前の画像から1週間後 5月28日に撮ったものです。(以下同様)
1枚目の画像と同じ構図ですが、よく目立つ3本が 雄花です。
雌花は その右手の枝(柄)にあります。
枝の順番でいうと 一番枝先側に 雌花のついている柄が出ています。



少しづつ近づいていきます。
雌花の柄の一番枝元の1個が 花になっていますが、その先の突起物は どうやら雄花のようです。




上につんつん出ているのが 雌しべの柱頭でしょう。ここで虫が運んでくれた花粉を受粉します。




受粉すれば子房が果実になります。




ダニ? は花粉運搬者にはなれません。なぜなら クリは自家受粉しないからです。(wiki 「クリ」に記述があります)




雌花は 花序枝のいちばん枝元につくようです。このように左右対称に2個つくこともあるようです。