花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

Starting Over!

2019年04月01日 | 研究
TEAM FLORA PHOTONICS が結成時から育ててきたクリスマスローズ。
昨年の5月頃に黒い米粒大の種子ができたので、久しぶりに播種することにしました。
とはいっても暑さが苦手なクリスマスローズ。夏は芽を出しません。
そこで種子をとってすぐ茶葉を入れるティーパックにパーライトという土と一緒に入れて
鉢の中に埋め、灌水しながら秋を待ちました。
そして9月下旬頃に赤玉土やバーミキュライトなどの混合土に播種し、ひと冬屋外に放置。
なぜなら雪が降り、寒さを経験することで種子が目覚めるからです。
するとどうでしょう。雪も消えた先日、気がつくと緑の葉が出ています。
ツヤツヤした濃い緑なのですぐにわかります。
中には黒い種子の皮をまだかぶったものもいますが
まもなく元気に葉を展開してくれるはずです。
採種から発芽まで10ヶ月。長い時間がかかりましたが
再び命のスイッチが入りました。
花が開くのは早くて2年後。まだまだ先は長いようです。
さて平成30年度をもって解散したTEAM FLORA PHOTONICS。
研究活動もこれにて千秋楽と思っていましたが
契約延長となり次年度も活動を継続することが決まりました。
とはいっても解散宣言しているのでまったく同じ名称は使えません。
フローラのようでフローラではない研究班。
そんな彼らにふさわしい名前をみんなで考えたいと思います。
FLORAが途中まで手をつけ、やり残した研究テーマはたくさんあります。
まずは手始めにそれらの中から面白そうな研究を掘り下げていくつもりです。
誰が新メンバーになるのかまだわかりません。
ちょっと不安ですが、これからしばらくはどのようにして
研究チームができていくかを逐一ご紹介しますので、ぜひお楽しみに。
ところで発芽した何十株ものクリスマスローズはいったいどこに植えれば良いのでしょう。
フローラが使った温室で育てますが、誰か欲しい方があれば苗をお分けしたいと思います。
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スーパーマーケットから!

2019年04月01日 | 
スーパーマーケットで面白いものを見つけました。
これはロマネスコという野菜。
色はブロッコリーですが、カリフラワーの仲間です。
最近登場した野菜で、三角錐が集まってできた
アート作品のような形状が話題となっています。
このロマネスコを紹介する際、必ず数学が登場します。
ひとつはフラクタル構造。
どの部分をみても自分にそっくりな部分から成り立っている構造です、
三角錐をよくみると小さな三角錐がたくさんついているのがわかります。
さらにその三角錐にも同じ形状の三角錐が・・・。
もうひとつがフィボナッチ数列。
最初の2項が0、1で、その後はどの項も
その前の2つの項の和となっているような数列です。
0, 1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144・・・。
ロマネスコは三角錐が右や左周りの螺旋状についていますが
その列は13。フィボナッチ数列です。
この数字はヒマワリの種子の配置や
松ぼっくりやパイナップルのかさにも現れます。
植物にとってフラクタル構造やフィボナッチ数列が
どんな意味があるのかは、いろいろなサイトで紹介されていますので
機会があったら実際にロマネスコを眺めながら勉強してみてください。
そしてこの不思議な造形美をもつロマネスコを
サラダなどでぜひ食べて見てください。
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