私の好きなキク科のシネラリアです。
_____えっ、これってサイネリアじゃないの?
そう、おっしゃるかもしれませんが・・・
サイネリアという名前は園芸業者が勝手につけた販売名です。
Wikipedia「シネラリア」によると、
「花屋では昔「シネラリア」と呼ばれていたキク科ペリカルリス属の園芸品種群」で、
「 最近は「死ねラリア」と連想する人が多いので「サイネリア」の流通名で販売されている。」
もっともシネラリアのほうも、英語名の ” Florist's Cineraria” (花屋のシネラリア)からとったものです。
Cineraria は 語源辞典によれば「「灰の」を意味するラテン語「cinerarius」に由来し、シネラリアの葉にある灰白色の綿毛にちなんだものである。」
とあります。
まぁ、4がきらいな日本人には「死ねらりあ」では売れないので、致し方ないのかなとは思いますが・・・
ちなみに、「昔の学者は、海外から導入された物に必ず和名を付けていた習わしから、この植物は「フキザクラ = 蕗櫻」と言う和名を松村博士が1896年に付けている。」(同上wiki)とありますが、流通しなかったようです。
カタカナの名のほうが高そうだったのでしょうか?
さて、先ほどから、花の中心部を拡大していますが・・・
花の中心部は筒状花という小花の集団で構成されています。
筒状花は周辺部から順に咲きだしていきます。中心部はまだ蕾です。
その周囲に黒い筒が立ち上がって黄色い花粉が溢れていますが、この部分がおしべ活動期の花です。
そのまた外周に青黒いYの字に2裂した小花の部分が 雌しべ活動期の小花たちです。
シネラリアは結局キク科キク亜科ペリカルリス(Pericallis) 属 の園芸品種群の総称なので、花にはいろいろなバリエーションがあります。
当然、筒状花の形態にもバラエティーがあります。
これなど、筒状花の花冠も雄しべ筒もめしべの2列した柱頭部もみな半透明の白ですねぇ!(^^)!
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また、クリスマスローズでもないものをクリスマスローズであると言って販売するのには、嫌気どころか憤りさえ感じます。
毎回、マクロ写真を楽しませてもらっています。ありがとうございます。
シネラリアのほうは英語の ” Florist's Cineraria” (花屋のシネラリア)かららしいので「キネラリア」はどうかなぁ?
と思ってたら、
Cineraria はもともとラテン語の〈老人〉から、という話が とあるブログに載っていて、「花後の感じを老人の白髪の頭に見立てたようです」とありました!(^^)!
で、「老人」ってラテン語でどういうんだ?って検索したら、
senex(セネクス)っていうんですってねェ (´∀`)
で形容詞のsenex の比較級が senior で、これ英語のsenior と同じじゃん(^^♪
名前って、葉や花後の姿に因んでつけられると、こちら花を見ているので どうしても違和感ありますよね