京都市中央卸売市場(下京区)の近くにあった青果卸業の社員寮を改装した宿泊施設「河岸(かがん)ホテル」が、このほど開業した。ホテルと現代アート作家の住居を兼ねた施設で、部屋には作品を飾り、宿泊者との交流も行う。ホテルで暮らしながら創作活動に取り組む作家を現在募っている。
不動産企画会社「めい」(中京区)が、作業場の確保や制作音などで苦労する現代アート作家を支援しようと、空きビルだった社員寮「朱雀寮」を借り、約10カ月かけて改修。打ちっ放しのコンクリートだった壁や天井の風合いを生かしたほか、作品を搬出しやすいよう工夫した。
地上5階地下1階の鉄筋コンクリート造で延べ床面積約1300平方メートル。2、4、5階が一般客用で、3階が作家用となっている。
一般客用は、5階がツインやトリプルルームの計5室、4階が2段ベッドの個室11室、2階はワンフロアを借りると最大24人が泊まれるドミトリー。5階客室には、作品をプリントしたベッドカバーを使い、作品そのものも飾る。宿泊者は予約時に好きな作家を選ぶことができる。2階は2段ベッドを可動式にしたことで、作品展示の場としても使えるという。1室6600円~3万円。
3階は個室と共用のリビングがあり、10人の作家が居住できる。すでに、アメリカ人や東京都からの移住者ら7人が入居しており、残り3室という。地下の創作アトリエやギャラリーも使え、家賃は5万5千円。入居には作品審査などがある。
「めい」共同代表の日下部淑世さんは、「作家同士や作家と宿泊者が交流することで、新たなアイデアが生まれる空間になれば」と話す。問い合わせは同ホテルのホームページから。
3階は個室と共用のリビングがあり、10人の作家が居住できる。すでに、アメリカ人や高知県からの移住者ら7人が入居しており、残り3室という。地下の創作アトリエやギャラリーも使え、家賃は5万5千円。入居には作品審査などがある。
「めい」共同代表の日下部淑世さんは、「作家同士や作家と宿泊者が交流することで、新たなアイデアが生まれる空間になれば」と話す。問い合わせは同ホテルのホームページから。
京都新聞