電卓を叩いてみたところ、この春のリーグ戦を終えた時点で、斎藤佑樹投手の六大学における通算投球回数は、327回1/3となりました。
残すは秋のリーグ戦のみとなったわけですが、これまでと同じようなペースで投げると仮定すると、最終的には380回前後となります。
この投球回数は、過去のエース投手たちと比べても、かなり多い部類に入ります。
以前の週べの記事によると、平成以降の20勝投手の投球回数は、次の通りです。(端数回切り捨て)
第1位:織田淳哉(早)527回(33勝26敗)
第2位:三澤興一(早)433回(31勝16敗)
第3位:加藤幹典(慶)383回(30勝17敗)
第4位:川上憲伸(明)361回(28勝15敗)
第5位:多田野数人(立)356回(20勝14敗)
第6位:一場靖弘(明)356回(26勝15敗)
※昭和の江川(法、47勝12敗)は560回、志村(慶、31勝17敗)は434回。
数字を見る限り、第3位の慶応の加藤投手に、最も近い着地になると思われます。
斎藤投手の場合、これまで須田、松下、大石、福井らの力のある投手陣がいて、大学野球としては珍らしく役割分担が可能でした。
したがって、先輩の織田投手のように、「織田・織田・雨・織田。3日空けたらまた織田」と、連投当たり前という無茶な環境にならぬよう、応武さんも随分と気を使ってきました。
それでも、ここまで投球回数が達してしまうというのは、一年生から主戦投手であった宿命でしょう。
しかし、率直に言って、投球回数が危ない水準に近づいていると言わざるをえません。
二年生秋に65回を投げて7勝1敗、防御率0.83という最高の数字を記録して以降、なかなか本来の調子が取り戻せない状態が続いています。
これが、投球回数からくる消耗でなければ良いのですが。
振り返れば、二年生秋の終了時点で、「20勝で一流、30勝では超一流、40勝となれば神の領域と言える。斎藤投手が順調に勝ち星を稼いでいけば、江川以来の40勝の大台突破も可能だ」と、週べが煽っていました。
しかし、40勝ともなれば、どう工夫しても500回を超える投球回数とならざるを得ません。
500回を超えることが、どれほど投手にとって過酷な状況となるのか、週べのTO記者は知らなかったはずがありません。
私の周囲にいた若いファンの皆さんの多くは、TO記者が斎藤投手に理解があると受けとめて、その記事を歓迎していたようです。
でも私は、「商売とはいえ、なんという無責任な記事を書くのだろう」と、呆れていました。
江川のように平均70回を8シーズンも投げていたら、殆どの投手は肩を壊してしまうに決まっています。
江川は、ピンチの場面以外は、5割程度の手抜きで、汗もかかずに相手校の打者を牛耳っていました。
そんな憎たらしい怪物・江川だからこそ、投げることのできた投球イニング560回です。
※斎藤投手の過去7シーズンは、平均46回。
今年の夏も、斎藤投手は、練習や自校のオープン戦以外に、大学ジャパンなどに招集されるようです。
しかし、同じように体を動かしているようでも、トレーニングと試合前の調整は違います。
秋のリーグ戦まで、あと3ヶ月。
幸い、斎藤投手に大きな故障はありません。
大学最後のシーズンを万全のコンディションで迎えるために、ファンのご期待もあるでしょうが、「花試合」への出場は出来る限り回避してもらいたいと願うばかりです。
残すは秋のリーグ戦のみとなったわけですが、これまでと同じようなペースで投げると仮定すると、最終的には380回前後となります。
この投球回数は、過去のエース投手たちと比べても、かなり多い部類に入ります。
以前の週べの記事によると、平成以降の20勝投手の投球回数は、次の通りです。(端数回切り捨て)
第1位:織田淳哉(早)527回(33勝26敗)
第2位:三澤興一(早)433回(31勝16敗)
第3位:加藤幹典(慶)383回(30勝17敗)
第4位:川上憲伸(明)361回(28勝15敗)
第5位:多田野数人(立)356回(20勝14敗)
第6位:一場靖弘(明)356回(26勝15敗)
※昭和の江川(法、47勝12敗)は560回、志村(慶、31勝17敗)は434回。
数字を見る限り、第3位の慶応の加藤投手に、最も近い着地になると思われます。
斎藤投手の場合、これまで須田、松下、大石、福井らの力のある投手陣がいて、大学野球としては珍らしく役割分担が可能でした。
したがって、先輩の織田投手のように、「織田・織田・雨・織田。3日空けたらまた織田」と、連投当たり前という無茶な環境にならぬよう、応武さんも随分と気を使ってきました。
それでも、ここまで投球回数が達してしまうというのは、一年生から主戦投手であった宿命でしょう。
しかし、率直に言って、投球回数が危ない水準に近づいていると言わざるをえません。
二年生秋に65回を投げて7勝1敗、防御率0.83という最高の数字を記録して以降、なかなか本来の調子が取り戻せない状態が続いています。
これが、投球回数からくる消耗でなければ良いのですが。
振り返れば、二年生秋の終了時点で、「20勝で一流、30勝では超一流、40勝となれば神の領域と言える。斎藤投手が順調に勝ち星を稼いでいけば、江川以来の40勝の大台突破も可能だ」と、週べが煽っていました。
しかし、40勝ともなれば、どう工夫しても500回を超える投球回数とならざるを得ません。
500回を超えることが、どれほど投手にとって過酷な状況となるのか、週べのTO記者は知らなかったはずがありません。
私の周囲にいた若いファンの皆さんの多くは、TO記者が斎藤投手に理解があると受けとめて、その記事を歓迎していたようです。
でも私は、「商売とはいえ、なんという無責任な記事を書くのだろう」と、呆れていました。
江川のように平均70回を8シーズンも投げていたら、殆どの投手は肩を壊してしまうに決まっています。
江川は、ピンチの場面以外は、5割程度の手抜きで、汗もかかずに相手校の打者を牛耳っていました。
そんな憎たらしい怪物・江川だからこそ、投げることのできた投球イニング560回です。
※斎藤投手の過去7シーズンは、平均46回。
今年の夏も、斎藤投手は、練習や自校のオープン戦以外に、大学ジャパンなどに招集されるようです。
しかし、同じように体を動かしているようでも、トレーニングと試合前の調整は違います。
秋のリーグ戦まで、あと3ヶ月。
幸い、斎藤投手に大きな故障はありません。
大学最後のシーズンを万全のコンディションで迎えるために、ファンのご期待もあるでしょうが、「花試合」への出場は出来る限り回避してもらいたいと願うばかりです。