古墳のパノラマ写真が展示された会場
近つ飛鳥博物館 大阪芸大生6作品
古墳をアートの視点で捉えた展覧会「脈打つ情景―近つ飛鳥風土記の丘は目覚める―」が25日、河南町の府立近つ飛鳥博物館で始まった。2月11日まで。
同町にある大阪芸術大が2020年から、 埴輪はにわ や 勾玉まがたま などをアートと組み合わせた展示を同館で行っている。今回は約20人の学生が、同館周辺で約100基の古墳群が広がる「近つ飛鳥風土記の丘」をモチーフに制作した。
会場には6作品を展示。古墳2基の360度のパノラマ写真や、近つ飛鳥風土記の丘で拾った落ち葉をモチーフに鉄板から切り出した作品などが並び、古墳の近くで撮影した木漏れ日の映像を床に投影し、鳥のさえずりや風の音を流している。
総合監修した同大の谷悟教授は「古墳という死を象徴する場に、植物や鳥などの生命が息づいているのを表現した。考古学とアートを融合させた新しい視点で見てもらいたい」と話した。
月曜休館。今月26日と2月1、2日の各2回、関連のワークショップが行われる。