アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

もうひとつのアルストロメリア - ユリズイセン

2021-06-18 18:04:43 | みんなの花図鑑

この花を、皆さん、何と呼んでおられますか?
アルストロメリア ですか?




でも、アルストロメリアというと、真っ先に、こういう色のこういう模様の花を連想しますよね

ちょっと調べたところ、アルストロメリア属 (Alstroemeria) は アンデス山脈の寒冷地に自生するアルストロメリア科(←ユリ科)の植物の総称です。
(Alstroemeria の読み方として アルストラメリア だと主張する方がいますが、
 発音記号:æ`lstrəmíəriə
 カタカナ読み(発音の目安):  アルストゥラァミィアリィア
ということで あえてアルストラエ とする必要はないように思います)



それでこのペール・ピンクのアルストロメリアは チリ原産で
 Alstroemeria aurea
という学名らしいです。
「花が黄色のものが アストロメリア・アウレア系統の品種でgolden lily-of-the-Incas, golden Peruvian lily などの名で呼ばれ、広く栽培される種である。ハイブリッドの園芸品種も多く、ピンク系のハイブリッド園芸品種がよく雑草化している。」(Flora of Mikawa 「アルストロメリア」)




それで、いろいろネットサーフィンすると、この赤のアルストロメリアは 和名の「ユリズイセン(百合水仙)」と呼んでいるとき この赤い色をしたアルストロメリアが想定されていることが分かりました。
学名は
 Alstroemeria pulchella L.f.
 Alstroemeria psittacina Lehm.
とのことです。
Alstroemeria pulchella で画像検索すると、この赤いユリズイセンがたくさんヒットします。




「ブラジル北部原産。観賞用に世界で広く栽培され、ニュージーランドではNew Zealand Christmas bellとして親しまれている。南アメリカなどで野生化しており、日本でも野生化したものが各地で見られ、三河地域の山道の道端などでもときどき見られる。」(Flora of Mikawa 「ユリズイセン(百合水仙)」)




よく見るチリ原産のアルストロメリア(Alstroemeria aurea)より花弁は筒形になっていることが多く、「雄しべと3裂する花柱は花被片より短い。」(同上)





別の場所で撮ったユリズイセン(Alstroemeria pulchella)です。
小さなアリが めしべの花柱に止まっています。その先の柱頭部分は3裂しています。



同じ個体ですが、この時期のおしべは 先っぽが尖っています。あの大きな花粉を入れた葯は 役目を終えるとごっそり落下するのでしょうか。



やはり小さなクモが巣をはってました。



写真を撮ろうと花に触ったら、自分で引いた糸を伝わって逃げていきました。



モナルダ - モデルナ?

2021-06-18 09:18:41 | みんなの花図鑑

シソ科のモナルダ。めらめらと燃え上がる炎のようだから タイマツバナ(松明花)とも。



でも、最近では、モナルダ(Monarda)と聞くと「モデルナ(Moderna)?」と聞き返しちゃう ( ^)o(^ )




「学名モナルダは、スペインの薬用植物学者 ニコラス・デ・モナルデス が1569年に書いた新大陸の薬草の記述にちなんで名付けられたものです。」(賢者の森「情熱のスカーレット -モナルダ- (花期:6月~9月)」)




ベルガモットという名前は、モナルダの全草には甘くさわやかな香りがありミカン科のベルガモットオレンジに似ることから」(同上)




「モナルダは花の香りが良く、開花時期も長めなため、養蜂家の蜜源植物として利用されることからビーバームとも呼ばれています。」(同上)




モナルダ → モデルナ → 刺す → 針 → ハチ




全く同じではないですが、ヤグルマハッカという植物もあるようです。