最近の安倍さんの、憲法を骨抜きにしようとする勢いはますます燃え盛っている。日本を「普通の国」にするという看板の元で、憲法を実質的に骨抜きにしようとしている。
野党からは、目立った抗議の行動は見えてこない。
憲法を骨抜きにして、日本を戦争のできる国にする手段は着々と進められている。
経緯を見ると、安倍さんは、私的な諮問機関を作って、
「集団的自衛権行使を容認すべきだ」とする報告書を出させ、
憲法9条で認められている「必要最小限度の自衛措置」に集団的自衛権の行使も含めようと考えた。
その中で、行使の条件として
(1)密接な関係にある国への武力攻撃
(2)その国の要請か同意
(3)日本の安全に重大な影響
(4)政府が総合的に判断し閣議決定
(5)事前か事後の国会承認
などを上げた。
ここで一番危険なのは、
(4)政府が総合的に判断し閣議決定 だ。
政府があげた15の事例の中で、最初の二つで、議論してみよう。この二つを合わせた、安倍さんの「紙芝居」を思い出してみてほしい。
(1)武力攻撃を受けている米艦の防護
(2)邦人輸送中の米艦防護
アメリカの軍艦で邦人が救出されている時、仮想敵国が米艦を攻撃したら、日本の軍隊が防護するという。
ではどう防護するのか?
ロープで縛って、スピードを上げて逃げようとするのか?
敵国には、一発の弾丸も、ミサイルも打たないで米艦を防護できるのか?
答えは “NO”だ。
日本の護衛艦が敵の攻撃元(船か、基地か分からない)に向かって、ミサイル攻撃をかけることになるだろう。
すると敵国が、米艦と同じとみなして、日本の護衛艦を攻撃してくるのは目に見えている。
これは戦争ではないのか?
日本が戦争している状態ではないのか?
これで、安倍さんの目論んでいる、日本を「戦争できる国にすること」が出来るのだ。
国民は、安倍さんに騙されないで、しっかり想像力を発揮して、事態の進展を予測して考えてほしい。
戦争をする日本になるのです。
そして、その戦争には、若い人は自分も、子供たちも、孫たちも、駆りだされていくのです。