かゆの炊き具合で稲作の豊凶を占う「粥占祭(よねうらさい)」がこのほど、京都府亀岡市千歳町の出雲大神宮で営まれた。今年は、収穫が遅い品種「晩生(おくて)」のできがよいという結果が出た。
同神社に古くから伝わる神事で、前夜から小豆と炊きあげたかゆと、「早生(わせ)」「中生(なかて)」「晩生」の収穫時期を表す竹筒3本を用いる。一緒に釜に入れ、それぞれの筒に詰まったかゆの状態で作柄を占う。米の割合が多ければ豊作とされる。
霧が立ち込めた本殿で午前7時から神事を行った後、竹筒の中身を公開。小豆が多かった早生や中生に比べ、晩生の筒には米がぎっしりと詰まっていた。
岩田昌憲宮司は「昨年の天候不順もあり、神前では豊作を祈った。今年は田植えを遅らせたほうがよい」としている。