アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

アレチハナガサ、アレチギシギシ - 荒地とは

2021-06-17 18:22:01 | みんなの花図鑑
アレチ(荒地)の名がつく植物を2つ。


アレチハナガサ

クマツヅラ科の帰化植物で、よく似た花に ヤナギハナガサがあります。



全く個人の感想ですが、アレチハナガサは荒地に生息し、ヤナギハナガサは花壇から逃げてきて堤防の土手などに生息している感じです (^_-)-☆



アレチハナガサは1967年に福岡などで見つかったというから、すごく新しい帰化植物です。




ところで、今さらですが、荒地とは何でしょう?
「荒地(あれち)は、雑草や低木などが生い茂る不利用地。または、自然状態で、充分な植物群落が発達しないような場所」(wiki 「荒地」)



ところで T・S・エリオットの代表作に日本語訳で『荒地』があります。原題は『The Waste Land』。
「四月は残酷な月」という一節がとても有名な詩です。
そこでは「荒地」は死の国のことなんだそうです。(wiki「荒地 (詩)」)



アレチハナガサには2種類あり、狭義のアレチハナガサは 葉が茎を抱いていません。
下のように 葉が茎を抱いているものを 区別して ダキバアレチハナガサ と呼んでいます。
両方とも、茎は中実。
たいして ヤナギハナガサは 中空です。

〔参考〕私が初めて出会ったときに 掲示板に提出した画像のひとつ

左:ダキバアレチハナガサ 右:アレチハナガサ  (2015年7月)
花穂だけでは 区別できません。今では 両者のハイブリッドもあるようです。




アレチギシギシ

これは 本邦初公開です(^^)/



面白い果実がなっています。



拡大すると、こんな風です。



スマホの Google Lensアプリで検索してみたら
 Rumex conglomeratus
と学名を候補に挙げてきました。



Rumex conglomeratus で検索したら 「和名 アレチギシギシ」というらしいことが分かりました。
スイバやギシギシの仲間のようです。



茎がしゃぶれるかどうかは調べてません。

ペチュニア - 初夏はナス科

2021-06-17 10:06:37 | みんなの花図鑑
今日もまたいい天気! 梅雨の中休みというより 初夏の気候です!
初夏は ナス科の花が似合います(^^♪



不思議なアングルですが、安城デンパークのハンギングバスケットの花を下から見上げて撮ったものです。



こういう手の花の名前はトンと分からないので、スマホの Google Lensアプリで検索したら、「ペチュニア」と出てきました。



ペチュニア(Petunia)はナス科ペチュニア属。南アメリカ原産の草本です。
この花の色は ナスの花のようで、ハンギングバスケットの中でもいちばん涼しそうな色をしていますが・・・




ここからは 幸田町の憩の農園・園芸コーナーで撮ったペチュニアです。
上は安城デンパークのハンギングバスケットのペチュニアと同じ模様と色をしています。



こんどは 棚に陳列してあるので じっくり蕊の観察ができます(^^)/





Google Lensで 名前を調べてびっくり。これもペチュニアと出てきます(´∀`)
「ペチュニアは初夏から秋に茎の先にナス科特有の漏斗型の先が5裂した美しい花を次々に咲かせます。」(四季の花散歩「ペチュニア花散歩」)



「ペチュニアは品種改良され、世界中で人気のある花です。ペチュニアの花色は白色、赤色、青色、他」(同上)




これなど パラソルのようですね。
パラソルというと「日よけ」(para-sol)ですが、西アフリカのベナンのひと(全員ではありませんが)は 雨が降るとパラソルを指します\(^o^)/
手前の花奥に めしべの柱頭がのぞいています。



同じ花ではないのですが、こんどは 2本の雄しべにピントが合っています。




これも ペチュニアです。ラベルに書いてありました。
緑色をしためしべの柱頭と 黄色い花粉を出すおしべが2本(いや 下の背の低い雄しべがもう2本)見えます。



先ほどの記事によると「がく片5裂、花弁5裂、雌蕊1、雄蕊5(花弁に合着)」となっています。
上の画像では 雄しべは4本しか見えないし 合着もしていませんから、これはペチュニアではないのかな?




この花では 雄しべはかろうじて5本あります。でも花弁とくっついてはいないですよね。合着というのは基部のほうでのことなのかな??



ラベルに「栄養系ペチュニア」って書いてあったけど?
「ペチュニアは種から育てる実生系と挿し木から育てる栄養系があります。実生系の代表的なものはバカラ、栄養系の代表的なものはサフィニア。サフィニアはサントリーと京成バラ園が共同開発された品種です。」(奥行1mの果樹園「ナス科~ペチュニア」)
とありました。