アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ビブルヌム、ガマズミ属、てまり花

2023-04-28 13:00:00 | みんなの花図鑑
まだ四月だというのに、ここ安城デンパークではアジサイみたいな大輪が咲いています。
以下ガマズミ属の大輪を5つほど。


ビブルヌム・ステリーレ

表題にもあるようにビブルヌムとは「ガマズミ属」のことです。

ビブルヌムという表記は 属名の Viburnum をラテン語読みしたものですが、通販カタログなどではよく「ビバーナム」と英語読みした表記で流通しています。



上の樹名板にあるように、「ビブルヌム・ステリーレ」は正しくは
Viburnum macrocephalum 'Sterile'
つまり Viburnum macrocephalumの園芸品種「ステリーレ」という意味だったんですね





Viburnum macrocephalum
ラテン語読みして ヴィブルヌム・マクロケファルム
または英語読みして ビバーナム・マクロセファラム
種小名の macrocephalum は「大きな頭花を咲かせる」の意味です。




品種名の 'Sterile' ですが・・・
樹名板には「ステリーレ」と読みがカタカナで書いてありますが・・・どういう意味なんでしょう?
'Sterile' で検索すると 筆頭に Sterile (英語)「無菌」
と出て来ます。読みは「ステラ」または「ステロ」






?ビブルヌム・ステリーレ?

これは樹名板がないので、正しい名前は不明です。




でも、たくさんあるビブルヌム・ステリーレの横に植わっているので、 Viburnum macrocephalumではないかと思いました。








葉はこんな風ですから ビブルヌム(=ガマズミ属)の何かだと思うのですが。





ビブルヌム・マクロケファルム

場所は 秘密の花園を出たところ

一番最初の「ビブルヌム・ステリーレ」が、実際は「ビブルヌム・マクロケファルム 'ステリーレ'」のことだったので、これは 園芸品種「ステリーレ」の親ということでしょうか?









?源平ビブルヌム?

この花も樹名板が見当たらず、「源平ビブルヌム」は私が勝手につけた仮名ですm(_ _)m




大輪ですが、少しピンクがかった花弁があるのが大きな特徴です。
正面玄関を入って左手に歩いていくと最初のマテバシイの木がありますがその右下です。



Google Lensで上の画像を検索すると「オオデマリ」(後述)と言ってきます。




このような葉ですから、ガマズミ属(ビバーナム)の仲間ではないかと思うのですが・・・





オオデマリ

花木園前のオオデマリです。

オオデマリだけは和名で呼んでいますが、
学名を見ると分かるように
Viburnum plicatum
Viburnum plicatum f. tomentosum
Viburnum plicatum var. plicatum f. plicatum
で、ガマズミ属なのです。



オオデマリの別名はテマリバナ。 アジサイに似たボール状の白い花を咲かせます。




オオデマリ

オオデマリは出生的にはヤブデマリ(Viburnum plicatum f. tomentosum)の花(ガク咲き)を、すべて装飾花(萼の部分だけ)(手まり咲き)に品種改良したものです。




花はアジサイの白の大輪のような花を咲かせますが、アジサイの仲間ではありません。
アジサイの葉はガマズミ属の葉のように葉脈がクッキリ浮き上がってません。











ハクサンボク

葉を見て判るように これもガマズミの仲間です。




ちがいは ガマズミは落葉樹、ハクサンボクは常緑です。




ハクサンボクの名は 石川県の白山からですが、白山が原産地というのは事実無根でした。




庭木図鑑 植木ペディアには
「本州の一部地域(伊豆半島、神奈川、愛知、山口)、伊豆諸島、小笠原諸島、高知、九州及び沖縄に分布」とあります。






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