花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

大きなジャガイモを育てる!

2018年06月23日 | 生物生産科
ジャガイモの茎を抜き取ってみました。
すると茎から何やら白くて細い茎のようなものが出ています。
これを匍匐枝(ほふくし)といいます。
地上近くを這う枝の意味ですが、
イチゴのように地上を這うものをランナー、
ジャガイモのように地下を這うものをストロンといいます。
よく見るとストロンの先が少し膨らんでいるのがわかりますか。
これがジャガイモの赤ちゃんです。
あと2ヶ月もしたら立派なジャガイモになるはずです。
さてなぜ赤ちゃんのついている大切な枝を抜いたのでしょうか。
これは大きなジャガイモが欲しいから。
種芋にはたくさんの芽がありため
放置していると茎が5本も6本も出てくる場合があります。
それぞれの茎にジャガイモがつくので
確かに茎が多いとたくさんのイモが採れますが
限られた栄養分を分けることになるのでみんな小粒。
小粒な大家族になってしまうのです。
お好みもあると思いますが調理するには
ある程度の大きさがないとしづらいもの。
そこで太い茎を3本ほど残して他の茎を抜き取るのです。
でもストロンに大きなイモがついてから抜き捨てては
栄養分を無駄にすることになります。
したがってこのようにイモがつくかつかないぐらいの時期を
見計らって茎を3本仕立てするのが一般的です。
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不吉な前兆!!

2018年06月23日 | 生物生産科
ジャガイモを発見しました。
よく見るとつぼみがついています。
まもなく開花すると思われますが、
皆さんはジャガイモの花を知っていますか。
ナスやトマトと似て5角形の星形で
さらに花びらが根本でくっついている合弁花です。
それもそのはず、ジャガイモはナス科の植物なのです。
花の色は白やムラサキなど品種によって違います。
ジャガイモの多くは開花した後、花が自然に落ちてしまうので
なかなか実を見ることはありませんが、
時には緑色のトマトのような実をつけることがあります。
今まで2度、地域の方から「ジャガイモに実がついた。
悪いことがあるのだろうか」という電話をいただいたことがあります。
それぐらい一般の方は目にしないのかもしれません。
しかし何か不吉なことが起こる前兆でも何でもありません。
ぜひ実がついたらナス科らしい実を摘んで
飾ってみてはいかがでしょうか。
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