
(台中中央社)日本統治時代に中部・台中で製糖工場の敷地内に設置され、その後他所に移されていた一対のこま犬が28日、地元の人々の熱い要望により、28年ぶりに本来の場所に戻された。
文化部(文化省)や同市文化資産処によると、こま犬は本来、帝国製糖台中工場の敷地内に1935(昭和10)年に建設された本社事務所の正門前に置かれていた。営業所の建物は戦後、工場を引き継いだ台湾糖業のオフィスとして使われたため、こま犬は地元の人々にとって、幼少期の大切な思い出となっている。
たが、90年代に入ると砂糖の国際価格や台湾の産業構造の転換を受けて工場は操業停止となり、こま犬は92年に約20キロ離れた台湾糖業の月眉工場に移された。工場の関連施設が相次いで取り壊され、敷地内に現存する唯一の建物となった営業所は2007年、同市の歴史的建築物に登録された。その後改修、修復を経て昨年末に文化施設としてオープン。「台中の産業」をテーマにした展示や飲食の提供を行っている。
同市経済発展局によれば、一般開放された後、地元からこま犬を戻してほしいという声が多く寄せられ、台湾糖業の同意を得て“里帰り”が実現したという。