花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ツワモノ出てこい

2019年04月09日 | 研究
チームフローラが長年続けてきたものが3つあります。
ひとつは食と科学のコンテスト「アグリチャレンジ」の企画運営。
地元の小中学生を対象としたコンテストです。
フローラは昨年までいろいろなコンテストに参加するため日本中飛び回っていました。
理由は純粋に他者から認めてもらうことが楽しいから。
そして何よりメンバーの自信や今後の取り組む意識がぐんと向上するからです。
こんな楽しい思いをみなさんにも体験してもらいたい。
名農のアグリチャレンジはこんなメンバーの思いから10年前から始まり
今も農業クラブ主催の地域貢献イベントと姿を変え継続されています。
もうひとつはアグリサイエンス。途中で名農サイエンスと名を変えた
中学生の農業体験イベントです。
体験入学と違い1年生から参加できること。
さらに1日いっぱいじっくり実験や実習を体験できること。
農学の本当の楽しさをちゃんと知ってもらいたいと
チームがアグリチャレンジと並行して
協力してくれる研究班とともに企画から募集、運営までしてきました。
残念ながらこちらは引き継いでくれるところがなく
昨年で姿を消してしまいました。
いずれも理解されていない農業高校の学びを
しっかり子供たちに知ってもらいたいという願いから始めたものです。
最後はフローラJr.という人材育成プロジェクト。
名農では2年生から研究活動が始まりますが、
なかには早くやってみたいという新入生がいるものです。
そんな彼らの思いを1年間放っておくのはもったいないと思い
希望者にチームが研究の場と発表の場を提供しようという試みです。
今まで挑戦してくれた1年生は15名以上。
簡単な植物研究ですがきちんとやり遂げ、
最後は近郊で開催される学会でポスター発表をしてもらい面白さを知ってもらいました。
その後、Jr.は上級生になると名農のプロジェクを牽引してくれましたが
なかでもフローラを2度もストックホルムに連れて行ってくれたのはいずれもJr.出身でした。
今年は農業クラブ主催として募集されますが、もし希望者がいると
新チームが面倒みることになりそうです。
募集のチラシには水質浄化に取り組んだ懐かしいフローラの面白い後ろ姿。
果たして今年はどんなツワモノに会えるでしょうか。楽しみです。
コメント

ぞっとする光景

2019年04月09日 | 学校
学校の生徒玄関前にある杉の木。
オレンジ色の花?がついています。
花粉症の人の立場に立って考えるとこれはぞっとする光景です。
さて杉や松は裸子植物といって胚珠がむき出しになっています。
しかしこのスタイルでは大切な胚珠が傷つきやすいので途中で子房というカバーがつきます。
これが被子植物で、現在の多くの植物がこの仲間です。
杉の下に見えているモミジも被子植物です。
杉のような裸子植物が地球に誕生したのは約3億年前。
そこからモミジのような被子植物が誕生するのに
なんと1億2千万年というとんでもない長い年月がかかっています。
名農のキャンパスにはたくさんの植物があります。
新入生はせっかく緑豊かなキャンパスで学べるのですから
いろいろな植物のストーリーを探ってみてはどうでしょうか。
もしかしたらたくさん植物があるので3年かかってしまうかもしれません。
でも植物の歴史からみると高校時代などほんの一瞬。
だからこそ精一杯取り組み、自分自身を輝かせてほしいものです。
コメント