花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ありがたい研究遺産

2018年07月03日 | 研究
先日、久しぶりに本拠地である馴化温室に集まったフローラ10。
女子メンバーが何やら活動しています。
実は彼女らの前にある木はご存知ブルーベリー。
鳥たちと一触即発との関係にある果樹です。
チームはフローラという名の通り、
長い間、ナデシコやサクラソウなどの
草花の研究活動をしてきました。
花は確かにきれいなのですが食べることはできません。
研究とはいえ食べ物を扱う野菜班や果樹班、
食品製造班を歴代のメンバーはいつもうらやましく思っていました。
こんなチームの前に7〜8年前現れたのがこのブルーベリー。
かつて生物活用に取り組んでいた研究班が
活動の材料にしていたものですがいつの間にか解散し
その遺産としてこのブルーベリーが残ったのです。
それもチームの温室のすぐ横に。
毎年、夏になると鳥たちがやってきて食べていましたが
4年ぐらい前からとうとう我慢できずチームも食べ始めました。
それからというもの毎年、鳥たちと無言の戦いをしながら
夏の味覚を楽しんでいます。
今年の初物。もちろん味は最高です。



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流れ者

2018年07月03日 | 研究
実はこのブルーベリー、もともとはここにありませんでした。
記憶によれば最初は名久井農業高校の果樹園である第1農場の
サクランボ畑の脇に植えられていました。
しかし第1農場は何度も馬淵川の氾濫に見舞われた土地。
そのためナイル川周辺のように肥沃な土地となりました。
ご存知の通り、ブルーベリー栽培ではあまり化学肥料などを施しません。
あまり肥料分が多いと成分にもよりますが実つきが悪くなるからです。
さらに普通の植物と違い酸性土壌を好みます。
そんなこともあってか第1農場ではよく育たなかったのです。
そこで校舎のある高台の空き地に移されましたが、
まもなく環境システム科の施設ができるということで
そこも追い出されてしましました。
そして最後に流れ着いたのがこの温室脇の空き地。
今は安住の地として毎年たくさんの果実をつけています。
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