キバナコスモスはキク科キク亜科の花です。
花弁のように見える部分が舌状花と言って一枚一枚が独立した花です。舌状花は一枚の花弁が極端に肥大化しています。
中心部のシベシベしい部分が筒状花という小花の集合です。
これから 筒状花のシベを観察します。
筒状花の色の濃い部分が雄しべ筒です。複数の雄しべが合着して筒になったものです。
そして雄しべ筒の中に産み出された花粉をめしべの花柱が自分の体にこすりつけて、雄しべ筒の頭部を割って、花粉を押し上げています。
上と同じ雄性期のシベです。
めしべが花粉を身にまとうわけですから自家受粉してしまわないかと心配する必要はありません。
めしべはこのときまだ未成熟で受粉器官である柱頭をもっていません。
同じく雄性期(花粉放出期)のシベですが、雄しべ筒の中から伸びてきた雌しべの花柱の花粉を纏った頭の部分だけでなくそれより細い本体部分までが顔をだしています。
このあと 雌性期に入ります。
雌性期では 花柱の頭部が2つに割れ、内側に柱頭(受粉器官)を展開します。
雌性期のキバナコスモスの花です。
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