花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

香る樹木

2019年04月11日 | 学校
色とりどりの美しい花は植物の大きな魅力ですが
なんともいえない芳香もこれまた魅力のひとつです。
みなさんは三大香木という言葉をご存知ですか。
文字通り、日本を代表する3種類の香木で
そのひとつがこのジンチョウゲ(沈丁花)。
一般に白い花を咲かせますが、これは珍しい赤花。
いずれも春を代表する香木です。
では夏はなんでしょう。それはクチナシ(梔子)。
クチナシの花という歌がありましたが
白い可憐な花とともに芳香を放ちます。
最後は秋の香木。
こちらはご存知、キンモクセイ(金木犀)。
オレンジ色の鮮やかな花と香りは日本を代表する香木です。
しかしこの三大香木、あまり寒さには強くありません。
クチナシ、ジンチョウゲは東北が限界、
さらにキンモクセイは関東以南じゃないと栽培は難しいといわれています。
植物は育つのですが花がつかなくなるのだそうです。
厳しい北国だからこそ春を告げる香りは欲しいもの。
なんとか品種改良してほしいものです。
鳶色のひとみに 誘惑のかげり 金木犀の咲く道を〜
アリスの「君の瞳は10000ボルト」の歌い出しです。
この歌詞を聞いただけで、季節は秋、
そして暖かなところが舞台であるというのがわかります。
作詞は大阪出身の谷村新司さん。
北国に住むの私たちにはなかなか思いつかない光景です。
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なぜ赤ちゃんは赤いのか

2019年04月11日 | 学校
産まれたばかりの赤ちゃんは真っ赤。
また赤ちゃんはお風呂に入れてもすぐ赤くなります。
そういえば産まれたばかりの動物も真っ赤です。
それはなぜでしょう。
理由は肌の厚さ。
長い間、お母さんのお腹で守られていたため肌がまだ薄く
中の血管がよく見えるからです。
したがって日光や寒さに当たり
次第に大人のような丈夫な皮膚に変わっていくまで
大切に育てなければいけません。
さて写真は芽を出したばかりのクリスマスローズ。
なぜかこちらも真っ赤です。
見渡してみると木々の若芽も意外に赤いのが多いことに気がつきます。
でも赤ちゃんが赤く見える仕組みとは違います。
植物が芽を出したこの世界は紫外線が降り注いでいます。
この紫外線から体を守るためにアントシアニン、
つまりポリフェノールを作り、身を守っているのです。
そして大きくなり耐久性がついてくると次第に緑に変わっていきます。
動物と違い動けない植物が獲得した知恵。
すべての植物がこれに当てはまるわけではありませんが、
動物と植物の赤ちゃんが赤いのは
正反対の仕組みが働いているようでとても興味深いものです。



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