アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ベゴニア - 雄花と雌花

2021-06-04 17:49:57 | みんなの花図鑑

安城デンパークのベゴニアです。たくさん集まって咲くときれいな花ですが、一つの花だけ見ても 花弁(正しくは 花被片)に包まれた花蕊の黄色が面白いです。



それで、話題は花蕊のほうになりますが、よく見るとベゴニアの花には 雄しべだけの雄花と めしべだけの雌花があるのです。




今見ているのは 雄花です。雌花のほうも(正面から見ると)シベはよく似ています。
でも、こうして横から見ると、雄花と雌花とははっきり区別できるのです。




しばし 雄花をご堪能下さい (^_-)-☆












雌花

さて、ここからは 雌花です。



雌花には シベは雌しべしかありません。




そのめしべが 雄花の雄しべと(遠目には)よく似ているのです。
なぜでしょうか

ベゴニアは蜜腺を持たない花で、花粉を媒介してくれる虫たちには「花粉のみを報酬とする花(花粉花)」です。それでも、雄花は花粉を与えることで虫を呼ぶことができるからいいのですが、花粉花の雌花はそれもできないので、あれこれ対応策を考えて来ました。そして雌花のほうも めしべの柱頭を雄しべに似せて虫たちを騙すことを考えたのです。これを進化といいます (´∀`)
(このあたりのことは Web site of FUKUHARA, T. (Fukuoka Univ. of Education) 「6-5-1. 報酬としての花粉」を参考にしました。ただ、セキュリティーの関係で今は Chromeから接続ができません)



でもこうして横から見ると、雌花であることがバレバレです。花被片の下に おおきな子房が付いているからです。




八重咲きのベゴニアがあるそうですが、それは雄花ばかりだそうで、雌花の八重咲きはないそうです。
なぜなら、(未公認の私の推定ですが)八重の花被片は 雄しべが変化したものだから (^^♪




水辺の散歩がつづきます

2021-06-04 09:24:11 | みんなの花図鑑
水辺の散歩がつづきます


毎日安城デンパークに通ってますが、この日は休園日だったので デンパークの外堀?を散策します



安城デンパークは安城台地の南の端に位置しています。
安城台地そのものは 洪積台地で 明治用水が通るまではキツネが跳ねる荒れ野だったわけですが・・・



台地の南は台地を浸透してきた地下水が湧きだす水郷地帯でした。
その水車の役目は分かりませんが、横に生えているのは イグサ ですね。
畳表にするイグサは イネ目イグサ科の植物です。「標準和名はイ(藺。」(wiki「イグサ」)





この綿毛の草を何と呼んでいましたか?
わたしたちは ツバナ と呼んでいました。綿毛(穂)を抜いて噛むとかすかに甘いのです。



チガヤはイネ科の植物で、昔は食べられたこともあったそうです(wiki)
「和名チガヤの由来は、「チ」は千を表し、多く群がって生える様子から、千なる茅(カヤ)の意味」(wiki「チガヤ」)





最近では めったに見られなくなりましたが、クワ(桑)です。
クワは バラ目クワ科の植物。
「クワの名の由来は、カイコの「食う葉」が縮まったとも」(wiki)いわれ、カイコとは切っても切り離せないものだったのですが・・・



子どものころはお蚕さんのことは頭になく 桑の実が黒くなったかどうかが関心事でした (´∀`)





ホオジロです。トップ画像と同じ 個体です。



ホオジロは、スズメ目ホオジロ科の鳥。
「東アジアに広く分布し、顔の模様とさえずりが特徴的な小鳥である。」

ホオジロの鳴き声

「一筆啓上仕候(いっぴつけいじょうつかまつりそうろう)」と聞こえるそうです^^