きょうはちょっと枚数多いです、すみません。
2つのノウゼンカズラ属を一挙掲載。
18:10〔5本目の雄しべの画像を追加ました 〕
アメリカノウゼンカズラ
こんな画像をトップに持ってきたのは、偶然、虫が写りこんでいたから。
撮っているときは 花のほうに意識を集中してたので、気が付かなかった。
場所は、とあるサイクルショップのエクステリアで、日よけ棚に アメリカノウゼンカズラを這わせてます。
ここからは 毎年撮っている 保育園のフェンスのアメリカノウゼンさん。わたしの基準木です(^^♪
アメリカノウゼンカズラは ノウゼンカズラ科のノウゼンカズラ属。
トランペット型の花で、萼まで赤いです。
[英名] trumpet creeper , trumpet vine (三河植物観察「アメリカノウゼンカズラ」)
花弁の頭が閉じています。これから花開く直前??
ラッパの先は5つの割れています。5弁花なんですね。
花弁の中には めしべがパックリ口を開けて・・・
おしべのほうは 2対あり、長めの1対と短めの一対・・・あれ? 合計4本、ですか??
花弁と数が合わないですね。
ノウゼンカズラ
ここからは ノウゼンカズラ。
中国から(平安時代に?)渡来しました。
平安時代の中国は 唐の時代でしょうか?
だから 区別のためには トウノウゼンカズラ、あるいは シナノウゼンカズラとか呼んだほうが良いのかも。
wiki 「ノウゼンカズラ」の記事には
「花の形がトランペットに似ていることから英語では「トランペット・ヴァイン」(trumpet vine)・・・云々」
の説明がありますが、これは「アメリカノウゼンカズラ」のことで、おそらく誤解と思われます。
trumpet vine で画像検索してみてください。アメリカノウゼンカズラの画像しか出てきませんよ(´v_v`)
アメリカノウゼンさんのほうは 一か所から ファンファーレするように横向きの花でしたが、こちらは 誤解を恐れず楽器に例えれば 琵琶 の雰囲気です(^^)/
垂れさがったツルから、つぎつぎと上向きの花を咲かせます。
上向きに咲いた花の宿命で、雨が降ると筒のなかに雨水が溜まります(^-^;💦
先ほど アメリカノウゼンのほうで見たのですが、産地こそ違え、やはりノウゼンカズラ科、同じような花蕊が付いています。
「雄しべは4本で、中央の雌しべの柱頭は2つに分かれ、まるで開いた唇のようです。」(植物雑学事典「ノウゼンカズラ」花)
「雄しべは4本」・・・
4本といっても、長い雄しべが1対、短い雄しべが1対で、合計4本。
どこにも問題ないと思います?!
英語でいうと It does not matter ですか?
〔よこ道です〕
アラビア語で 「虫けら~」という表現があります。もちろん正確な発音はそうではないのですが 私には「虫ケラ~」と聞こえるのです。何か社会通念に反することをして周りの人が「問題だな~」というとき「虫けら~」といいます。それに対して 非難されたほうは「無視、虫けら~」と応酬します。「むし、虫けら~」は「問題ない」の意味なのです。
ついでに、
アラビア語で「日本人」のことを 「野蛮人(やばンにぃ)」といいます(と聞こえます)。
ダマスカスの街を歩いていると、絨毯屋のおやじさんがいきなり飛び出してきて
「おまえは 野蛮ニーか?」
と聞くのです。
「そうだけど?」とドキドキしながら答えると
「ヤバニー ナンバーワン」
とエールを送ってくれるのです (^^♪
〔先を急ぎましょう〕
下にはたくさんノウゼンカズラの花が落ちています。
ひとつ拾ってみます。驚くべきことに、萼とめしべまで一緒に落ちています。
「花が落ちる」と言っても、ふつうは 用済みとなった 雄しべと花弁だけなのですが・・・
自転車のサドルに乗っけて観察しています。
雌しべと萼の部分は 触っただけで 分離されました。
花弁のほうは 雄しべを観察するために 一枚剥いでみました。
そうすると、見えてきました!
なにが?
5本目の雄しべが!
短い雄しべのさらに下のほうに、先に葯が付いてなく、ただ針のような花糸がいっぽん横たわっています。
5本目の雄しべはどんどん退化(進化)しています。やがて無くなってしまうでしょう。
萼も5裂、花弁も5裂、そして おしべが5本。
ノウゼンカズラは きれいな
5数性の花 でした。