バカ犬

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グローバルな大津波!

2008-10-25 | Weblog
「アメリカ発の金融危機」という、当事者意識のないコメントを政治家からも、メディアからも長く聞いてきた。しかし、やはり、それは対岸の火事ではなく、太平洋、大西洋、インド洋などを瞬時に横断する大津波となって、日本にも、韓国にも、中国にも侵食を繰り返し、増幅し続けている。津波は減衰するどころか、ウオール街發の株価の下落は、日本発の株価下落を引き起こし、ヨーロッパに波及するといように増幅されている。それが行ったりきたりだ。

これこそが、グローバルの災害の典型ではないか。市場原理に全て任せた資本主義の破綻の大波が、もう国家とか、地域だとかを越えて、逃れられないカタチで世界中に押し寄せる。僕たちの生活もその真っ只中に揉まれている。

政府は小手先の経済対策を、打ち出してはいるが、本当の対策にはならないだろうと思う。その最たるものが、公明党に押し切られた、総額2兆円の定額減税だ。平均的家庭で、高々、6万円ぐらいのバラマキが、消費を拡大できるわけがない。もちろん無いよりましとの考えもあるが、この先行き不安の中で、どれだけ消費に回るか、多くは期待できない。方や、公的年金の運用では15兆円もの損失を出しているとも聞く。将来のたくわえの消失だ。

今一番重要な短期的対策は、黒字企業の破綻を食い止めることだと思う。運転資金の枯渇が、黒字企業を簡単に破綻させてしまう例は枚挙にいとまが無い。大銀行も地方銀行も、潤沢な流動性の確保を実施しなければ、実体経済が劣化する。強制力を持って、金融庁は銀行の貸付残高の拡大に義務を負わせるくらいのことはやらなくてはならない。それこそ、巷に失業者があふれることになる。

中小零細が、日本の産業の9割を占めている現状を見ると、これらを救わなくては、甚大な経済的損失が発生し、日本を疲弊させてしまう。

つまらない、飲み会の回数とか、飲む場所だとかの麻生さんの周りの、ゴシップを議論するより、もっと先を読んだ、危機管理をやって欲しい。今、日本は危機の真っ最中と考える。

しかし、それにしても、輸出依存型の産業構造は、過去の経験を生かして、転換させる努力がなぜ、全くされてこなかったのだろうかと愚かさを思う。日本が、製造業を中心とした輸出依存型産業構造を転換するには、時間が掛かる。それは、全て人材育成によっているからだ。

世界で通用する人材の育成が、産業の多様化の鍵だと考える。記憶中心の、今の教育体系、手段では、ものを考えて、自分で解くという人材を育てられない。早く、日本国の将来ビジョンを確立し、その方向への社会構造の転換を開始することだ。そのための人材を育てることだ。

話は変わるが、前回書いた、我が家の予想外支出はまだ続いている。カミさんが、自分で車をバックさせていて、車止めにぶつけた。バンパー交換となった。6万円がとこ予想外支出に加わった。クワバラクワバラ!