僕が感じていたことは本当だった。NHK「クローズアップ現代」は政府からの圧力を受けていたのだ。
政府が、言論に口を挟んでいた事実が、ひょんなことから確認が取れた。それを書いておきたい。政府は気に入らないことはメディアに言わせないという意図の表れだろう。
この「民度は?」で前回(2014年07月12日)のカラム:
『木で鼻をくくったような安倍さんの言葉「安倍語」』で、僕が書いたことの裏付けが取れたということだ。
前回、僕は「集団的自衛権の安倍発言」について、こう感想を書いている。
>思い出すのは、NHKの「クローズアップ現代」
>国谷さんが、やっと核心の質問をしようとした矢先、記者が割って入って、質問を封じた。 国谷さんは、「米艦を援護すると、仮想敵国は日本の自衛艦を敵と見なして、攻撃してきませんか?」 「それは戦争ではありませんか?」という質問をしたかったに違いない。しかしNHKの担当記者が割って入った。そして、その質問が出来ないようにそらした。
>NHKの記者がバカなのか、上からの指示で、安倍さんが逃げている質問には、入らせないようにしたとしか思えない。自由な発言など、出来ない世界を作り上げている安倍さんが見える。
同じことを感じて、記事に書いている新聞がある。今日の朝日新聞の速報、
「クロ現」への官邸抗議はないというコラムを読んでいただきたい。
2014年7月15日朝日新聞
〈速報〉籾井勝人NHK会長、期末報酬辞退した件明かさず
http://www.asahi.com/and_M/interest/entertainment/Cfettp01407150053.html?iref=comtop_fbox_u01
この記事の終わりの方で、
>写真週刊誌に今月3日放送の「クローズアップ現代」に出演した菅義偉官房長官に対し、国谷裕子キャスターが集団的自衛権について鋭く質問したことについて、秘書官からクレームが入り、籾井会長が菅氏に謝罪したと報じられた。この報道について籾井会長は「そういうことはまったくない」と全面的に否定した。
と書いている。
政府が、クローズアップ現代の国谷さんのインタビューに圧力をかけていたことが、結果としてばれてしまったということだ。籾井会長は政府に詫びを入れていたのを否定して、逆にその事実を確認してしまったのだ。
安倍さんのお友達の発言は、信用してはならないということだろう。