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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ダンドクとカンナ - ダンドク(カンナ)属

2022-07-07 06:00:06 | みんなの花図鑑
ダンドク

スマホの Google Lensアプリって便利ですね !(^^)!

上の名前の分からない花にGoogle Lensを向け、検索すると、ハイ!

すぐ「ダンドク」って教えてくれます。
一緒に出て来るウィキペディアの記事に 「園芸種のカンナの原種のひとつ。」とあります。
「色は黄色または赤で、花びらに見えるものは、雄しべが変化したものである。」(wiki 「ダンドク」)




「学名: Canna indica L.
秋に実が熟すと、複数の重く丸く黒い種子を作り、これが散弾銃の弾丸のように見えることから、英名Indian shotと呼ばれる。」(同上)




「本種はもともと日本には存在しない、移入種である。移入の時期は江戸時代初期であり、(中略)混配品種の普及に伴い、原種である本種が栽培されることは少なくなり、現在では南西諸島に野生化した株が自生する。沖縄方言では「マーランバショウ」。」(同上)




ダンドク(檀特)という不思議な名は ガンダーラ地方の釈迦の前身・須大孥太子(シュタヌタイシ)が修行をした山「檀特山」から来ているとされています。






カンナ ’フェイジョン’

これは 安城デンパークにある園芸品種のカンナです。
樹名板が小さく写ってますが、
Canna x generalis 'Phasion' (カンナ ’フェイジョン’)
と書いてあり、
その下に 「ダンドク科」と書いてあります。



「ダンドク科」で検索すると、「ダンドク科はカンナ科のこと」とあります。




カンナ科 Cannaceae のことを日本では ダンドク科ともいい、カンナ属 Canna のことも 「ダンドク属」というようです。





カンナ

そうなると、「ダンドク」は狭義には「園芸種のカンナの原種のひとつ」ですが、広義には「カンナの別名」として使われる、ということになります。




現にこの画像を Google Lens で検索させても「カンナ」と出ることもあれば「ダンドク」と出ることもあります(´・ω・)




狭義の「ダンドク」は園芸品種のカンナより明らかに花が小さい場合が多いのです。
先ほどの カンナ ’フェイジョン’ も、英語サイトの記載で
Canna indica 'Phasion'
としている場合もあり、そうなると カンナの原種のひとつダンドクの園芸品種「フェイジョン」とのニュアンスかなと思えてきます。





カンナ

ただ、いつも参照するサイト「三河の植物観察」にもカンナとは別に「ダンドク 檀特」があり、
そこにはwikiの記述と同様の解説があります
「園芸種のカンナの原種のひとつであり、世界各地に帰化している。日本には江戸時代初期に観賞用として渡来した。花は黄色~赤色、カンナより花が小さい。」




この画像をスマホの Google Lensアプリで検索すると
 Canna 'Yellow King Humbert'
を候補に挙げてきます。




「カンナは日本には昭和初期に渡来し、花色も赤色、黄色、橙色、白色、ピンクなどがあり、花が大きい。葉に班紋があるものなど変化に富んでいる。高さが50㎝以下の矮性種もある。」(三河の植物観察「ダンドク」内の カンナに関する記載より)




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