外苑茶房

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妖星ゴラス&上を向いて歩こう

2010-06-05 21:10:48 | 映画、テレビ、漫画
日本の無人小惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰還すると報道されています。

この探査機の名前を見て、「おっ、これは」と思った特撮映画ファンが必ずいらっしゃったと思います。

1967年(昭和37年)の東宝作品「妖星ゴラス」は、地球の六千倍の質量を持つ流星のゴラスが地球に接近して、あわや地球が重力で飲み込まれて消滅の危機に陥るというSF作品でした。

妖星ゴラスが発見された時、たまたま土星探査の任務で近くの宇宙空間を航行していたのが日本の有人ロケットで、その名もJX-1隼号。
すぐさまゴラスの探査を試みるも、ゴラスの強力な重力に吸い寄せられて、ロケットエンジンを最大出力にしても、隼号は重力圏から逃れることが出来なくなってしまったのです。

ちなみに、艇長役は田崎潤さん。
最後までゴラスの観測し続けた艇員たちは、その観測データを地球に向けて発信し終えた後、万歳三唱をしながら、ロケットもろともゴラスに吸い込まれて、全員殉職してしまう悲劇となってしまいました。

隼号が激突直前に地球に発信した計測データに基づき科学者たちが計算してみたところ、このままの軌道でゴラスが進むと、地球はゴラスに飲み込まれて人類が消滅することが判明し、世界中はパニックに。

そこで、南極に強力なジェットエンジンを多数設置して地球の軌道をずらし、ゴラスを回避する壮大なプロジェクトが始まりました。
そのプロジェクトを指揮する科学者の役が池部良さん。
最後は、見事にゴラスを回避して、地球は救われました。

映画のストーリーは現代にも通用する画期的なものでした。
一方、土星探査機を飛ばす時代が舞台なのに、電話の受話器やテレビがずいぶん旧式なものであったりするのはご愛嬌。
なにせ今から48年前に作られた映画ですから、あらゆる家電がデジタル化されることになるとは、さすがの東宝特撮陣も想像できなくても仕方ありません。

ところで、今夜のBS日テレで放送されていた映画「上を向いて歩こう」も、たまたま同じ1962年の日活作品。

ご存知、坂本九さんのヒット曲が主題歌です。


高橋英樹さんや吉永小百合さんが登場するオープニングが、早稲田の大隈講堂前で撮影されています。
当時の正門付近の風景や早大生たちの服装を見ることができます。
上下とも学生服という学生、黒の学生服に灰色のズボンという学生が半々という感じでした。

また、映画のエンディングでは、築地の魚市場で働く若者の役の高橋英樹さんが早稲田の第二政経学部の合格通知をもらい職場の仲間から祝福される場面、あるいは当時の早稲田の野球部の練習風景や早慶戦の場面が一瞬ですがカラーで紹介されて、なかなか面白かったですよ。

ちなみに昭和37年は、早稲田の野球部が春4位、秋は5位と苦しんだ年でした。


写真は、昭和37年の神宮でのひとこま。
ピンチになってマウンドに駆け寄った石井連蔵監督から指示を受ける、宮本洋二郎投手(米子東)と捕手の鈴木主将(清水東)
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