2014年12月14日の衆院選の結果はもう、皆さんがご存じの通り。
3分の3を自公民で獲得したことと、低い投票率の意味するところを考えてみよう。
15日の共同の記事を読むと、世界がどう見ているかがよく分かる。
・ドイツ:
日本の民主主義を疑う。野党が育っていない。本当に民主主義は日本に根付いているのか? これは、民主主義的に見て、民主主義の否定。
・イギリス シェフィールド大学の教授:
自民の人気ではなく、政治的な選択肢を失った国民の失望が低い投票率に表れている。
16日には、アメリカ政府もこんなコメントを出している。
・安倍政権の右翼化と、歴史の書き直しをもとめる態度は危険だ。警戒すべきだ。
僕の見解は、こうだ。
・日本には民主主義でなく、土着主義が脈々と江戸時代からそのまま続いている。
その証左は、小渕の再選。有権者が、小渕氏の当選を涙を流して喜んでいた。
まるで、殿様か、庄屋が、おらが国に復活したという感覚だ。
・よく見ると、有権者の総数に対して、27%しか票を得ていない自民が大勝するという事実。これは、民主主義的に見れば、まさしく、民主主義ではない。
・衆院議員には、日本国のことを考えるより、自分の地方の利益が優先するという選択が信条だ。
安倍さんは実にうまい。この選挙を、「アベノミクス選挙」と名づけたが、うかうかと、共産党を除くすべての野党が安倍さんの定義する土俵に上がってしまった。馬鹿だ。
自分たちの土俵で、国民に訴えられたはずだ。「アベノマジック」にやられたわけだ。
憲法解釈を行政府がやってOK⇒集団的自衛権⇒今回、2/3で改憲の発議権をえた⇒9条の放棄⇒戦争のできる国に生まれ変わる⇒終戦の講和条約の破棄⇒安倍さんの祖父、岸信介の名誉回復
安倍さんに、これ以外の目標は無い。ほかのことなんか、全く眼中にない。