岡崎市はいま大河ドラマ『どうする家康』で、岡崎城が大賑わいですが・・・
もうひとつ岡崎といえば、東海道53次の宿場町「岡崎宿」としてもけっこう有名なんですよ(^^♪
その元岡崎宿の中心街「伝馬通り」の街路樹としていつのころからかハナミズキが植えられ、今年は早々と満開です。
「伝馬通り」の「伝馬」って?
公用の書状や荷物を、出発地から目的地まで同じ人や馬が運ぶのではなく、宿場ごとに人馬を交替して運ぶ制度を「伝馬制」といいます。伝馬通りは「宿場で馬を乗り継ぐ通り」だったところです。
通りの両側にハナミズキが植えてあり、片側がピンクのハナミズキだとすると反対側は白のハナミズキというように統一して植えてあります。
ハナミズキはミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉高木です。
ハナミズキの別名は「アメリカヤマボウシ」ですが、これは原産地が アメリカ東部~メキシコ北東部だからです。
(ヤマボウシは在来種)
1912年にワシントンD.C.に贈ったサクラの返礼としてアメリカから贈られた木がこのハナミズキだったのです。
ピンクや白色をしたいちばん花らしい部分、ふつうは花弁ですが、ハナミズキではこの部分を「総苞」と呼びます。
(白花)
写真を撮ってから気が付くのですが、バックが屋根瓦の家だったんですね
伝馬通りというと岡崎市の昔からの目抜き通りで、いろんな建物が混在しています。
先ほども触れましたが、白い花びらのような部分をまとめて「総苞」といいます。一枚一枚は「総苞片」。
「総苞」というと難しいですが、別にハナミズキの専売特許じゃないです。
総苞はふつうの花でいうと「萼」に当たる部分のことです。萼の役割は開花前のつぼみのときに花になる期間を覆って保護することです。
同じように、総苞の役割も、タンポポやアザミなど たくさんの小花を「まとめて(総じて)」「包み(苞)」保護することです。
キクやタンポポやアザミと同じように、このハナミズキも実際の花は中心部のごちゃごちゃした部分で、つぼみのときはこのたくさんの小花を総苞が「総じて包んで」いたのです。
たくさんの小花を纏めて包んでいたのが「総苞」ですが(←くどい?)総苞はその後、 虫を呼ぶための花弁の役目をします。
一つひとつの小花にはちゃんと単独で包んでいた「萼」があります。
「小花は両性花で萼4、花弁4、雄蕊4、雌蕊1。」(里山コスモスブログ「樹木の四季500 ハナミズキ」)
ときたまこのように総苞片の先端部が合着したままになっている花を見かけます。
ハナミズキの蕾はネギ坊主のような形をして「2対の十字対生する椀形の総苞片に二重にキッチリ包まれ」ています。総苞片の先端部がくびれていて少し色が変わっているのは蕾のときはしっかりくっついていたものが引きはがされた痕跡だったのです。
そして、余りにもしっかり合着していたため、引きはがすことが出来ずそのまま中の小花が開花してしまったものが、2つ前のほおかむりをしたような花だったという訳です。
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