BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
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剱岳 点の記

2009-09-29 20:15:37 | 映画・TV・観劇
シルバーウィークにはいる前の週末にやっと見てこれました。
ずっと以前に上映されていて、一度なくなったのですが、最近また公開再開してくれたのでうれしい。
この映画の監督:木村大作さんも公開前に青森に来て、ラジオ番組などでいろいろ撮影時のお話や宣伝もされてたので見てみたかったのです。
山登りの映画なんですが、中身は実に地味で測量のためという名義があります。
ただ登ればいいのではなく、山に登ってからがこの主人公たちの本当の仕事が始まる。
最初は前人未到の地である剱岳を目指し、陸軍測量部と山岳会との争いが始まるのかと思いきや、ただ登るのではなく、自身の仕事のためとただその目的のために危険を冒して山に登り続ける姿に、最後は山岳会も尊敬の念を押しエールを送ります。
そのシーンがすごく好きでしたね。
山の風景も素晴らしいですが、ロケも監督が言うようにそうとうきつかったんだろうなぁと思わせるシーンがありました。
測量部の人たちはかなりの荷物を持って山に登りますが、映画の撮影舞台だってかなりの機材を積み込んで山に入って行くわけだし、そこには冗談抜きで命の危険もあると思います。
主演の浅野忠信さんや香川照之さんがいい味出してます。
素朴だけど、自分の仕事に忠実で一生懸命。
あと生意気にも成長していく若手測量師に松田龍平、浅野さんの妻役に宮崎あおい、山岳部のカッコイイコスチュームが似合う中村トオル(いつのまにこんなにニヒルな男になったのやら)と脇役も絶好調。
素晴らしい映画だと思います。
何よりこのような映画を撮影したスタッフの努力がうかがえる作品だと思います。
しかしウィキでみたら剱岳は、「一般登山者が登る山のうちでは危険度の最も高い山」とされるみたいです。
すごいですね、怖いですね。
でも一度立山見てみたいです。
昔見た父が感動してましたから。