アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

アネモネ ‐ ポルト ダブル

2023-02-19 17:52:58 | みんなの花図鑑
梅を2日続けたので、また園芸コーナーの花に戻ります。


アネモネはクリスマスローズ、ラナンキュラス、クレマチスなどと同じキンポウゲ科の植物。
Wikipediaには 原産地は「ヨーロッパ南部から地中海東部沿岸地域」とあります。




2013年に地中海東部沿岸地域のユダヤ人の国イスラエルが国花をシクラメンからこのアネモネに切り替えたそうです(同上Wikipedia)。
花期は2月頃から5月まで。




アネモネの学名は Anemone coronaria
「Anemone」の語源は、ギリシャ語のΆνεμος (風)に由来するようです。





ラベルに 「Anemone Porto Double」と書いてありましたが、
単に アネモネ 'ポルト' というと一重咲きで 'ポルト ダブル' というと八重咲き種のようです。





品種名の「Porto」が何を指すのか?よく分かりません。
porto はラテン語で「運ぶ、持っていく」という意味がありますが・・・






ここからは まったくのよこ道 ですが・・・
ポルトガル北西部にある港湾都市の名もPorto です。
ベナンの首都も Porto-Novo で意味は「新しい港」です !(^^)!

ポルトガル人が作ったから ポルトガル語で「新港」ですが、その後、フォン人の興したポルトノボ王国の首都となり、奴隷貿易で繁栄しました。



19世紀にフランスの支配下に入り、1960年にダホメ共和国が独立してベナン共和国になるとその首都となりました。現在は事実上の首都機能は最大都市コトヌーが果たしています。
(Wikipedia「ポルトノボ」より)





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4 コメント

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アネモネ・・・ (koji)
2023-02-19 20:57:40
「妹かわいい」
「姉もね」
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Unknown (アブリル(avril_kanabun))
2023-02-19 21:05:30
kojiさん、久しぶりにインドネシア語が浮かんできました✨
Bagus sekali!(バグースカリィ)
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anemone portensis? (flowerconnection)
2023-02-20 10:34:53
わたしも「ポルト」は地名か、あるいは、人名だと思いましたが、地名の方からその地に多い植物、という情報は得られず、人名の方からも、発見者、同定者、園芸種作出者、というような方へも行きませんでした。

そこで、porto を portensis に変えて、anemone portensis で検索すると、わずかながら引っかかりました。

The Botanical Looker-out Among the Wild Flowers of the Fields, Woods, and Mountains of England and Wales

という書籍の65ページにその学名が出ています。英語名は、Red star windflower となっていて、これをGoogle検索すると、

https://www.google.com/search?client=firefox-b-d&q=Red+star+windflower

が出てきました。画像がありますので、お確かめください。

anemone portensis というのは、古い名前である可能性はあると思います。
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ありがとうございます (アブリル)
2023-02-20 22:33:57
flowerconnectionさま、調べて下さってありがとうございます。
ただ、'Porto' というのは Anemone coronaria の一品種名なので、
> anemone portensis
で検索するのは飛躍があるような気がします。
シレネ・ポルテンシス Silene portensisのように
portensis という種小名は存在するようで その意味は 「オポルト(ポルトガルの町)産の」だそうです。
また アネモネ・ホルテンシス(Anemone hortensis)という原種アネモネがあるそうで、種小名 hortensis は「庭園の」という意味だそうです。
いずれにしても 品種名としての Porto は(バラの多くがそうであるように)地名か人名なんでしょうね
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