アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ヒロハフウリンホオズキ とセンナリホオズキ(もどき)

2020-11-14 18:00:00 | みんなの花図鑑
2つの個体をお見せします。

ヒロハフウリンホオズキ

ヒロハフウリンホオズキにとてもよく似た野のホオズキにセンナリホオズキがあります。ともにナス科ホオズキ属の植物で 名前ほどちがっていません。というか 瓜二つなのです。
まずはじめに、これは「ヒロハフウリンホオズキ」で間違いない個体のほうからお見せします。




識別点は2つあります。ひとつ目は 花で区別します。センナリホオズキのほうは 花冠の内面に紫色の斑があります。ヒロハフウリンホオズキのほうは 画像のように紫色の班はありません。
ただし、とても紛らわしいことに ヒロハフウリンホオズキでも花冠の内面がぼんやり褐色になることはあります。




識別点その2は ホオズキを見ます。ホオズキは 萼が変化したものです(宿存萼といいます)が、このホオズキの脈の部分が 毛細血管みたいに褐色になってれば、それは ヒロハフウリンホオズキということです。 センナリのほうは成熟した脈も緑色のままです。

以上より、これは 紛れもないヒロハフウリンホオズキということになります。




センナリホオズキ(もどき)

つぎに 同定困難な個体のほうです。シベを観察するために 大写ししてます。



シベはいいとして、問題は花冠内面の基部のほうの模様です。センナリホオズキには「花冠の内面に紫色の斑があります」ということでしたが、これは 紫色とはいえないにしても 先ほどのヒロハフウリンホオズキと比べればとても濃い模様があります。




同じ個体を 少し離れて全体を見たものです。



そして 区別の第2点、ホオズキ(宿存萼)の脈ですが、先ほどのヒロハフウリンホオズキと同様、はっきりと脈波褐色になっています。この点だけからすれば、この個体もヒロハフウリンホオズキということになりますが、 第1の区別点(花冠の内面の模様)からすると これはかなりセンナリホオズキっぽい フウリンホオズキということになります。

なかなか典型的なのが無くて難しいですね "(-""-)"




2 コメント

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Re: ピエロさん^^ (アブリル)
2020-11-15 09:20:24
ピエロさん、ごめんなさいね、昨夜は早く寝てしまいました(ToT)
きのうは ソバのたたきをして疲れ(果て)ました"(-""-)"
刈り取ったソバを乾燥してから叩いて脱穀するんです(^^)/

>食べられないホウズキなの?
今までそういう目で見たことなかったので、言われて初めて調べてみました。
なんと食べられるそうです \(^o^)/

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名前を教えて頂いて (ピエロ)
2020-11-15 00:17:39
アブリルさん こんばんは!
早速花の名前を教えて頂いてありがとうございます。
地面を這っていたあの花はハイミチヤナギと同じでした。
タデ科に似ていると思いつつもいつも教えて貰って感謝しています。

ヒロハフウリンホオズキとセンナリホオズキの違いがわかりました。
これは食べられないホウズキなの?
我が家にはよく似た食用ホオズキがあります。
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